現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 日本の四季を安心して走れる! ダンロップのオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」試乗で感じた快適さ

ここから本文です

日本の四季を安心して走れる! ダンロップのオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」試乗で感じた快適さ

掲載 更新 6
日本の四季を安心して走れる! ダンロップのオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」試乗で感じた快適さ

■これまでの常識を覆すオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」

 ダンロップのブランドでおなじみの住友ゴム工業が2024年7月22日、新技術「アクティブトレッド」を搭載したオールシーズンタイヤ「SYNCHRO WEATHER(シンクロウェザー)」を発表しました。今回は「シンクロウェザー」を、2024年2月にスノーとアイス路面、同年5月にドライとウエット路面でテストした様子をリポートします。

タイヤの寿命は5年が目安! セットの「ホイール」はいつまで使える?

 サマータイヤと呼ばれる、新車に標準装着されるタイヤは、春から秋にかけて走るのに適していますが、冬の雪道(スノー)や凍結した路面(アイス)では滑りやすくなるので走れなくなります。

 またこれまでのオールシーズンタイヤは、春・夏・秋の路面であるドライ、ウエット、そして冬のスノーは走れても、アイス路面では安心して走れない性能でした。それぞれの路面で最適に走るためには、春夏秋はサマータイヤ、冬はスタッドレスタイヤに交換するのが日本では常識になっています。

 ところが「アクティブトレッド」を搭載した「シンクロウェザー」は、ドライ、ウエット、スノー、アイスのどの路面でも安心して走れるのが売りになっています。

 住友ゴム工業の山本悟社長は「これまでのサマータイヤをシンクロウェザーに替えていきたい」と、都内で開かれた「シンクロウェザー」発表会で話していました。それはサマータイヤと比較しても負けないグリップ、静粛性、耐摩耗性があり、スタッドレスタイヤに並ぶスノー、アイス性能を備えているという自信の表れでしょう。

 さて、「シンクロウェザー」を履いたクルマを冬と夏に乗る機会があったので、そのときの試乗インプレッションをお伝えしましょう。

■スタッドレスタイヤを凌駕する性能を実感した雪道での試乗

 2024年2月に住友ゴム工業旭川タイヤテストコース(北海道旭川市)で、アイスバーンと圧雪路でダンロップの現行オールシーズンタイヤ「オールシーズンマックスAS1」と「シンクロウェザー」の比較試乗をしました。

「シンクロウェザー」は滑りやすい路面でも微小操舵(そうだ)の手応えとハンドルの動きに合わせた意外にシャープな反応がありました。スラローム走行も舵角が90度くらいまではしっかりと反応し、それ以上では限界領域に入り徐々に反応が弱くなりましたが、グリップアップしているのが確認できました。

 ブレーキテストでは雪道でABSを作動させるくらいの制動を試すと「オールシーズンマックスAS1」より明らかに制動感が強く、距離も手前で止まりました。

 スノーとアイス路面なので冬タイヤとの比較もしたいとリクエストし、ダンロップの一般的に広く使われているスタンダード・スタッドレスタイヤ「ウインターマックスWM02」と比べました。

 スノー路面では小さなハンドル角、ブレーキの踏み始めなどのグリップの立ち上がりが良い「シンクロウェザー」が走りやすかったです。

 アイス路面では「ウインターマックスWM02」にまったく遜色ないどころか、「シンクロウェザー」の冬の実力の高さを体感できました。

 冬の一般道も走りました。試乗車のメルセデス・ベンツ「GLC」はミドルサイズのSUVですが、まずは制動感がよくて安心できます。応答性の切り始めに遊びなくヨーがスムースに立ち上がるので、タイヤのグリップが感じられ安心感がありました。

 大舵角まで切ると反応は落ちますが、急にグリップが抜けることはないので悪くはないです。応答性としてはシャープな傾向なので、速い操舵では応答遅れを感じますが、スノー路面での普通の走りでは、安心して運転できます。

 こうしてスタッドレスタイヤを凌駕(りょうが)する性能を冬道で確認できましたが、ドライ、ウエット路面を走ってみなければオールシーズンタイヤの価値はわかりません。

■ウエット路面では従来の夏タイヤを超えるグリップ力を体感

 今度は5月に岡山県のダンロップテストコース(岡山県美作市)とその周辺道路でドライ、ウエット路面でのテストをしました。

 スキッドパッド(円形もしくは、矩形などの平たんな試験路)は自動散水で完全なウエット状態。そこを通常の夏タイヤ「ル・マンV+」、新オールシーズンタイヤの「シンクロウェザー」、スタッドレスタイヤの「ウインターマックスWM02」で走りました。

「シンクロウェザー」は「ル・マンV+」と同等以上の限界スピードをマークし、しっかりしたグリップ感をハンドルから得ることができました。アクセルとハンドルを同時に使ったアンダーステアからアクセルを戻してタックインはやや急ですが、従来のオールシーズンタイヤのグリップ力は完全に超えていました。

 ドライ路面の周回路ではパターンノイズが小さいことを確認できました。ただコーナリング状態になると早い段階からコーナリングパターンノイズのような音が聞こえていましたが、今回の試乗車だったトヨタ「カローラ ツーリング」と、舗装表面との相性かもしれません。あとで一般道をメルセデス・ベンツ「GLC」で走ったときにはまったく気になりませんでした。

■「シンクロウェザー」は日本の四季を通じて安心して走れるタイヤ

 結論として新型オールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」は、日本の四季を通じて安心して走れるタイヤに仕上がっていると感じました。もちろん極寒の雪国に住んでいる人はスタッドレスタイヤが有利かもしれませんが、非降雪地域なら「シンクロウェザー」を履くことで快適なカーライフを過ごせると思います。

 温度や水によりゴム硬度をコントロールして路面をグリップする「アクティブトレッド」はこれからも進化して、さらに良いタイヤが登場してくるでしょう。

 山本社長の狙いどおり、サマータイヤを「シンクロウェザー」に替えるドライバーがこれから増えていくかもしれません。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

新東名‐市街間の「ボトルネック」7日ついに解消! 大井川を渡る“静岡の大動脈”に橋を追加
新東名‐市街間の「ボトルネック」7日ついに解消! 大井川を渡る“静岡の大動脈”に橋を追加
乗りものニュース
【2025年F1チーム別プレビュー/ウイリアムズ】2026年に集中も、サインツという資産を得て上昇は必至
【2025年F1チーム別プレビュー/ウイリアムズ】2026年に集中も、サインツという資産を得て上昇は必至
AUTOSPORT web
VW、小型EV『ID. EVERY1』を2027年に市販へ…価格は2万ユーロから
VW、小型EV『ID. EVERY1』を2027年に市販へ…価格は2万ユーロから
レスポンス
サイバートラックが異次元カスタムで覚醒!? ドイツのチューニングメーカー“マンソリー”が手がけた「イーロンゲーション」とは
サイバートラックが異次元カスタムで覚醒!? ドイツのチューニングメーカー“マンソリー”が手がけた「イーロンゲーション」とは
VAGUE
外装のアクセントカラーは460億通り! 「ベントレー・コンチネンタルGT」オプションの無限の可能性
外装のアクセントカラーは460億通り! 「ベントレー・コンチネンタルGT」オプションの無限の可能性
LE VOLANT CARSMEET WEB
日産「崖っぷち」からの大逆転なるか? 800億円赤字、工場閉鎖…「技術の日産」再興でスバル化戦略? e-Powerの未来どうなる
日産「崖っぷち」からの大逆転なるか? 800億円赤字、工場閉鎖…「技術の日産」再興でスバル化戦略? e-Powerの未来どうなる
Merkmal
東京ガス、EV充電サービス「EVrest」に新料金メニュー…充電器ごとの柔軟な設定が可能に
東京ガス、EV充電サービス「EVrest」に新料金メニュー…充電器ごとの柔軟な設定が可能に
レスポンス
【RQ決定情報2025】スーパーフォーミュラの新チームをサポートする『KDDIレースアンバサダー』のメンバーが発表
【RQ決定情報2025】スーパーフォーミュラの新チームをサポートする『KDDIレースアンバサダー』のメンバーが発表
AUTOSPORT web
ホンダe:HEVと日産e-POWER 元エンジニアが判定「長所」と「短所」をガチで比べるとどっちがいいの?
ホンダe:HEVと日産e-POWER 元エンジニアが判定「長所」と「短所」をガチで比べるとどっちがいいの?
ベストカーWeb
「マイクロバス」はトヨタの商品名だと知ってた? 60年以上むかしのトラック「ダイナ」ベースのバスがとってもおしゃれ! 昭和懐かしのクルマを紹介します
「マイクロバス」はトヨタの商品名だと知ってた? 60年以上むかしのトラック「ダイナ」ベースのバスがとってもおしゃれ! 昭和懐かしのクルマを紹介します
Auto Messe Web
ユーザーがクルマの「リコール」を放置すると車検に通らない場合も! そもそも「リコール」ってどんな場合に出されるもの?
ユーザーがクルマの「リコール」を放置すると車検に通らない場合も! そもそも「リコール」ってどんな場合に出されるもの?
WEB CARTOP
ママチャリとロードバイクが合体!? トップチューブレス設計のスポーツバイク「ママチャリロード2」発売
ママチャリとロードバイクが合体!? トップチューブレス設計のスポーツバイク「ママチャリロード2」発売
バイクのニュース
ホンダ「WR-V」一部改良! 高級インテリア採用&精悍すぎる「ブラックスタイル」登場! 値上げ実施も“全車250万円台以下”をキープ!
ホンダ「WR-V」一部改良! 高級インテリア採用&精悍すぎる「ブラックスタイル」登場! 値上げ実施も“全車250万円台以下”をキープ!
くるまのニュース
2025年2月の新車販売ランキング、スペーシアが2位浮上 N-BOXはトップ変わらず
2025年2月の新車販売ランキング、スペーシアが2位浮上 N-BOXはトップ変わらず
日刊自動車新聞
テストでは最多周回を走り込んだメルセデス。弱点の克服を実感「開幕戦には完全な準備ができたマシンを持ち込む」
テストでは最多周回を走り込んだメルセデス。弱点の克服を実感「開幕戦には完全な準備ができたマシンを持ち込む」
AUTOSPORT web
ジャガーは何をやろうとしているのか 1900万円の新型EV、狙いは? 独占インタビュー
ジャガーは何をやろうとしているのか 1900万円の新型EV、狙いは? 独占インタビュー
AUTOCAR JAPAN
レクサス最新「“5人乗り”コンパクトSUV」に注目! リッター「28キロ」走る“最安&最小”な「LBX エレガント」がスゴイ! “豪華内装×特別カラー”など気になる仕様とは?
レクサス最新「“5人乗り”コンパクトSUV」に注目! リッター「28キロ」走る“最安&最小”な「LBX エレガント」がスゴイ! “豪華内装×特別カラー”など気になる仕様とは?
くるまのニュース
タカラトミーが Juju 選手とパートナー契約…スーパーフォーミュラマシンに「TOMICA」のロゴ
タカラトミーが Juju 選手とパートナー契約…スーパーフォーミュラマシンに「TOMICA」のロゴ
レスポンス

みんなのコメント

6件
  • dar********
    麓は雪の心配がなくても、峠越えで降雪等があり得るのでどうしてもスタッドレスを履いてる期間が長くなるから、多少暖かい路面でも摩耗しにくいのであればお得かもしれない。
  • ws210
    四駆のお陰が 80%ですね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

202 . 9万円 251 . 8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

49 . 8万円 450 . 0万円

中古車を検索
トヨタ カローラの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

202 . 9万円 251 . 8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

49 . 8万円 450 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村