アストンマーティン「DB11」のV8モデルに小川フミオが試乗。V12モデルと比較しながらリポートする。
強烈な加速、素直なハンドリング
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カッコよくて、走りもよいモデルを探しているなら、アストンマーティン「DB11」は外せないだろう。日本に入ってきた2022モデルイヤーのV8モデルはパワーも上がって、活き活きとしたドライビング感覚にあふれている。
2022年6月に試乗したDB11 V8は、最高出力が従来と比べ18kW(25ps)上がって393kW(535ps)に、同時に最高速も上がって309km/hになった。驚くばかりの数値だ。
DB11には、470kW(639ps)の5.2リッターV12エンジン搭載モデルもある。じつにすばらしいトルクの塊のようなドライブフィールを味わえるモデルであるが、新しいV8モデル、これもまたよく出来ている。
ノーズが少し軽くなって、ハンドリングがより軽快。これがV8の魅力の第1点。いっぽうで、675Nmもの大トルクが2000rpmから発生する設定もあって、加速も自在。アクセルワークと車体の動きがみごとにシンクロしている。
静止から100km/hまで4秒フラットという加速性能だけあって、軽くアクセルペダルを踏み込んだだけで、全長4750mm、全幅1950mm、全高1250mmの迫力あるボディは、瞬間移動のような猛烈な加速を味わわせてくれる。
加速だけが取り柄でないのは、素直な印象のハンドリングのおかげだ。小径の、ユニークな楕円形状のステアリング・ホイールを“9時15分”で握っていると、クルマの動きが手のひらに伝わってきて、まさにクルマと対話しているような気になれる。
高速だと、手首の動きだけで、思いどおりにクルマが向きを変えていってくれる。市街地ではリズムを作ってスイスイっとクルマを走らせていくのにも、ドライバーの意思を忠実に車体に伝えてくれる役目を果たす。
フロントミドシップのエンジンは8段オートマチック変速機を介して後輪を駆動。アストンマーティンが得意としてきたレイアウトだ。新世代はミドシップ化していくのだろう。でもこのレイアウトによるドライブ感覚も残ってほしいなぁと思わせられる。
ステアリングフィールって、ほんとうにむずかしい技術で、スーパースポーツカーを謳っていても、感覚にとぼしいモデルも存在する。戦前からスポーツカーを作り続けてきたアストンマーティンは、どうしたらドライバーが気分よく乗っていられるのか?を、よくわかっている。
際立つ美しさ
もうひとつの魅力であるスタイリングも、依然として輝く。2022年モデルでは新色「Cosmopolitan Yellow」が採用された(今回のテスト車の車体色)。
そもそもシルエットが美しいから、白や黒でもじゅうぶん映えると思うが、個性的なボディカラーを設定するのも、DB11の市場では大事なことなんだろう。
ルーフもピラーもブラックアウトされていて、遠目からだと、ゆるやかなカーブを描くベルトラインをもつ車体が、スピードボートのようにより低く見える(この塗り分けはオプション)。
「アストンマーティンの製品企画担当者は、このクルマの美しさをよく理解しているんだなぁ」と私は感心した。
ふだん私は試乗車のボンネットを開けることが少ないものの、DB11のいわゆる逆アリゲーター型のボンネットとなると話は別だ。貴重な体験と納得して開いてみた。
一体型の大きなボンネットを開けると、コーナリング時に剛性感を高める幅広のストラットタワーバーと、太いインダクションパイプが目につく。タイヤが見えるのはレーシングプロトタイプみたいだし、ヘッドランプの部分だけボンネットがくりぬいてあるのも、やっぱりカウル一体で交換可能なレースカーのよう。
要約すると、エモーションがたっぷり詰まったモデルである。アストンマーティンという名前の響きだけが好きで手に入れても、後悔しないと思う。
ここまでの高揚感は、なかなか手に入りにくいものなのだ。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)
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