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【試乗】新型 レクサス RX|静粛性と乗り心地がもう一段向上されたラグジュアリーSUV

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【試乗】新型 レクサス RX|静粛性と乗り心地がもう一段向上されたラグジュアリーSUV

進化を続ける元祖高級SUV

トヨタが世界の市場を作ったセグメントと言っても過言ではないカテゴリーが、高級クロスオーバーSUVである。

レクサス RX(現行型)のカタログはこちら

その先駆けのモデルこそ日本名“ハリアー”であるが、市民権を確実に得た車名は北米市場での“レクサスRX”である。

その元祖高級クロスオーバーSUVも、1998年に登場した初代から数えて4代目となった。

2015年に登場した現行モデルは、積極的に年次改良をして熟成した車作りをしている。見た目の意匠の変更はもちろん、中身もデビュー当時より変更がなされているという。

その時の記憶をたどりながら、比較してご報告したいと思う。

これまで基本的には、450hというグレードを念入りに試乗してきた。

このレクサス 450hが登場したときは、とにかく加速性能が素晴らしいと感じた。しかし肝心な乗り心地は、車体の剛性とサスペンションがしっくりこなかったという印象を受けた。

それから、18年末に3列シートの450hLが登場すると、変化の片りんが見え隠れし始めた。サスペンションがよく動くようになり、しなやかになったのだ。

そして、1年半が経過してマイナーチェンジしたモデルに試乗した。

毎回提案しているが、インテリアの皮革の質感は改善されていない。フットレスト付近にある樹脂製のボードのちゃちな印象も変わっていなかった。

左足でノックするようにつま先を当てると薄っぺらい音がして、一気に高級から大衆へと引き戻されてしまう。

こればかりは、いつもがっかりである。



低速域でもわかる乗り心地の向上

走行性能はどうか。

Dレンジに入れてゆっくりスタートする。モードはコンフォートモードである。

これは、マイナーチェンジ前と印象がまるで違う。

まず、静粛性は一段と高くなっている。

そして、わずか数十m走らせただけで、乗り心地がソフトになっていることがわかる。時速30km程度であるが、とてもしっかりとした感じがする。

そこから一般道を走り、アクセルを軽く踏み込むとV型6気筒3.5L 2GR-FXSのエンジンが目覚める。

以前は始動時にバイブレーションや高級感を損なうエンジン音がしたが、それらは感じられず相当減少されている。時速50kmで走っていると、もうこれはシャシーに様々なスパイスを入れてチューニングしたとしか考えられない。

路面からのインフォメーションを、可能な限りサスペンションで追従できるプラットフォームになった。

このプラットフォームは先代からの改良版であるから、ウナギのかば焼きのたれのように継ぎ足しを経ていい塩梅の味付けになってきた。成熟させる意味のあるシャシーである。

動的なボディの振動を、追加した接着剤で封じ込めて剛性感にも寄与していることがわかる。

高速道路が楽しみだ。

さすがの加速感と力強さ

首都高速のような連続したカーブも以前のようなフラフラとした印象はなく、トレースしたラインを落ち着いて走ることができるハンドリングだ。

しかも、2.3tとかなりの車重があるにも関わらず、それらを感じさせないセッティングとなった。マイナーチェンジ前よりも走りの根本を見直した印象が強い。

東名高速のクルージングも、ぐっと遠くへ走っていきたくなる乗り心地だ。

渋滞のない高速を走っていると、以前では感じなかったエフォートレスへの誘いを感じずにいられない。

ここまで良くなると、マイナーチェンジ前との中古車価格にも差ができてくるのではないかと感じる。それくらいなフィーリングに差が出ている。

しかも、それは老舗のウナギのかば焼きのように、代々受け継がれてきた伝統を踏まえ、旨味と深味が増したように正しい進化である。

インテリアの質感がさらに向上されれば、真のラグジュアリーSUVへと昇華していくだろう。

文/松本英雄、写真/篠原晃一【試乗車 諸元・スペック表】●450h型式DAA-GYL20W最小回転半径5.9m駆動方式FF全長×全幅×全高4.89m×1.9m×1.71mドア数5ホイールベース2.79mミッションCVT前トレッド/後トレッド1.64m/1.63mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)2.1m×1.59m×1.2m4WS-車両重量2030kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員5名車両総重量2305kgミッション位置フロア最低地上高0.2mマニュアルモード◯  標準色ソニッククォーツ、ソニックチタニウム、ブラック、レッドマイカクリスタルシャイン、ディープブルーマイカ、グラファイトブラックガラスフレーク、アンバークリスタルシャイン、アイスエクリュマイカメタリック、テレーンカーキマイカメタリックオプション色-掲載コメント※G-Linkは3年間無料型式DAA-GYL20W駆動方式FFドア数5ミッションCVTAI-SHIFT-4WS-標準色ソニッククォーツ、ソニックチタニウム、ブラック、レッドマイカクリスタルシャイン、ディープブルーマイカ、グラファイトブラックガラスフレーク、アンバークリスタルシャイン、アイスエクリュマイカメタリック、テレーンカーキマイカメタリックオプション色-シート列数2乗車定員5名ミッション位置フロアマニュアルモード◯最小回転半径5.9m全長×全幅×全高4.89m×1.9m×1.71mホイールベース2.79m前トレッド/後トレッド1.64m/1.63m室内(全長×全幅×全高)2.1m×1.59m×1.2m車両重量2030kg最大積載量-kg車両総重量2305kg最低地上高0.2m掲載用コメント※G-Linkは3年間無料エンジン型式2GR-FXS環境対策エンジンH17年基準 ☆☆☆☆種類V型6気筒DOHC使用燃料ハイオク過給器-燃料タンク容量65リットル可変気筒装置-燃費(JC08モード)18.8km/L総排気量3456cc燃費(WLTCモード)-燃費基準達成R02年度燃費基準+40%達成車最高出力262ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm335(34.2)/4600エンジン型式2GR-FXS種類V型6気筒DOHC過給器-可変気筒装置-総排気量3456cc最高出力262ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm335(34.2)/4600環境対策エンジンH17年基準 ☆☆☆☆使用燃料ハイオク燃料タンク容量65リットル燃費(JC08モード)18.8km/L燃費(WLTCモード)-km/L燃費基準達成R02年度燃費基準 +40%達成車

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