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失敗か成功か賛否両論渦巻くデザイン! 「ブサカワ」としかいいようがない見た目のクルマ7台

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失敗か成功か賛否両論渦巻くデザイン! 「ブサカワ」としかいいようがない見た目のクルマ7台

いま見るとスタイルが魅力的だった

 まず最初にお断りしておきたいのは、本稿のテーマは決して特定の車種の存在を否定したり貶めたりするつもりはまったくないということ! あくまでも「こんな、ちょっと風変わりなクルマもあったよね」と、優しく大きな気持ちで振り返ってみよう……そんな主旨だ。強いてタイトルづけするなら“ブサカワイイまたはブサカッコイイ”クルマたち、といったところ。少し前に“アートなクルマ”を取り上げたが、それらとは好対照にあるといったらいいか。

マニア必見!! 意外と目立てる「爬虫類なクルマ」を探してみた件

 ところでそんなテーマに則して頭の中を回転させ始めると、こんな2台が思い浮かんだ。その1台が太古の(今も乗っておられるマニアは大勢いらっしゃるが)シトロエン2CV、もう1台がちょっと前の新しいほうのフィアット・ムルティプラだ。

シトロエン2CV

 2CVはご存知のとおり愛情を込めて“醜いアヒルの子”といわれたくらいで、平らな鉄板で作られたドアなど合理主義の権化のようなクルマ。美しいとかそういう次元ではない味のあるスタイルが魅力だった。

フィアット・ムルティプラ

 もう1台のムルティプラは、横3人掛け×2列シートのピープルムーバー。トロンとした当時のフィアットらしい乗り心地と見晴らしのいい着座位置が筆者も大好きだったが、とにかくユニークだったのが、あの昆虫のような初期型の顔つきと、極端に天地に大きかったグリーンハウス。

 デビュー直後にイタリアで乗ったことがあったが、横断歩道の側に立つイタリア人が道を渡るのも忘れて目を点にしてこのムルティプラの異様な姿を見ていた……のは実話。当のムルティプラも、フィアットだゾ! と当初は押し切るつもりだったかどうか、モデル後半に凡庸なマスクにフェイスリフト(?)していた。

トヨタ・WiLL SYPHA

 さて日本車でブサカワイイといったら、まず思い浮かんだのがトヨタが2002年に出したWiLL SYPHA。WiLLシリーズの一環、かつ外と繋がるG-BOOK初搭載車の打ち出しだったが、「ちょ、ちょっと待って!」といった昔で言うファンシーグッズ感満載の外観スタイルは、「本物のクルマでしょうか!?」といった肩のチカラの抜け具合だった。“触れたらもう未来。でもなぜか、親しみやすい。”のカタログコピーも泣かせる。

スズキ・ツイン

 肩のチカラの抜け具合系でいうと、ほかにもスズキ・ツイン(2003年)、三菱トッポBJワイド(2000年)などがある。ツインはふたり乗りのシティコミューター、モーターアシスト方式の軽初のハイブリッドシステム搭載……とこのような企画で取り上げるのが失礼なほど、志の高いコンパクトカーでもあった。だが、とにかく昔の女性イラストレーターが描いたようなポヨンと曲線基調のスタイルは、並べると、同類のスマートがキリッとシャープに見えるほどだった。

三菱トッポBJワイド

 トッポBJワイド(1999年)は、軽自動車のトッポをベースに拡幅、1100ccエンジンを載せて登録車化したモデルだったが、後付け感満載のフロントまわりのデザインのインパクトは絶大だった。もともと背の高いフォルムだったが、オーバーフェンダーと専用デザインのヘッドライト、フロントマスクのデザインの強さで押し切られた感じ。一応は実用車で、軽ベースながら内装の工夫で乗車定員を5名化していた。

三菱ディンゴ

 三菱車ではもう1台、1998年に当時のミラージュの派生車種として登場したディンゴも、縦長のヘッドランプが忘れられない1台。プチ鉄道マニアだった筆者は、見た瞬間、昭和30年代に東武鉄道が投入した1720系デラックスロマンスカー「けごん」の先頭車両を連想したのだったが、このクルマも世の荒波に抗うことができず、モデル後半には普通の顔のクルマを仕立て、そちらを主力に置いた。

日産キューブ

 トッポBJワイド、ミラージュディンゴとともに、当時の大ヒット車だったマツダ・初代デミオの対抗車種として日産から登場した初代キューブ(1988年)もまた、ブサカッコイイ部類のクルマだった。もちろん美的感覚、気になるかならないかのレベルは人それぞれ、個人の感覚次第ではある。ここだけの話だが筆者にはどうしても、ノーズの長さとフードのスラント具合、ノーズとキャビンのボリューム上のバランス、サイドから見たときのルーフ部の厚みなどなど、(もうこれ以上は書かないが)あの粋なスタイルに大変身した2代目が登場した際には、どれだけ救われたと思ったことか。

 ちなみに初代デミオと較べると、ホイールベースこそ初代キューブのほうが30mm長かったが、全長(ー50mm)と全幅(−40~60mm)は小さく、デミオが立体駐車場の入庫にこだわって全高を1500~1535mmとしていたのに対し、初代キューブは、そんなことは関係なしとばかりに1625mmとなっていた。カタログの謳い文句は“つまり、コンパクトでハイトなワゴン。”“アソブ、ハコブ、キューブ。”だった。

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みんなのコメント

20件
  • 今の大口銀歯のオンパレードからすればまともなデザインだと思う
  • どの車も普通だと思います。むしろ、この手のメディアや車好きが有り難がっている車こそ、極めておかしな形をしている。奇形だ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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