運営元:旧車王
著者 :きもだこよし
国産自動車第一号は岡山生まれ!「山羽式蒸気自動車」を後世に伝えるレプリカ製作プロジェクト
去る7月10日、薄曇りな空の下少しだけ乾いた涼しげな風の吹く富士五湖周辺。
河口湖インターに隣接した駐車場にてCar Meetingが開催された。
タイトルだけ聞くといったいいかなるイベントなのか?
そう考える向きも少なくないはず。
この日開催されたのはノンジャンルのカーイベントであり、参加車両の規定はない。
クルマが好きなオーナーが交流を深めるために集まるイベントなのだ!
■「Car Meeting」はノンジャンルのカーイベント第1回目開催は2020年。前回の開催から期間が開いてしまった理由は想像に難しくないかと思われますが、件のコロナ禍ということもあり中止に。
主催であるnaoさんはクルマ好きが集まり様々なジャンルのクルマを見てクルマ好きの輪を広げて楽しめる場を作れるといいと思い、はじめめた企画という。
過去にも東京は秋葉原の地下駐車場をイベント会場に変貌させた東京ガールズカーコレクションなどの仕掛人であるNaoさん。
かつて地下駐車場にお立ち台ともいえるクルマのためのランウェイを出現させた手腕の持ち主でもある。今回もクルマに縛りは無いがただひとつドレスコードなるものがあった。
「参加者は必ずクルマのイラストを描かれているTシャツを着用」これが参加資格としてイベントの案内には明記されていた。
このイベントの「T1GP」~Tシャツグランプリは1回目の開催時にはじめた企画で、そのときは主催者が一番目を惹くクルマのTシャツを着てきた人の優勝となっていた。
「2020年に開催したときにこれを行ったら参加者の個性がキラキラしていて、自作したり白Tシャツにペンで描いたり、好評でしたので今年も開催しました」ということから今年も継続での開催となったらしい。
もちろん参加者は様々なクルマの描かれたTシャツを着て参戦。
自分のクルマのシルエットやイラストが描かれたTシャツを着てクルマの前に立つ姿は前述のイベントを思い起こさせる。
やはり流れは同じものがあると感じさせた。
会場には40台近い国産外車の新旧問わずの車両が参加。
開会宣言がされると、あとは各自が自慢の愛車を見比べあい、時にはエンジンルームを開けて仕上げた車両の苦労を話すなどクルマ談義に華を咲かせていた。
開催時間は概ね主催の挨拶から始まって2時間くらい。決して長い時間とは言えないが、楽しい時間を凝縮して開催しているという。
今後は車両の増え方によってはコミュニケーションを撮る時間を伸ばしていくようにするかもしれないと考えているそうだ。
■イベントの裏道を歩くタイトルの通りであるならば、こうしたイベントの会場外に止めきれず、それでも見学に来たりしたクルマを散策して歩くというのが本来の趣旨である。
しかしながら今回はすでに参加車両はすべて入りきっているので周辺というわけにはいかない。
ということもあり会場に来たクルマたちをいくつか見ながら回ってみたい。
■シルビア コンバーチブル(S13型)会場内で最初に目に留まったのがこのS13シルビアである。
ご覧の通りコンバーチブルモデルのシルビア。
当時からしてタマ数が多いとはいえない車両である。
オーナーはこの1年半くらいの所有だそうだがこれからも大事に乗り続けたいということだ。
■スカイラインRS(DR30型)鉄仮面の愛称で知られる6代目となるスカイライン。
オーナーのこだわりはエンジンルーム。
焼結塗装こそやり直しているが、それ以外はすべて手作業で磨き上げたという。
■スープラ(A80型)永い眠りから覚めたほぼワンオーナーというスープラ。
19年所有し、うち10年は家の事情から寝ていたという。
3年ほど前から少しづつ復活させエアロ等徐々に仕上げている最中とのことだ。
■ガゼール(110型)当時のイメージを損なわないように仕上げている車両。
当日会場にはカタログやBピラーのカバーを持ち込み、シルビアとの仕様の違い(聞くと本当に微細)を解説してくれた。
車内に備わる扇風機はわざわざ時代背景を考えて、クリアーの青をプロペラに使ったものを探したそうだ。
■未だかつてないコンテストと優勝トロフィーノンジャンルのイベントではただ集まっただけなのか?
そんなことはない。
しっかりとコンテストもあればその優勝者には賞品も授与される。
しかし、選考基準は何なのか?それが参加資格にあったTシャツである。
ここで件のドレスコードが生きてきた。
そう、選考基準は主催のNaoさんの独断と偏見だが、参加者の中で一番よさそうなTシャツを着てきた者が優勝となる。
みごと勝利したのは自らがドライブしてきたクルマと同じRX-7のシャツを着た女性でした。
その優勝トロフィーが画像のモノ。
最大級のペヤングを土台にしたすべてが食品の巨大トロフィー。
その大きさおよそ1メートル。
筆者もこれほどまでに高カロリーなトロフィーは見たことがなかった。
こうした遊び心も同イベントの醍醐味といえるだろう。
■今後の展開や展望あっという間に過ぎた2時間だが、お土産までついていた。
今年は協賛企業も2社ついており、洗車や仕上げに役立つグッズが全員に配られた。
すでに次回はいつになるのかという問い合わせもあるそうで、まだ2回目ということもあって決して大きなイベントではないが、今後の展開が楽しみな企画であることは間違いないだろう。
[ライター・撮影/きもだ こよし]
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