2020年は、新規SUV「MX-30」のマイルドハイブリッド車を発売したマツダ。その前年2019年には基幹車種の新型マツダ3、そしてCX-30を発売するなど、ここ数年は“少数精鋭”のラインナップながら、新規モデル/フルモデルチェンジ車を毎年1車種以上発売してきている。
現状のラインナップでは、かねてからマツダ2(旧車名:デミオ)、マツダ6(同:アテンザ)の新型投入も噂されているが、果たして2021年マツダに新車はあるのか?
かつて「RV王国」と呼ばれた三菱の名RV車たち 復権への活路はあるのか
文/遠藤徹、予想CG/編集部、写真/MAZDA
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■2020年の“新車”はMX-30のEV仕様含めて2車種
「2020-2021 日本カー・オブ・ザ・イヤー」でMX-30が、今年新設された部門賞「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。写真はMX-30 100周年記念車
2021年マツダの新車(追加モデル)は、新年早々発表・発売のMX-30 EVと9月に一新するマツダ2のビッグチェンジの2車種が濃厚になっている。
モデルレンジからするとマツダ6、CX-3、CX-5あたりが世代交代しても、おかしくないタイミングであるが、これらはまったくの別モデルに転身する可能性もあるようなので、とりあえず2021年の登場は見送られているようだ。
MX-30EVは2021年1月中旬に発売する。すでに一部のマツダ店向けには商品内容が提示されて、見積書の作成が可能な状況にある。
グレード構成は「ベース」、「ベーシックセット」、「ハイエスト」の3タイプ。車両本体価格は451万~501万6000円の設定となっている。充電後の航続距離は254kmとなっている。新年の幕開け早々にティザーキャンペーンをスタートさせる。
■新型マツダ2もいよいよ世代交代へ!
マツダ2の新型予想CG。5ナンバーサイズは維持するが、全長とホイールベースを延長して居住空間の拡大を目指す
マツダ2は、「新型デミオ」として2014年9月11日に登場以来6年以上が経過しており、2021年9月には7年が経過するから、世代交代の時期となっている。
これまでのモデル展開の経緯は、2014年10月に1.5Lクリーンディーゼル、同年12月に4WD、2015年4月にはセーフティパッケージをガソリン車に追加、2015年10月にモータースポーツ向けの「15MB」を追加。
そして、2015年12月一部改良でディーゼル車の静粛性向上、ガソリン車の操縦性向上。2016年11月と17年4月一部改良でガソリン車の操縦性向上、2018年8月一部改良ではガソリンエンジンの1.3L車を廃止し、1.5Lに拡大。
さらに、2019年にマイナーチェンジし、車名をグローバルで使われている「マツダ2」に変更、9月に発売した。
次期型は、新開発のプラットフォーム&基本コンポーネントを採用し、クオリティアップ、燃費&性能の向上が図られる。エクステリアデザインは基本的にはキープコンセプトだが、塊感を強調したシャープないで立ちを盛り込む。
ボディサイズは全幅の1695mmという5ナンバーサイズは同じだが、全長は50mm、ホイールベースも同程度延長し、室内の居住空間の拡大や走行性能の向上を目指す。約100kgの軽量化を図るのと、パワーユニットの改良と合わせ、大幅な燃費向上を実現する。
■新型マツダ2は新たな3気筒HVとSKYACTIV-X搭載の可能性も
パワーユニットには新たに1.5Lで3気筒のガソリンエンジンが加えられる可能性がある
パワーユニットは、現行の1.5L直噴ガソリンNA、1.5Lクリーンディーゼルは改良を加え、燃費改善と性能向上の両立をさらに進化させる。このほか同じ1.5Lガソリンで3気筒ユニットの開発が進められている。モーターアシスト方式のマイルドハイブリッドと「SKYACTIV-X」である。
両ユニットとも現時点での搭載モデルは、4気筒2LのガソリンNAエンジンに対してはマイルドハイブリッドで約20万円、SKYACTIV-Xでは約60万円のアップとなっている。このぶんをそのまま次期型マツダ2に乗せれば、売れ行き不振になるのは目に見えている。
そこで3気筒化すれば、大幅なコストダウンを図れるとの読みがある。4気筒2Lは1気筒当たり500ccであり、3気筒なら1.5Lになる。同じシリンダー&シリンダーブロックを使えば、そのぶんコストが安く抑えられる。
モーターアシスト方式のマイルドハイブリットは、SKYACTIV-Xで使っているユニットがそのまま使うこともできるので、こちらも3気筒1.5Lで実用化すれば、コストは20万円以下に抑える道が開けることが可能になる。これが次期型マツダ2で実現できれば、強力な追い風を得られることになる。
■その他2021年に出るマイナーチェンジ車&現場の証言は?
CX-30は、エンジン出力や安全性の向上などを図った商品改良を2020年12月に行って、いまなお進化を続けている
また、2021年には中盤にCX-30、後半にCX-5の改良やマイナーチェンジを行うことが予想される。どちらも4気筒2Lガソリンエンジンを搭載している。
CX-30にはSKYACTIV-Xを搭載しているが、マイルドハイブリッドのみはまだであるから、改良モデルに設定する可能性がある。
SKYACTIV-Xは4気筒2Lで実現し、次のステップとして3気筒1.5Lがあり、さらに近い将来は2.5Lの開発が進んでいる。
この手法も2Lのシリンダーブロックから派生できる。同じシリンダーのボアないしはストロークをそのままにして、ボアアップないしはストロークアップで2.5Lに拡大すれば、コストをあまり引き上げなくてもSKYACTIV-Xを完成させることができる。単独のマイルドハイブリッドもしかりである。
2.5LはガソリンNAでCX-5やマツダ6に積んでいるので、次の改良型やフルモデルチェンジで展開することが技術的には可能になっている。
【証言:首都圏マツダ店営業担当者】
MX-30 EVは、2021年1月中旬頃に発表・発売するという連絡だけがメーカーから届いている。年明け早々には事前の予約をスタートするだろう。扱うモデルは多い方がよいが、販売実績にはまだまだ結び付けられないと予想している。
従来モデルのフルモデルチェンジはマツダ2が最も有力になっている。2021年夏には実質的な発売が開始されるだろう。ディーゼルエンジン車に加え、ガソリンエンジンも画期的な改良が加えられると聞いているので期待している。
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さらにデミオというペットネームを捨てた。
販売台数は悲惨な有り様。
そして欧州はヤリスのOEMとしてMAZDA2として販売。
何がしたいん?