この記事をまとめると
■まもなくトヨタから「カローラ クロス」が国内デビューする
目標を下まわるまさかの「販売不振」にあえぐ現行国産SUV3台と「売れない」理由
■販売現場からは不安の声がいくつか聞かれる
■事情通やセールスマンから聞いた内容とともに解説する
短い予約受注販売期間でひとり3台以上がノルマ
9月14日にトヨタから、“カローラ クロス”がいよいよ国内デビューする。発売されればヒット間違いなしともされているが、販売現場で話を聞くと反応がいまひとつ鈍くなっている。
まずは予約受注販売期間が短めだということ。予約受注段階でもかなりの注文が入るのではないかとされていたのがカローラ クロス。本来ならお盆休み前、下手したら7月下旬にでも、スタッフ向けの商品知識勉強のための資料となり、予約受注販売のツールにもなる“デジタルスタッフマニュアル”の配信や、セールスマンへの価格の通知などが行われても不思議ではなかったのだが、発売1カ月前(お盆休み明けあたりから)を切った時期あたりから始まっていたようなのである。
これについては、昨今の半導体供給不足がなかなか読み切れない状況となっており、そのため発売スケジュール自体変更となる(遅れる)可能性もあり、早めに動くことができなかったともされている。
ただ、予約受注販売期間が短いにも関わらず、セールスマン向けの販売促進コンペのようなものが行われているディーラーもあると聞く。事情通は「正式発売までに、ひとり3台以上受注するようにと、販売現場には指示が出ているようです」と話す。
セールスマンはクルマの情報をあまり知らされていない!?
“ひとり最低1台”というのはよくあることだが、“3台以上”はあまり聞いたことがない。これにはホンダ・ヴェゼルのヒットが続いていることがあるだろう。筆者は発売後早めに収束するものと考えていたが(猛省しています)、SUVラインアップの少ないホンダのなかでの新型SUVということと、先代モデルのユーザーが多いこともあり今日までヒットを続けているようだ。このヴェゼルの様子をトヨタが苦々しく思っていて、発売直後で「すでに●万台受注」とやりたいと考えているのかもしれない。
これについて現場のセールスマンは、「配信されるスタッフマニュアルには、外観や内装の全景画像がありません。メディアへのリークというよりは、以前セールスマンがSNSなどにアップしてしまうことが続発したことがあり、それ以降内外装の全景画像はなくなりました(いまは流出させないために徹底した対策が講じられている)」と話したあと、さらに続けてくれた。
「カローラツーリングはグローバルモデルに比べると、全長が短く、全幅も狭くなっており、使い勝手はむしろカローラ フィールダーのほうが良かったともいえます。そのためツーリングに乗られるお客様のなかには不満を持たれるひともいますので、そこで『荷室なども広く、カローラクロスは使い勝手がいいですよ』と勧めたいところなのですが、その確証が得られません。そのため、積極的にカローラクロスを勧めることが難しいのです。さらに、顔つきも国内専用になるとの情報もあり、海外モデルを参考に商談を進めることもできません」と、不確定情報が多いなかで予約受注販売の難しさを語ってくれた。もちろん、半導体供給不足による納期への悪影響も懸念材料としている。
“ひとり勝ち”とも言われるトヨタの国内販売だが、それだけ販売ボリュームも大きいだけに、半導体供給不足問題を十分考慮しながら、販売促進活動を進めないと深刻な納期遅延を招くなど、トラブルも他メーカーより大きくなってしまうので、慎重な判断のなかで発売へ向かっているようだ。カローラ クロスは厳しい状況下でのデビューとなりそうだ。
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