現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【国内試乗】ベテランの走り好きにも自信を持ってオススメ!「スバルBRZ」

ここから本文です

【国内試乗】ベテランの走り好きにも自信を持ってオススメ!「スバルBRZ」

掲載 更新 2
【国内試乗】ベテランの走り好きにも自信を持ってオススメ!「スバルBRZ」

スバルとトヨタによる共同開発で、希少なFRクーペとして誕生したBRZが第2世代へと進化した。そのディメンションは、ほぼ先代と同じながらエンジンは2.4ℓへと拡大。FR駆動も継承されているが、先代のデビューからすでに10年。その歳月が新型にもたらした変化とは果たして?

新しい2.4Lフラット4ユニットは数値以上の魅力を披露

【国内試乗】エンジンの滑らかな吹け上がりと スムーズなハンドリングが爽快!「ホンダ シビック」

ほぼ先代と変わらないサイズ感、そしてキープコンセプトと言える外観で登場した新型BRZ。しかし、その中身は見ためから想像される以上の進化を果たしていた。特に印象的なのは、もはや世界的にも貴重なFR駆動のコンパクトクーペらしさを継承しつつ、新型ではそこに情緒的な"艶っぽさ"が見出せることだ。

まず、そのスタイリングは実車を前にすると先代よりも明らかに肉感的であることに気付かされる。特に前後のフェンダー回りは全幅が変わっていないとは思えないほどで、クーペとしての魅力度はこれだけでも着実に上がっている。また、ほどよくプレスラインの類を整理した結果なのか、クルマ自体の佇まいが先代より大人びて見えるのも本当の話だ。




一方、室内はスポーツモデルに必要な要素こそ満たしている反面、質感などはソコソコ。クーペといえば本来は大人の乗り物でもあるだけに、このあたりは特別仕様の追加といった今後の展開も期待し
たくなる。だが、絶妙なグリップの太さ、手触りのステアリングなどには"目利き"の存在を感じずにいられないのもまた事実。たとえば、若い頃にナルディだモモだとステアリング回りを弄り倒していた筆者のようなミドル世代なら、新しいBRZの仕立てにも納得できるはずだ。

そんな随所に見え隠れする情緒ある風情は、走らせると一層鮮明になる。搭載する水平対向4気筒は、今回から排気量を2.4Lへと拡大しているのだが、その体感的な効果はスペック上の数値をはるかに上回るものだ。先代の2Lに対してパワーが28㎰、トルクは38Nmを上乗せしつつ後者の発生回転数は低く抑えられているだけに、扱いやすさは数値相応に向上している。試乗車は6速MT仕様だったが、ずぼらな操作も受け付けてくれるので低速で這いずり回るような環境下でもストレスの類は皆無。適度な重さもあるシフトフィールと相まって、日常の走りをエンタテインメントしてくれることも請け合える。

だが、このユニットで乗り手がニンマリさせられるのはアクセルを深く踏み込む領域だ。吹け上がりがことさらシャープというわけではないが、トルク感、回転上昇に伴うパワー感がアクセルの踏み込み量にしっかりとリンクしているのは自然吸気エンジンならではの魅力。なおかつ、喜ばしいのは回転域に応じたストーリー性が感じられることだ。さらに付け加えるなら、この2.4Lはリミットまでパワーフィールが衰えないので、そこまで回す意義も見出せる。このあたりは、厳しい言い方をすると「ただ回っているだけ」という感覚だった2Lから大きく進化したポイントと言える。

それを受け止めるシャシー回りも、良い意味で大人っぽい。特に意外だったのは、日常域での乗り心地が決して荒れてはいないこと。もちろん、スポーツモデルだけに硬めではあるのだが不快な突き上
げとはほぼ無縁。それだけに、何気なく走らせる場面でも乗り手は平穏な感覚でいられる。
だが、いざ積極的に操ればFRならではのスポーツ性はしっかりと味わえる。ステアリング操作に対する反応はリニア、かつ伝わる情報の純度が高いのでコーナーでの安心感は十二分だし、適度なストローク感もある足回りは荷重変化がつかみやすくコントロール性が高い。そして、コーナーなどからの脱出時には前から引っ張るのではなく後ろからクルマを押し出す〝あの感覚〞が存分に愉しめることも言うまでもない。
と、このようにFRという金科玉条に加えて本質的な走りの愉しさにも磨きがかかった新型。個人的には、ベテランの走り好きにも自信を持ってオススメしたい。

【Specification】スバルBRZ S
■車両本体価格=3,267,000円(税込)
■全長×全幅×全高=4265×1775×1310mm
■ホイールベース=2575mm
■トレッド=前1520、後1550mm
■車両重量=1270kg
■エンジン型式/種類=FA25/水平対向4DOHC16V
■総排気量=2387cc
■最高出力=235ps(173kW)/7000rpm
■最大トルク=250Nm(25.5kg-m)/3700rpm
■燃料タンク容量=50L(プレミアム)
■燃費(WLTC)=11.9km/L
■トランスミッション形式=6速MT
■サスペンション形式=前ストラット/コイル、後Wウイッシュボーン/コイル
■ブレーキ=前後Vディスク
■タイヤ(ホイール)=前215/45R18、後215/45R18
公式ページ https://www.subaru.jp/brz/brz/

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

F1関係者への入国拒否が続くラスベガス。角田裕毅も足止め「危うく帰国させられるところだった。来られてラッキー」
F1関係者への入国拒否が続くラスベガス。角田裕毅も足止め「危うく帰国させられるところだった。来られてラッキー」
AUTOSPORT web
Team HRC、S耐の2年計画を完遂。初期メンバーの武藤「楽しい環境がいつまでも続けばいいな」
Team HRC、S耐の2年計画を完遂。初期メンバーの武藤「楽しい環境がいつまでも続けばいいな」
AUTOSPORT web
“45年ぶり”マツダ「サバンナGT」復活!? まさかの「オープン仕様」&斬新“レトロ顔”がサイコー!ワイドボディも魅力の「RXカブリオレ」とは?
“45年ぶり”マツダ「サバンナGT」復活!? まさかの「オープン仕様」&斬新“レトロ顔”がサイコー!ワイドボディも魅力の「RXカブリオレ」とは?
くるまのニュース
“ボロボロ”のランボルギーニ「ミウラ」に価値はある? マニア垂涎“ジャンクヤードのガラクタ”がオークションに登場! 気になる価格は?
“ボロボロ”のランボルギーニ「ミウラ」に価値はある? マニア垂涎“ジャンクヤードのガラクタ”がオークションに登場! 気になる価格は?
VAGUE
なんとハイブリッド仕様も!! クラシックなボディに6気筒を押し込んだ[クラウン]セダンがスゴすぎる
なんとハイブリッド仕様も!! クラシックなボディに6気筒を押し込んだ[クラウン]セダンがスゴすぎる
ベストカーWeb
ミニバンなら日本車……とも言い切れんぞ! ちょっとマイナーだけどヨーロッパにも個性派ミニバンが存在した
ミニバンなら日本車……とも言い切れんぞ! ちょっとマイナーだけどヨーロッパにも個性派ミニバンが存在した
WEB CARTOP
「すごい多重事故…」 関越道で「トラックなど3台が衝突」発生! 2車線が一時通行規制で「通過時間70分」の大渋滞 圏央道も混雑
「すごい多重事故…」 関越道で「トラックなど3台が衝突」発生! 2車線が一時通行規制で「通過時間70分」の大渋滞 圏央道も混雑
くるまのニュース
SS12は“安全上の問題”でキャンセルに。SS11を終えた時点でトヨタ勝田貴元は総合3番手|WRCラリージャパンDAY3午前
SS12は“安全上の問題”でキャンセルに。SS11を終えた時点でトヨタ勝田貴元は総合3番手|WRCラリージャパンDAY3午前
motorsport.com 日本版
コンチネンタル、車内の生体情報を検知する革新的ディスプレイ発表へ…CES 2025
コンチネンタル、車内の生体情報を検知する革新的ディスプレイ発表へ…CES 2025
レスポンス
[圧倒的燃費]と環境性能! [トヨタ・ヤリス]を超えるクルマってぶっちゃけある? 
[圧倒的燃費]と環境性能! [トヨタ・ヤリス]を超えるクルマってぶっちゃけある? 
ベストカーWeb
給与が高いスイスに拠点を置くザウバーは例外? ハースF1小松代表、FIAが検討する予算上限”優遇措置”に反論「皆反対している。シンプルなままでいい」
給与が高いスイスに拠点を置くザウバーは例外? ハースF1小松代表、FIAが検討する予算上限”優遇措置”に反論「皆反対している。シンプルなままでいい」
motorsport.com 日本版
日産「新型スカイライン」発売! 歴代最強「匠“手組み”エンジン」×旧車デザインの「特別仕立て」登場も「次期型」はもう出ない…? 「集大成」完売した現状とは
日産「新型スカイライン」発売! 歴代最強「匠“手組み”エンジン」×旧車デザインの「特別仕立て」登場も「次期型」はもう出ない…? 「集大成」完売した現状とは
くるまのニュース
実は大きく違う!? モータースポーツ総合エンターテイナー濱原颯道が開催した「クシタニライダー台湾人スクール」で感じた台湾人ライダーと日本人ライダーの練習環境の違いとは
実は大きく違う!? モータースポーツ総合エンターテイナー濱原颯道が開催した「クシタニライダー台湾人スクール」で感じた台湾人ライダーと日本人ライダーの練習環境の違いとは
バイクのニュース
旧車への憧れ、理由の1位は「デザイン」、人気車種は…旧車王が調査
旧車への憧れ、理由の1位は「デザイン」、人気車種は…旧車王が調査
レスポンス
いずれスポーツカー[バブル]は崩壊する!! その時あなたは買う勇気があるか!?
いずれスポーツカー[バブル]は崩壊する!! その時あなたは買う勇気があるか!?
ベストカーWeb
レゴとF1、パートナーシップを締結…2025年からクリエイティブな遊び提案へ
レゴとF1、パートナーシップを締結…2025年からクリエイティブな遊び提案へ
レスポンス
メルセデスが3セッション連続で最速! 終盤の赤旗中断で、アタック未完了のマシン多数……勢力図は不明瞭|F1ラスベガスGPフリー走行3回目
メルセデスが3セッション連続で最速! 終盤の赤旗中断で、アタック未完了のマシン多数……勢力図は不明瞭|F1ラスベガスGPフリー走行3回目
motorsport.com 日本版
ルノーがハイブリッド車に使ったF1直系の技術……って聞くとなんかたぎる! 「ドッグクラッチ」ってそもそも何?
ルノーがハイブリッド車に使ったF1直系の技術……って聞くとなんかたぎる! 「ドッグクラッチ」ってそもそも何?
WEB CARTOP

みんなのコメント

2件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

332.2381.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

75.0550.0万円

中古車を検索
BRZの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

332.2381.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

75.0550.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村