T-Roc GTIよりもRバージョン
R&D部門責任者のフランク・ウェルシュによれば、フォルクスワーゲンが送り出す次のR モデルはT-Rocがベースとなるようだ。
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「T-Rocが四輪駆動モデルだということを考えれば、GTIというよりもRバージョンが相応しいでしょう」とウェルシュはいう。T-Roc R登場の可能性について質問を受けた際、ウェルシュは「その可能性はあるでしょう。スポーティなSUVを求めるお客様はいらっしゃるでしょうから」と答えている。
T-Roc Rには現行ゴルフRに近いドライブトレインが与えられることになるだろう。つまり、310psを発揮する2.0ℓTSIガソリンエンジンによって四輪を駆動し、組み合わされるのは6速マニュアル/7速デュアルクラッチ・ギアボックスになるということだ。
さらに、T-Roc Rには強化されたシャシーと、ゴルフR同様の控えめなボディキットも装着されることになるだろう。標準モデルが見せた見事なダイナミクス性能を考えれば、T-Roc Rのハンドリングにウェルシュが自信を示すのも当然だ。
ウェルシュは「T-Rocのコンセプトとデザインは非常に好意的に評価されています。フォルクスワーゲンにとっては珍しいことです。合理的なモデルではありませんから、われわれはカブリオレ・バージョンも送り出すことにしたのです」と話す。
T-Rocのコンバーチブルモデルは、2020年に生産がスタートする予定だ。
フォルクスワーゲンCEOのDr.ヘルベルト・ディースも、T-Roc R登場の可能性を明言している。Dr.ディースは「新しいゴルフRに搭載するエンジンに関して、われわれは未だ決定を行っていませんが、RについてはT-Rocへの展開も検討しています。ティグアンにも可能性はありますが、まだ決めていません。われわれがスポーティなモデルを求めるお客様の声を無視することはありません。EVに注力していますが、だからと言って、コアなセグメントを放置するようなことはないのです」と語る。
シロッコがラインナップから姿を消したあと、フォルクスワーゲンのRモデルはゴルフのみとなっている。
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