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新型フェアレディZのガチライバルはトヨタ・スープラ。サイズ、パフォーマンス、価格を徹底比較!

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新型フェアレディZのガチライバルはトヨタ・スープラ。サイズ、パフォーマンス、価格を徹底比較!

新型フェアレディZ vs トヨタ・スープラ

トヨタ・スープラは、2019年5月の発表発売。起源であるセリカXX(北米名:スープラ)から数えると、現行モデルで5代目。2002年に販売を終了した先代(80型)以来、17年振りの復活であったことや、ドイツBMWとの共同開発が行われ、BMW Z4と同時に開発が進められたことも話題になった。

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対する新型フェアレディZは、2022年1月に国内発表。6月より発売が開始された。こちらは、1969年登場の初代S30型から連綿と受け継がれ、新型モデルで7代目となる。デビュー当初より特に北米市場で人気が高く、日本を代表するスポーツカーとして歴史を刻んできた一台だ。

現行モデルはいずれも、全車FRレイアウト、2シーターのピュアスポーツカーだ。エンジンは、フェアレディZがV6 3.0Lターボのみ。スープラは直6 3.0Lターボと、直4 2.0Lターボをラインナップする。いずれも3.0Lターボの最上級グレードである、新型フェアレディZ(Version ST/9AT)と、トヨタ・スープラ(RZ/8AT)をベースに比較していこう。

ボディサイズ比較:フェアレディZとスープラの全長はピタリ同じ!

両車とも全長は4380mmでピタリと同じだ。ホイールベースはそれぞれ2550mm、2470mmで、フェアレディZが80mm長い。全幅と全高は、スープラが20mmワイドで、20mm低く、よりロー&ワイドなディメンションを採る。ボディサイズはほぼ同じだが、リヤから見ると、スープラのキャビンの絞り込みの深さがよくわかる。新型フェアレディZ(Version ST 9AT)全長×全幅×全高:4380mm×1845mm×1315mmホイールベース:2550mm車両重量:1620kg最小回転半径:5.2m最低地上高:120mm

トヨタ・スープラ(RZ 8AT)全長×全幅×全高:4380mm×1865mm×1295mmホイールベース:2470mm車両重量:1530kg最小回転半径:5.2m最低地上高:117mm(社内測定値)

ご覧のように、両者の全長は4380mmと、ピタリと揃っている。まさに、ガチライバル! ピュアスポーツカーとして、短めに抑えたディメンションと言えるだろう。ちなみにポルシェ 718ケイマンは4385mmだから、ほぼ同じだ。全幅は、1865mmのスープラが20mm広く、全高はスープラが20mm低い。つまり、スープラの方がややワイド&ローなフォルムを採る。参考までに、フェアレディZは先代(Z34型)とプラットフォームを共有することもあり、全高、全幅、ホイールベースは先代モデルとまったく同じ。全長のみ、120mm伸びている。

パワートレーン比較:フェアレディZは全車400psの大台へ

旧型Z34のNA 3.7Lから、3.0Lダウンサイジングターボへと大転換したパワーユニット。Zとして初めて400psオーバーの出力を得た。BMWの直6ユニットを積むスープラ。3.0Lターボエンジンはデビュー後にパワーアップして387psへ。トルクはZを上回る500Nmを誇る。新型フェアレディZ 形式:V型6気筒DOHCツインターボ型式:VR30DDTTボア×ストローク:86.0mm×86.0mm排気量:2997cc圧縮比:10.3最高出力:298kW(405ps)/6400rpm最大トルク:475Nm(48.4kgm)/1600-5600rpm燃費消費率(WLTC):10.2km/l使用燃料:プレミアムタンク容量:62ℓトランスミッション:9AT

トヨタ・スープラ形式:直列6気筒DOHCターボ型式:B58B30Bボア×ストローク:82.0mm×94.6mm排気量:2997cc圧縮比:―――最高出力:285kW(387ps)/5800rpm最大トルク:500Nm(51.0kgm)/1800-5000rpm燃費消費率(WLTC):12.1km/l使用燃料:プレミアムタンク容量:52ℓトランスミッション:8AT

フェアレディZは、新型でパワーユニットを一新した。VQ37(V6 3.7L NA)から、VR30 (V6 3.0lターボ)へ。大排気量NAからダウンサイジングターボへと変更したのだ。パワーは336psから405psへ、トルクは365Nmから475Nmへ、大幅に引き上げられた。

対するスープラは、BMW由来の直列6気筒ユニットを搭載。排気量はともに2997ccと同一だ。途中の改良によりパワーは当初の340psから387psへと引き上げられた。トルクは500NmとフェアレディZの475Nmを上回る。

スープラの場合、廉価な直4モデルも用意されており、その場合、パワーユニットは直4 2.0Lターボで、258ps、または197psが選べるようになっている。ライバルとしてフェアレディZと直接競合するのは、直6モデルの「RZ」になるだろう。

トランスミッションは、スープラは基本が8AT。直6モデルのRZでは、6MTが選べる(価格は同じ)。一方のフェアレディZは、多くのグレードでAT、MTをセレクトできる。ATは先代の7ATから二段飛びの9ATとなったことが話題だ。MTはスープラ同様6MT。ATとMTで同価格なのもスープラ同様である。

燃費は3.0L AT同士で、フェアレディZが10.2km/l、スープラが12.1km/lと、スープラの方が19%ほど良い数字が出ている。

タイヤ&ホイールを比較:フロント255、リヤ275の前後19インチは両者共通

フェアレディZの足元は、ブリヂストン POTENZA S007。スープラは、ミシュラン PILOT SUPER SPORTを採用。新型フェアレディZ タイヤ   フロント:255/40R19 96W  リヤ:275/35R19 96W ホイール フロント:19×9.5J  リヤ:19×10J

トヨタ・スープラタイヤ   フロント:255/35ZR19  リヤ:275/35ZR19ホイール フロント:19×9J  リヤ:19×10J

両者とも前後19インチでタイヤサイズもほぼ同等だ。フロントは、スープラが35扁平なのに対し、フェアレディZは40扁平なので、タイヤ外径はZの方がやや大きい。リヤのタイヤサイズは両者完全に同一だ。

フェアレディZのホイールは、レイズ製でフロント9.5J、リヤ10J。タイヤはブリヂストン POTENZA S007。スープラはフロント9J、リヤ10J。ミシュラン PILOT SUPER SPORTを履く。

コックピット&インテリアを比較:伝統と最新が融合したフェアレディZ

最新にしてクラシカルな印象も感じさせるフェアレディZ。クールかつ上質な印象のスープラ。いずれもタイトなスポーツカーポジションを採る。フェアレディZは、伝統的に配置されるアナログ三連メーターと、フルデジタルメーターとなったメインメーターパネルが融合している点が、新型「RZ34」の個性だ。プラットフォーム踏襲ということで、旧型に対して構造物の大規模なレイアウト変更は行われていない模様。

スープラは、上質感や高級感も感じられるインテリアを構築。一部スイッチ類や起動音などに「BMW」が感じられるのは、良くも悪くも共同開発ゆえ。ステアリングはBMW Z4とは完全に異なり、トヨタ基準で設計されたグリップ細めの専用品だ。

グレード&価格を比較:フェアレディZの割安感が際立つ

新型フェアレディZグレード      排気量    トランスミッション 価格フェアレディZ   3.0Lターボ  6MT 5,241,500フェアレディZ   3.0Lターボ  9AT 5,241,500フェアレディZ Version S  3.0Lターボ  6MT   6,063,200フェアレディZ Version T  3.0Lターボ  9AT   5,687,000フェアレディZ Version ST 3.0Lターボ  6MT   6,462,500フェアレディZ Version ST 3.0Lターボ  9AT   6,462,500

トヨタ・スープラグレード             排気量   トランスミッション 価格SZ      2.0Lターボ 8速AT   4,995,000 SZ-R     2.0Lターボ 8速AT   6,013,000   RZ 3.0Lターボ 6速MT 7,313,000   RZ 3.0Lターボ 8速AT 7,313,000

フェアレディZは、全車3.0Lターボの1エンジン。ベースグレードと最上級グレードの「ST」では、6MTと9ATが選べ、中間に「S(MTのみ)」「T(ATのみ)」を用意する。Zのスターティングプライスは5,241,500円とスープラよりも246,500円高いものの、全車405psのフェアレディZに対し、スープラ「SZ」は4気筒2.0Lターボ。197psとパワーも半分以下であることを考えると、グンとフェアレディZの割安感が増す。

スープラは、4気筒2.0Lターボが197ps、258psの2グレード。6気筒 3.0Lターボに387psの1グレードを用意する。基本は8ATとの組み合わせで、6MTが選べるのは「RZ」のみだ。フェアレディZのガチライバルと言えるのは、3.0Lの「RZ」だ。

今回、比較の基準としてきたトップグレード(Version ST / 9ATと、RZ 8AT)同士で比べると、フェアレディZの6,462,500円に対しスープラは7,313,000円と、スープラが850,500円高い。パフォーマンスは比較的拮抗しているから、やはりここでも、フェアレディZのコストパフォーマンスが高いと言えるだろう。

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みんなのコメント

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  • こういう車は比較して買うより決め買いでは?
  • 恐らく34改のリアフェンダー金型は、その外周部分形状(特にリアハッチとの接合部)を見れば新造ではなくマイチェン前型に肉盛り成形研磨した代物なのだと推察出来る。従って新型生産開始まで何故長時間必要だったかが理解出来るし、又ここまでケチって造らねばならぬ日産の困窮ぶりが良く理解出来る。さてこんな急場しのぎ金型で何時まで持つかが問題。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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