現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > ホンダの本気! 新型「シビック・タイプR」公開 2022年9月発売へ 4つの注目点とは

ここから本文です

ホンダの本気! 新型「シビック・タイプR」公開 2022年9月発売へ 4つの注目点とは

掲載 8
ホンダの本気! 新型「シビック・タイプR」公開 2022年9月発売へ 4つの注目点とは

6代目にフルモデルチェンジ 9月発売予定

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

【画像】新型シビック・タイプR デザイン/内装を見る【従来型と比較】 全191枚

7月21日。ホンダは9月発売予定の新型「シビック・タイプR」を世界初公開した。

初代シビックが発売されてから、ちょうど50周年を迎えた2022年7月12日、ホンダは新型シビック・タイプRの発表を予告していた。

先代(2017年モデル)は、日本で8100台、ヨーロッパで1万1000台、アメリカで2万5100台、その他の地域で3000台と、世界95か国で販売。

タイプR史上過去最高の販売台数を記録して、世界中のファンやメディアから賞賛を受けた。

では、今回で6代目となる新型は、どんなモデルになるのか?

現段階では内外装のデザイン、およびダイナミクス性能の進化点くらいしか発表されておらず、外寸やパワースペックなどは未公表だ。

まずは、いま分かっている情報から、新型シビック・タイプRはどんなクルマになるのか、その注目点を紹介してみたい。

1. タイプRにも質感を 魅せるデザイン

新型シビック・タイプRの1つ目の注目点は、やはりこのデザイン。ピュアエンジン・タイプRの集大成として、究極のFFスポーツを目指した。

昨年発表された11代目シビックをベースに、タイプRとしての走行性能を高めるため、さらにロー&ワイドなパッケージを追求。

ボディと一体となったワイドフェンダーは、サイドパネルから美しく流れるような造形にするとともに、フロントからリアに抜ける一連の空気の流れをコントロールすることで、空力性能を向上させている。

リアセクションのポイントは、一体型のグラマラスなフェンダー、アルミダイキャストステーを採用したリアスポイラー、そしてバンパー下部のアンダーフロアと一体化したディフューザーなどで、空力性能を高めるのに貢献。

いずれも、機能美・質感にこだわったピュアエンジンFFスポーツの完成形をもたらすアイテムといえるだろう。

また、19インチのマットブラック・ホイールにはリバースリム構造を採用してサイズを大きく見せており、軽量・高剛性を両立させている。

車体色には、タイプRの象徴的な色であるチャンピオンシップホワイトに加え、新色としてソニックグレー・パールも追加。その他にフレームレッド、レーシングブルー・パール、クリスタルブラック・パールの全5色を設定する。

2. レーシーな内装 シートとメーターは?

インテリアは、圧倒的なハイパフォーマンスへと導く、ハイコントラストな空間。

ドアを開けた瞬間に気持ちを高揚させる、真っ赤なシートとフロアカーペットを採用。インストルメントパネルまわりは、シートに座った瞬間に運転に集中できるようにノイズレスなブラック基調とした。

より鮮烈な赤へ刷新されたフロントシートは、限界走行時においても安心して身体を委ねられるように多面体の3D形状で身体をサポート。

摩擦係数の高いスエード調の表皮を採用することで、高G状態での滑りを低減している。シート地には、上下方向にグラデーションのあるハニカムパーフォレーションも施された。

また、メーターには、通常の表示に加えて「+R」モードのデザインを採用。ドライバーが必要な情報をいかに瞬間認知できるかを重視し、上部にはエンジン回転数/レブインジケーター/ギアポジションなどを配置。下部は車両情報を自在に表示できる。

コンフォート/スポーツ・モードでは2眼式のアナログメーター表示となり、気持ちを盛り上げる赤背景に黄色指針のコーディネートを採用。スピードメーターは320km/hスケール、タコメーターのレブリミットは7000rpmとなる。

また、アルカンターラ巻きのステアリングホイールや、アルミのセンターコンソールパネル、偏光ガンメタリックのアウトレットなど、高揚・集中を導く空間構築のための専用アクセントも採用された。

3. FF最速の戦い 痛快なパワートレインに

3つ目の注目点は、パワートレイン。これまでのシビック・タイプRを上回るパフォーマンスを目指し、専用の2L VTECターボを磨き上げ、高出力・高レスポンスを追求した。

新型シビック・タイプRのパワースペックは公表されていないが、先代タイプRは320ps/40.8kg-m。おそらく、この数値は上回るのではないかと推測できる。

インテークとエグゾーストにVTC(連続可変バルブタイミング・コントロール機構)、エグゾーストにはVTEC(可変バルブタイミング・リフト機構)、高効率エキマニ冷却、2ピース・ウォータージャケットなどで環境性能と出力を追求。高応答小型ターボ、電動ウェストゲート、軽量高剛性クランクシャフトなどで、高出力・高レスポンス化を図る。

さらに、ターボチャージャーの翼の枚数や形状の見直しによる効率向上やイナーシャの低減により、先代と比べてパワーウェイトレシオと最高速度はアップするという。

フライホイールは先代比で18%軽量化され、慣性重量も25%減少。レブマッチシステムのブリッピング性能も先代比で10%向上している。

さらに、レブマッチシステムを6速MTの全段で適用し、(先代まではなかった)エンジン回転操作が大きい2速から1速へのシフトダウンでも自動ブリッピングを使えるように進化した。

「一度乗ったらシフトチェンジが病みつきになる」 そんなマニュアルシフト車の操る歓びを最大化させたという。

4. ブレない安定&信頼感 シャシーとボディ

プラットフォームとボディの進化も注目点。

構造用の接着剤を塗布する部分は先代より3.8倍も増やし、テールゲートは樹脂製となり先代(スチール製)より約20%軽量化されている。

空力面は、ボンネットフード、フロントバンパー&アンダーカバー、リアスポイラー、リアディフューザーなど、レースからフィードバックした専用の空力アイテムにより、リフト係数は前・後とも先代よりアップ。

200km/hでの走行時には、900ニュートンのダウンフォースが発生するという。

また、265/30ZR19というワイドなタイヤに対応したサスペンション・ジオメトリーの最適化や、関連パーツ(ロアアーム、ダンパーフォーク、ナックルなど)の剛性最適化により、FFハイパワースポーツカーに必須な駆動トルクタフネスと、さらなる高剛性化も達成した。

個人的には、リアルタイムに車両の情報を確認できるデータロガー「ホンダ・ログR」が興味深い。機械的な運動情報を見ることができ、自分の運転操作・車両挙動を知ってドライビングスキルを高められる。さらに走行映像を世界中のタイプRユーザーとシェアできるなど、新たなドライビングプレジャーも提供してくれる。

こんな記事も読まれています

最新技術から次世代技術まで! 自動車産業の未来が見える「人とくるまのテクノロジー展2024」開催中
最新技術から次世代技術まで! 自動車産業の未来が見える「人とくるまのテクノロジー展2024」開催中
くるまのニュース
三菱電機モビリティの加賀邦彦社長、アイシンとの新会社で手掛けるのは構成部品 海外メーカーへの供給も視野
三菱電機モビリティの加賀邦彦社長、アイシンとの新会社で手掛けるのは構成部品 海外メーカーへの供給も視野
日刊自動車新聞
渋谷駅の大改造で「首都高」も大変貌!? 年季の入った“素顔”むき出しにされたワケ
渋谷駅の大改造で「首都高」も大変貌!? 年季の入った“素顔”むき出しにされたワケ
乗りものニュース
JLRの次世代EV、航続や充電性能を向上へ…まずは『レンジローバー・エレクトリック』から
JLRの次世代EV、航続や充電性能を向上へ…まずは『レンジローバー・エレクトリック』から
レスポンス
国内乗用車メーカー7社 揃って幸せな決算【池田直渡の5分でわかるクルマ経済】
国内乗用車メーカー7社 揃って幸せな決算【池田直渡の5分でわかるクルマ経済】
グーネット
三菱電機とアイシン、電動化部品の新会社を設立 EVやPHV部品を開発・生産
三菱電機とアイシン、電動化部品の新会社を設立 EVやPHV部品を開発・生産
日刊自動車新聞
【MotoGP】現役引退表明のアレイシ・エスパルガロに同僚達から贈る言葉。家族ぐるみの付き合いマルティン「泣かないなんて無理だった」
【MotoGP】現役引退表明のアレイシ・エスパルガロに同僚達から贈る言葉。家族ぐるみの付き合いマルティン「泣かないなんて無理だった」
motorsport.com 日本版
マツダ新型「すごい5ドアハッチバック」実車公開!? 精悍エアロの「爆速マツダ3」がやって来た! ド迫力で爆速な「MAZDA SPIRIT RACING 3」藤沢に登場
マツダ新型「すごい5ドアハッチバック」実車公開!? 精悍エアロの「爆速マツダ3」がやって来た! ド迫力で爆速な「MAZDA SPIRIT RACING 3」藤沢に登場
くるまのニュース
マカオGP、2024年からはFIA F3に代わりフォーミュラ・リージョナルによるワールドカップ開催に
マカオGP、2024年からはFIA F3に代わりフォーミュラ・リージョナルによるワールドカップ開催に
AUTOSPORT web
[低予算サウンドアップ術公開]ライトな「車内静音化」でドライブの快適性をアップ!
[低予算サウンドアップ術公開]ライトな「車内静音化」でドライブの快適性をアップ!
レスポンス
次に乗る「新しい定番=SUV」の正解『新版 SUVの選び方』ル・ボラン2024年7月号、本日発売!!
次に乗る「新しい定番=SUV」の正解『新版 SUVの選び方』ル・ボラン2024年7月号、本日発売!!
LE VOLANT CARSMEET WEB
F1参戦4年迎えた角田裕毅が見せる進歩。天性のスピードに加え、様々な能力の成長もチーム認める
F1参戦4年迎えた角田裕毅が見せる進歩。天性のスピードに加え、様々な能力の成長もチーム認める
motorsport.com 日本版
『JAPAN MOBILITY SHOW 2024』千葉の幕張メッセで10月15日から18日まで開催
『JAPAN MOBILITY SHOW 2024』千葉の幕張メッセで10月15日から18日まで開催
AUTOSPORT web
圧倒的速さ見せたガブリエレ・ミニがポールポジション獲得|F3モナコ予選
圧倒的速さ見せたガブリエレ・ミニがポールポジション獲得|F3モナコ予選
motorsport.com 日本版
プラモで作った人も多い!? 伝説のF1マシン“6輪タイレル” 唯一無二の「P34」がオークションに登場! 驚きの落札価格とは
プラモで作った人も多い!? 伝説のF1マシン“6輪タイレル” 唯一無二の「P34」がオークションに登場! 驚きの落札価格とは
VAGUE
トヨタ新型「ランドクルーザー“300”」発表! タフ感高めた本格SUV! 黒感高め外装がカッコイイ「“勝利”仕様」UAEで約1350万円
トヨタ新型「ランドクルーザー“300”」発表! タフ感高めた本格SUV! 黒感高め外装がカッコイイ「“勝利”仕様」UAEで約1350万円
くるまのニュース
トヨタは『クラウンセダン』のHEVとFCEVのカットモデルを展示…人とくるまのテクノロジー展2024
トヨタは『クラウンセダン』のHEVとFCEVのカットモデルを展示…人とくるまのテクノロジー展2024
レスポンス
MotoGPカタルニアFP1|ポイントリーダーのマルティンがトップタイム。引退表明エスパルガロは5番手
MotoGPカタルニアFP1|ポイントリーダーのマルティンがトップタイム。引退表明エスパルガロは5番手
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

8件
  • typeRの記事 何回もどんな記事でも観てます
    欲しくて仕方がありません、
    早く実車を見たいです 一台減らしてでも欲しい。
  • 550万までならば出す!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

193.7235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.9229.0万円

中古車を検索
シビックの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

193.7235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.9229.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村