大きく変わったフロントマスクの雰囲気
マツダの主力モデル「CX-5」が大幅改良を発表しました。CX-5はマツダのグローバル販売の約29%を占めるだけに、かなり力の入ったビッグマイナーチェンジとなっています。
マツダ CX-5がライトやグリルを一新! 目玉は3台の特別仕様車、ターボをはじめグレードも整理される
ひと目でわかるのはフロントマスクの変化。ヘッドランプは形状からして変わっていて、グリルを縁取るメッキエリアもより立体的で太くなっています。さらに、従来のキャラクターラインを多用したフロントバンパーは面を強調したデザインに変更されました。
こうした効果で実際には変更はないものの、より造形美を感じさせる雰囲気に変わっているため、ボディパネルにまで手が入った印象を受けるかもしれません。
来年発売されるラージ商品群の「CX-60」を待つべき?
ところで、このタイミングで大きく進化したCX-5ですが、マツダファンからは2022年に登場する予定のラージ商品群を待つべきだという声も上がっています。
ラージ商品群というのは新開発の直列6気筒エンジンを縦置きに搭載する、後輪駆動(FR)ベースの新世代プラットフォームを採用する次世代モデル群のことで、日本向けには2列シートSUVの「CX-60」と3列シートSUVの「CX-80」がラインアップされるとアナウンスされています。
そしてCX-60はCX-5の後継車ではなく、CX-5は当面のあいだブラッシュアップしながら継続販売されることも公表されています。今回の大幅改良は、まさにそのブラッシュアップというわけです。
CX-5のターボモデルがカタログ落ちした理由
今回の大幅改良で注目すべきは、2.5Lガソリンターボ車が落とされたことでしょう。前回のマイナーチェンジで2.2Lディーゼルの最高出力を200psまでパワーアップしたため、ガソリンターボの存在意義がなくなったという見方もありますが、ラージ商品群であるCX-60のポジショニングを明確にするためということも考えられます。
ラージ商品群の直列6気筒エンジンはガソリンとディーゼルの両方が用意され、48Vマイルドハイブリッド仕様で、FRのほかに4WDもあるといった情報のみで、エンジンスペックなどは発表されていませんが、ガソリンもディーゼルもターボ仕様となることは、公開されている写真から明らかです。
現代の排ガス対応を考えると、新エンジンはスペック的には控えめになるでしょうから、CX-5の2.5Lガソリンターボがあるとヒエラルキー的に問題があるということなのかもしれません。
マツダ販売の大黒柱はこの先もCX-5が担う
このタイミングでビッグマイナーチェンジが実施されたということは、CX-5がマツダの主力モデルであり続けるという意思の表れでもあるでしょう。つまり、CX-60の価格帯はCX-5より明確に一段上のプレミアムゾーンになり(ボリュームはそれほど大きくないはず)、CX-5は引き続きマツダの販売台数における大黒柱としての存在感を持たされることになります。
・・・このように、CX-5の大幅改良はマツダのラインナップにおけるラージ商品群のパフォーマンスや価格帯を想像する大きなヒントになりそうです。
いずれにしても、6気筒エンジンのモデルがCX-5の後継になるということは当分ありません。深化したスタイリングが気に入ったならば、ラージ商品群のことなど気にせず、新しいCX-5に手を出しても後悔はしないでしょう。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
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みんなのコメント
デザインが好きですが
新しいプラットフォームのマツダ車が
そうなる事を願います
今のCX系もハリヤーも横からの見た目が
微妙です。
樹脂部分が塗装された特別使用車もソウルレッドと相まってめっちゃかっこいい。
ナッパレザーシートと組み合わせが出来れば一番好みだった。
エクステリアはかっこよく、内装は落ち着いたのが好みだからスポーツ=赤って言う固定概念は
今後捨てて行った方が良いと思う。もちろんいくつかの中から選択可能なら全然いいんだけどね。
色々出せるなら色々選びたい人は多いと思うよ。CX-5に限らずね。
CX-30の一番高級なLパケ買いたくてもレザーが嫌いな人もいるからね。