スーパーフォーミュラ第3戦が行なわれたスポーツランドSUGOで、シリーズを主催する日本レースプロモーション(JRP)による定例会見が行なわれた。シーズン折り返しの時期が近付いているということもあり、会見の中では開催カレンダーなど将来に関する質疑応答も複数あった。
スーパーフォーミュラは6月のSUGO戦を終えると、7月上旬に富士スピードウェイでインシーズンテストを実施。同月に富士で第4戦を実施してシーズンは後半戦に移る。JRPは開幕前の段階で、カーボンニュートラルフューエル(CNF)を今季中に導入したい旨を明かしていたが、CNFについては続報がないままシーズンが進んだ。
■「みんなフラフラしていた」雨のスーパーフォーミュラSUGO戦でドライバーたちが一様に訴えたグリップ不足。要因は複数存在か
これについてJRPの上野禎久社長は「シーズン途中の導入を模索しておりましたが、現状決まったことはございません」とコメント。開幕前の段階では7月の富士テストでCNFを使用する可能性をほのめかしていたが、これについても「断言はしませんが、まだ決まっておりません」と語るにとどめた。
CNFに関しては日本では2023年からスーパーGTで導入されているが、スーパーフォーミュラはスーパーGTとは違った種類のものを含め、様々なCNFをテストしてきた模様。実戦投入に向けても慎重な検討が続けられてきた。
また、JRPと各チームオーナー間では、来季の開催カレンダーに関する協議も行なわれてきた。カレンダー策定には、日本で開催される世界選手権レースの日程、スーパーフォーミュラ参戦ドライバーが並行して参戦するスーパーGT、スーパー耐久の日程との兼ね合いもあるため、JRPは鋭意調整中とのこと。上野社長は8月頃には発表できるのではないかとした。
来季カレンダーに関するヒントについて聞かれたJRPの近藤真彦会長は「楽しいカレンダーです(笑)。本気でワクワクするようなスケジュールを組んでいます」と期待感を煽るコメントを残した。
スーパーフォーミュラではかねてよりレース数を増加させたい意向を示しており、2022年は7大会中3大会が2レース制になり計10戦に。2023年、2024年はそこから1レースが減って全9戦となっている。ただJRPは現状の開催数に満足しているわけではないと公言しているが、この「ワクワクするスケジュール」はさらなるレース数増加を示唆しているのか? それとも……。今夏に発表される予定のカレンダーには注目だ。
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