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V8エンジンを搭載した国内唯一の最高級スポーツカー、レクサス「LC500 コンバーチブル」の魅力

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V8エンジンを搭載した国内唯一の最高級スポーツカー、レクサス「LC500 コンバーチブル」の魅力

V8エンジンを搭載したスポーツカーは最近では数少なくなってきたが、しかもコンバーチブルとなると数台に限られる。今回は稀少価値が高くなってきた最新のV8エンジンを搭載したコンバーチブルを試乗した。

 自動車を取り巻く環境は脱炭素化、EVシフトという波が押し寄せたことで、世界の自動車メーカーは実用化を目指し懸命な努力を続けている。一方でガソリンエンジンの開発を最後まであきらめないメーカーもある。

【動画付き】街乗りにも使えるランボルギーニのスーパースポーツ「ウラカンEVOスパイダー」

 この環境下で、時代に逆行するかのような〝親不孝な〟スポーツカーが登場しているのだ。多気筒、大排気量のガソリンエンジンを搭載したモデルで、それもレクサスという人気ブランドが開発し発売しているからおもしろい。歴史上、最後になるかもしれない多気筒、大排気量エンジンを積んだ最新のオープンカーに試乗した。

クセがなく扱いやすい完成されたスポーツカー

レクサス『LC500』は、ご存じのとおり、国内唯一の高級車ブランドの最高級スポーツカー。2017年に2ドアクーペが発売された。V6、3.5LハイブリッドとV8、5Lガソリンエンジンの2本立て。2020年6月から加わったコンバーチブルはV8エンジンのみの設定。ちなみに『LC500 コンバーチブル』はルーフに自動開閉の幌を採用。これは車重を抑え、軽快感を演出するためだと言われている。何年たっても趣味の道具として乗り続けたくなる極上のスポーツカーであることは間違いない。

エレガントな和製スーパースポーツ

レクサス『LC500 コンバーチブル』

Specification
■全長×全幅×全高:4770×1920×1350mm
■ホイールベース:2870mm
■車両重量:2050kg
■排気量:4968cc
■エンジン型式:V型8気筒DOHC
■最高出力:477PS/7100rpm
■最大トルク:540Nm/4800rpm
■変速機:10速AT
■燃費:8.0km/L(WLTCモード)
■車両本体価格:1500万円

スピンドルグリルが似合うフロントデザイン。低く構えたフロントフェンダーにより左右幅がややつかみにくい。ボディーは軽量化によりアルミ素材を多用している。

厚みのあるボディーはプロポーションが美しい。前輪と後輪の中間に運転席が位置するように造られているのはスポーツカーの定石。ハンドリング重視の設計思想が伝わる。

トランク開口部の高さは約860mmでやや高め。排気音は室内でも楽しめるようにマフラーの外装バルブで音を演出。吸気音も室内に共鳴させるサウンドジェネレーターを備える。

方向性は異なるがそれぞれが持つ世界観を存分に堪能できるスポーツカー

エンジンルーム

レクサス(トヨタ)車の中でV型8気筒ガソリンエンジンは『LC』『RC』『LX』だけ。おそらくトヨタ最後の大排気量エンジンになりそう。

運転席と各種装備

センターパネルでも運転席との一体感を演出。助手席まで広がるインパネのデザインや素材はラグジュアリーな印象たっぷり。

シートスペース

背もたれの上部にキルティング素材を用いるなど上質感のあるデザイン。後席の背もたれは直角で幌を閉じるとかなり狭い。

ラゲージスペース

リアのラゲージスペースは奥行きが690mm、左右幅が820~1400mm。幌の開閉に左右されることなく広さを確保している。

【 ココがポイント!】時速50kmまでなら走行中も開閉できるキャンバス地の幌

幌は4重構造のキャンバス地を使用。色はブラックとベージュの2色が用意されている。開閉時間はセンターコンソールにあるスイッチで約15秒。時速50kmまでなら走行しながら開閉できる。

【 ココがポイント!】存在感を放つオプションの鍛造アルミホイール

フロントは245/40RF21、リアは275/35RF21の最新のランフラットタイヤを装着。乗り心地もいい。ホイールは鍛造アルミで価格は16万5000円。

扱いやすさが魅力の超高級スポーツカー

[運転性能]ノーマルモードではやや車体の重さを感じるが、室内の上質感や動きの優雅さは国産車のレベルを超えている。18点

[居住性]幌を閉めた時の前席の圧迫感と後席のミニマム感が少し残念。トランクスペースも2車を比べると物足りなさを感じる。17点

[装備の充実度]室内の快適装備、先進安全性、音の演出などすべての領域で乗る人を楽しませてくれる仕掛けが心にくい。19点

[デザイン]見ただけで高級スポーツカーであることがわかるスタイリングは、トヨタ『2000GT』以来の美しさを持つ。19点

[爽快感]スポーツカーとしてのカッコよさだけでなく、ラグジュアリーで華やかな雰囲気でオーナーの満足度を高めている。19点

[評価点数]92点

文/石川真禧照

※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2021年9月30日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。

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