今年は検討の末に開催
text:Shinichi Ekko(越湖信一)
<span>【画像】27thマセラティディ【現地レポート】 全11枚</span>
photo:マセラティ・クラブ・オブ・ジャパン
マセラティ・クラブ・オブ・ジャパン年間最大のイベントであるマセラティディが、11月20日(土)~21日(日)に横浜みなとみらいベイエリアにて開催され、全国から多くのマセラティスタが集結した。
昨年はコロナ禍のリスクを鑑みて中止となり、今回も直前まで開催の是非が検討された。しかし幸いなことに感染状況も改善し、緊急事態宣言も解除されたことから、万全の感染防止対策を行って開催した。
晴天に恵まれた土曜日には2日間の占有となるパシフィコ横浜プラザ広場へマセラティスタが集結。コロナ禍による直前の日程変更にも関わらず、50台ほど90名が参加した。
遠くは九州より参加したメンバーもおり、また「ファミリー参加」というクラブポリシーの元、新生児をはじめとする子ども達も参加しイベントに華を添えた。
テーマはボーラ生誕50周年
マセラティ兄弟が最後に関与したレースマシンであるA6GCSから、最新モデルまでのラインナップを前に、各車のオーナーと会長の越湖によるトークで会場は盛り上がった。
今回のマセラティディのテーマのひとつはボーラ生誕50周年。2台の個体が参加し、手作り時代のクルマならではの個体差を比較するマニアックな楽しみも……。
ボーラはシトロエン経営陣の撤退、デ・トマゾによるマネージメントの開始など、複雑な状況下に重なり、実質的には2年半余りしか本格的な生産が行われず、現存する個体数も限られているが、そのコンセプトは時代を先取りするものだった。
居住性、快適性を重視した大排気量ミッドマウントエンジン・スポーツカーという新しいカテゴリーに挑戦した革新的なモデルであった。
もうひとつのテーマはビトゥルボ生誕40周年。マセラティとして初の本格的量産に取り組んだモデルであり、多くの革新的な技術が取り入れられ、また効率的生産設備の開発にも多くの資金が投入された。
今回はその最初期モデルのひとつであるキャブレター仕様のビトゥルボEの美しい個体が参加。会場ではギブリII、3200GTへ至るビトゥルボ・ファミリーの総ラインナップを楽しむことができた。
クラシック・モデルでは直6系のセブリング、ミストラルのクーペ&スパイダー、ギブリ、ギブリ・スパイダー、インディなどが参加。そのエレガントな存在感に圧倒された。
夜はガラディナーに興じる
イベントのベースとなるヨコハマ・グランド・インターコンチネンタル・ホテルのボールルームへ場を移し、イベントのハイライトのひとつであるガラディナーへ。
日欧商事とフェッラーリの協賛によるスプマンテで乾杯後は、マセラティ社ダヴィデ・グラッソCEOのビデオメッセージが流された。続いてマセラティジャパンCEOのグレゴリーKアダムス氏から、マセラティの最新状況が説明された。
会長の越湖より今回のイベント・テーマであるボーラ生誕50周年、ビトゥルボ生誕40周年に関するヒストリカルな説明がなされた。並びに本社マセラティ・クラシケの最新状況などが発表された。
また、ビトゥルボ時代のインポーターであったガレーヂ伊太利屋の勝田社長に参加いただき、日本でのビトゥルボ秘話が披露され会場は大いに沸いた。
グランプリは誰の手に?
西日本と中部エリアの活動報告の後、コンクール・デレガンスの結果発表と、協賛いただいた各アイテムのプレゼントが行われた。主要受賞者は以下の通り。
グランプリ:東直行 1989年ギブリ・カンパーナ・スペチアーレ
ベスト・クラシコ(クラシック):小林和弘 1967年ギブリ
ベスト・セミクラシコ(ネオ・クラシック):今枝久人 1997年ギブリII 2.0GT
ベスト・モデルノ(モダン):田中保 2013年グランツーリスモMCストラダーレ
グランプリを獲得したギブリは、マセラティと密接な関係を持つモデナのカロッツェリア・カンパーナが手掛けたもの。同社とマセラティとのコラボレーションで販売が計画された限定モデルのプロトタイプである。
長らくクラブ員が保有していたが、不動のままであった。この世界に1台だけ存在するモデルが、マセラティディに向けて仕上げられ、その希少性とオーナーの情熱などが高い評価を受けた。
パレードランと至福のランチタイム
イベント2日目はベイブリッジを経由しての首都高、そして銀杏並木の美しい山下公園エリアを抜けてのパレードラン。クラシック・モデルを先頭にゆったりとしたショート・ツーリングを楽しんだ。
パレードラン終了後は再びプラザ広場に戻り、ザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜へと移動。エントランスには届いたばかりのクアトロポルテ・トロフェオのフォリセリエ(カスタマイズ)モデルをはじめとした2022年モデルがディスプレイされた。
ホテルのボールルームにはMC20が鎮座し、その詳細なレクチャーに続いて、メンバー達は三々五々、実車に触れながら至福のランチタイムを楽しんだ。
ランチ後は再びプラザ広場へと戻り、駐日イタリア大使のベネデッティ氏へ各車両の紹介など楽しい会話を楽しみつつ、記念撮影後にマセラティディは閉会となった。
創立1993年のマセラティ社公認オーナーズクラブであるマセラティ・クラブ・オブ・ジャパンは、来年も同時期にマセラティディを開催する予定だ。
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