■ベースグレードでも充実の装備だが、購入者はどこに注目している?
トヨタの人気ミニバン「アルファード」は、約350万円から約750万円と、その価格帯の高さから高級ミニバンともいわれています。
アルファードを超える? トヨタが新型高級ミニバン「マジェスティ」発表!
また、ひとつのモデルで400万円以上の価格差があるのも珍しいといえます。なぜ、アルファードのグレードには400万円もの価格差があるのでしょうか。
現行アルファードは、トヨタの量販ミニバンでは最上級のクラスとして2015年に発売され、登場後まもなく年間3万台から4万台を販売する人気車種となりました。
さらに、2018年にはマイナーチェンジなどの影響もあり、年間約5万8000台を販売。これは普通車の新車販売台数ランキングでも全体15位という好成績であり、高価格帯のモデルのなかでも圧倒的な人気を誇っています。
アルファードのラインナップは、2WD/4WD、ガソリン車/ハイブリッド車があり、グレード展開はベースグレードの「X」から最上級の「Executive Lounge S(以下ELS)」までと幅広く、価格帯も352万円から775万2000円(消費税込み)となっています。とくに、同一車種ながら400万円以上の価格幅がある車種は珍しいです。
アルファードの大きな特徴は「ベースグレードのクオリティの高さ」で、車体サイズでは、全グレードともに室内長が3210mm、同じトヨタのミニバン「ノア」や「ヴォクシー」が室内長3000mm未満であることから、余裕のある広々とした車内となっています。
さらに、7人乗りモデルであれば、ベースグレードの「X」でもセカンドシートにマニュアルオットマンが装備されており、足元に余裕ができるほか高級感も演出できます。
また、エンジン性能などの基本スペックでもグレードによる違いはないほか、安全装備ではトヨタセーフティセンスをはじめ充実の装備となっており、ベースグレードとはいえ、最上級グレードにも負けない性能となっています。
では、基本的な性能や装備が共通しているにもかかわらず、グレード間で400万円以上もの価格差があるのはなぜでしょうか。
前述とは別のトヨタ販売店スタッフは以下のように話します。
「グレードで大きく変わるのは高級感でしょう。たとえば、シートの材質において、ベースグレードでは布がメインのファブリック生地ですが、最上級グレードでは本革を使用しています。
また、グレードが上がるほど、『2列目が充実』します。独立性・機能性・オプション装備は格段にアップするため、同乗者に対する『おもてなし』感は別格です。
最上級グレードは法人様の契約が多いのも、こういった背景があります」
※ ※ ※
確かに、「X」や「S」の7人乗りモデルでは、2列目は左右どちらかのシートにしかサイドテーブルなどの装備はなく、隣同士の距離にそこまでの余裕はありません。
対して、最上級グレードである「EL・ELS」では左右が完全に独立したシートで、隣同士を区切るように大型アームレストがあるほか、コンセントや読書灯などの装備が充実しています。
ベースグレードは全員で楽しむクルマ、最上級グレードは同乗者に楽しんでもらうクルマ、といった要素が強いといえます。
■アルファードの人気グレードやオプションは何?
トヨタが誇る高級ミニバンであるアルファードにおいて、人気のグレードやオプションはどうなっているのでしょうか。
現行アルファードの販売状況について、トヨタの販売店スタッフは以下のように話します。
――人気のグレードを教えて下さい。
高級志向であれば最上級の「EL」や「ELS」、それ以外であればベースモデルの「X」と、極端に分かれている印象があります。
アルファードは同乗者の快適性を追求しているため、VIPを乗せるという使い方であれば問答無用で最上級グレードが好まれ、家族連れの人や荷物を積む機会が多い人などはXという感じで選ばれています。
また、通常グレードと「Sグレードシリーズ」で、フロントマスクのデザインが異なっていますが、割合的には半分半分という印象です。
――人気のオプションを教えて下さい。
アルファードはエントリーモデルの「X」でも、基本的なオプションや安全装備は一通り標準装備されているため、追加する人は少ないです。
もし、それ以上オプションを増やしたいという方は、追加ではなく初めから最上級グレードを選ばれる人が多いです。
――そのほか、どのような傾向があるのでしょうか。
当店では、アジア圏から日本に来られた人の購入が多い印象です。たとえば、中国でアルファードを買おうとすると日本の倍近い値段になるようです。
そのため、日本で買った方が安いと、非常に好評頂いています。安いといっても購入されていくのは最上級グレードなのが驚きです。
※ ※ ※
また、アルファードは中古車市場での人気も高く、走行距離は経過年数によっては下取り額は200万円を超えるケースも多いとのことです。
さらに、販売店のスタッフによれば「内外装ともに黒いカラーリングは、下取り・買取り価格は高くなる傾向があるため、新車販売時でも人気」とのことで、クルマを売る際の事情もグレード選びに影響があります。
クルマを誰に向けてどう使うか、さらに使用後はどうすれば高く売れるのかなど、400万円以上の価格差を設定しているアルファードのグレード展開には、さまざまな戦略が絡んでいるようです。
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みんなのコメント
それは他人様の買い物だし価値観だから否定はしない。
ただ、アルヴェルに限らず、走行中の室内で子供が動きまくっている様子を後方から何度も見ると複雑な気持ちになる。その放任主義は同乗者(子供)のためにはならないのに。
しかも、10年15年後にはその子らも運転するかもしれないのに。
これはどういう意味ですか。