現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > SUVでも多能は変わらず BMW X3(G01) 英国版中古車ガイド コスパに優れる20d

ここから本文です

SUVでも多能は変わらず BMW X3(G01) 英国版中古車ガイド コスパに優れる20d

掲載 1
SUVでも多能は変わらず BMW X3(G01) 英国版中古車ガイド コスパに優れる20d

丁度いい塩梅の現代的なファミリーカー

ちょっと上質で、丁度いい塩梅の現代的なファミリーカーをお探しなら、BMW X3は賢明な選択肢の1つになる。ボディサイズはX1やX2ほど小さくなく、X5やX7ほど大きくもない。

【画像】SUVでも多能は変わらず BMW X3 競合するメルセデスとアウディ、レクサスと比較 全128枚

車内空間が広々としたSUVでありながら、見た目は無骨すぎず、市街地でも取り回ししやすい。プレミアム・ブランドのモデルとして、装備も充実している。現行のG01型は、多能な存在だと思う。

英国仕様の場合、ベース・トリムグレードのSEでも、LEDヘッドライトに18インチ・アルミホイール、ヒーター付きレザーシート、デュアルゾーン・エアコン、オートライト、パワーテールゲートなどが備わる。ほかに何が必要だろうか。

エンジンの選択肢も幅広い。ガソリンターボでは、20iに搭載される186psの2.0L直列4気筒から、M40iに積まれる360psの3.0L直列6気筒まで、複数の出力設定が用意されている。

189psの20dや325psのM40dなど、ディーゼルターボも選べる。2020年には20dがマイルド・ハイブリッドへ進化。同時期に292psのプラグイン・ハイブリッド、30eや、バッテリーEV(BEV)のiX3も登場した。ちなみに航続距離は458kmがうたわれる。

スーパーカー級の動力性能がお望みなら、最高出力510psを誇るX3 Mもある。もっとも、BEVのiX3も同様ながら、X3とひと括りにするには収まりきらない内容の持ち主ではある。今回は触れないでおこう。

運転の楽しさと快適性、実用性を両立

BMWらしく、SUVといえども運転の楽しさはないがしろにされていない。長距離クルージング時の快適性との、好バランスが与えられている。その走りを実現しているのが、優れた操縦性を実現したシャシーと、後輪駆動がベースの四輪駆動システムだ。

乗り心地も良好で、特にアダプティブダンパーを備えたX3の場合は、同クラスで並べるモデルは見当たらないだろう。深くえぐられたワダチを柔らかく処理しつつ、カーブが連続する区間では確かな姿勢制御を披露してくれる。

インテリアには高級感が漂う。プラスティック製部品の多くにはソフトタッチ加工が施され、上質なレザーもふんだん。走行中のロードノイズや風切り音なども小さい。

高いセンタートンネルでリアシートの中央席は足の置き場に困るとはいえ、空間にもゆとりがあり、大人4名が不満を抱かずに長時間過ごせるはず。荷室容量も大きく、荷室フロアの下にも便利な収納空間が用意されている。

リアシートの背もたれは40:20:40の分割で倒れ、長尺の荷物も問題なく飲み込める。実用性も強みの1つに数えられる。ただし、ランドローバー・ディスカバリー・スポーツとは異なり、X3に7シーター仕様の設定はない。

現行型でも中古車なら意外とお手頃

これだけの内容を備えていると、現行型ということもあり、G01型のX3はかなりお高いのではと想像するだろう。ところが、中古車なら意外とお手頃だという点も、訴求力を一層強める事実だ。

英国の場合、走行距離が長めになってしまうが、初期のディーゼルターボなら2万ポンド(約322万円)程度から探せる。2万6000ポンド(約418万円)前後まで予算を増やせば、平均的な走行距離のガソリンターボ版が射程に入ってくる。

ただし、高性能なM40iやM40dとなると、3万5000ポンド(約563万円)程は準備しなければ難しい。プラグイン・ハイブリッドの30eなら、更に価格帯は上昇する。

知っておくべきこと

燃費を求めるなら、大柄なSUVが故にディーゼルターボが有利になる。4気筒の20dの場合、WLTP値で16.1km/Lがうたわれる。6気筒の30dでも14.3km/Lと悪くない。ガソリンターボは、12.0km/L前後と考えて良いだろう。

プラグイン・ハイブリッドの30eはカタログ値で50.0km/Lとなっているが、定期的な充電が不可欠。現実的な条件で長距離を走る場合、この数字に届かせることは難しいかもしれない。駆動用バッテリーが満充電なら、電気だけで最長49kmを走行可能だ。

姉妹メディアによる信頼性の調査では、同クラスのSUVでガソリンターボのX3は32モデル中4位、ディーゼルターボも10位に入っている。優秀といえるが、購入時は過去の整備記録を確かめたい。

トリムグレードとスペック

SE:英国仕様のベースグレードだが、必要な装備はほぼすべて揃っている。ひとつ上のトリムグレード、xラインは主にデザイン的なアップグレードの要素が強い。

BMWだからMスポーツも魅力的ながら、サスペンションは硬め。快適な乗り心地を求めるなら、アダプティブダンパーが不可欠だろう。

購入時に気をつけたいポイント

ホイールとボディ

アルミホイールのガリ傷は、見た目の印象を損なう。特に大径なアイテムが組まれるMスポーツの場合は、丁寧に観察したい。

パーキングセンサーが標準装備ということで、駐車時に擦り傷を付けるようなケースは少ない。とはいえ大柄なSUVなだけに、ボディは隅々まで状態を確かめたいところ。

点検整備

一般的にBMWの点検整備費用はメルセデス・ベンツより安いが、プレミアム・ブランドの一般的な水準にはある。ある程度の維持費は見込んできたい。

英国仕様の場合、新車時にサービスパッケージを契約していれば、3年間か5万8000kmまでの定期メンテナンスが保証される。ディーラーやウェブサイトで確認してみると良いだろう。

英国編集部の推しチョイス

ベスト:20d

4気筒ディーゼルターボは滑らかにパワーを生み出し、太いトルクで扱いやすい。好燃費でお財布にも優しい。コストパフォーマンスに長けたチョイスといえる。

ワイルドカード:M40i

パワフルな3.0L直列6気筒ターボによって、0-100km/h加速4.8秒を実現している。ライトなMとして、メルセデスAMG GLC 43やアウディSQ5に並ぶ動力性能を備える。ただし、右足を丁寧に動かしても燃費は12.0km/L程度に留まる。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【10月の新車販売分析】受注停止車種が多くともトヨタ1強にかわりなし! 軽乗用車はホンダとダイハツの2位争いが熾烈に!!
【10月の新車販売分析】受注停止車種が多くともトヨタ1強にかわりなし! 軽乗用車はホンダとダイハツの2位争いが熾烈に!!
WEB CARTOP
『簡単にキズが消えた!』初心者でも簡単、コンパウンドで愛車の浅いキズを手軽に修復するテクニック~Weeklyメンテナンス~
『簡単にキズが消えた!』初心者でも簡単、コンパウンドで愛車の浅いキズを手軽に修復するテクニック~Weeklyメンテナンス~
レスポンス
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
くるまのニュース
スクーターのようでスクーターではない!? シリーズ最大排気量イタルジェット「ドラッグスター700ツイン・リミテッドエディション」発表
スクーターのようでスクーターではない!? シリーズ最大排気量イタルジェット「ドラッグスター700ツイン・リミテッドエディション」発表
バイクのニュース
MINI コンバーチブル【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
MINI コンバーチブル【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
【最新モデル試乗】期待のストロングHV登場! SUBARUクロストレックS:HEVの実力
【最新モデル試乗】期待のストロングHV登場! SUBARUクロストレックS:HEVの実力
カー・アンド・ドライバー
新車198万円! スバルの全長4.3m「“7人乗り”ミニバン」が凄い! 得意な「AWD×水平対向エンジン」採用しない“謎のモデル”に注目! 意外な「小型ミニバン」誕生した理由とは
新車198万円! スバルの全長4.3m「“7人乗り”ミニバン」が凄い! 得意な「AWD×水平対向エンジン」採用しない“謎のモデル”に注目! 意外な「小型ミニバン」誕生した理由とは
くるまのニュース
愛車の履歴書──Vol54. 池松壮亮さん(番外・後編)
愛車の履歴書──Vol54. 池松壮亮さん(番外・後編)
GQ JAPAN
トヨタ世界初!謎の「“パイ”エース」に大反響! 屋根なし&12人乗りに「成人式仕様みたい」「オトナも楽しめそう」の声! “マル秘システム”搭載の「ハイエース」がスゴイ!
トヨタ世界初!謎の「“パイ”エース」に大反響! 屋根なし&12人乗りに「成人式仕様みたい」「オトナも楽しめそう」の声! “マル秘システム”搭載の「ハイエース」がスゴイ!
くるまのニュース
頑張れ日産! フェアレディZの2025年モデル発表、あわせて新規注文を再開!
頑張れ日産! フェアレディZの2025年モデル発表、あわせて新規注文を再開!
カー・アンド・ドライバー
もう待ちきれない! [新型GT-R]はなんと全個体電池+次世代モーターで1360馬力! 世界が驚く史上最強のBEVスポーツカーへ
もう待ちきれない! [新型GT-R]はなんと全個体電池+次世代モーターで1360馬力! 世界が驚く史上最強のBEVスポーツカーへ
ベストカーWeb
「ジャパンモビリティショー2024」に若者たちはどう感じたか? 対話と提案で「次世代モビリティ社会」を作る
「ジャパンモビリティショー2024」に若者たちはどう感じたか? 対話と提案で「次世代モビリティ社会」を作る
ベストカーWeb
プライベート空間重視な人におすすめ! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
プライベート空間重視な人におすすめ! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
熊本「交通系ICカード廃止」はむしろ良かった? “大危機”から垣間見える「地方の選択肢」と、都心で広がる可能性とは
熊本「交通系ICカード廃止」はむしろ良かった? “大危機”から垣間見える「地方の選択肢」と、都心で広がる可能性とは
Merkmal
スズキ初ってマジか!! 新型フロンクスの新アイテム採用のヒミツが衝撃
スズキ初ってマジか!! 新型フロンクスの新アイテム採用のヒミツが衝撃
ベストカーWeb
12月7日(土)京都お東さん広場(東本願寺門前広場)で「京都モビリティ会議」開催(入場無料)
12月7日(土)京都お東さん広場(東本願寺門前広場)で「京都モビリティ会議」開催(入場無料)
ベストカーWeb
ルーミー/トール受注再開! 現行は2027年まで販売ってどうよ!? 3年も生き延びるってマジか!? ビッグマイチェンは2025年!
ルーミー/トール受注再開! 現行は2027年まで販売ってどうよ!? 3年も生き延びるってマジか!? ビッグマイチェンは2025年!
ベストカーWeb
全車[EV]化計画を撤回!? ベンツもボルボもEV化減速してるけど…[ホンダ]はどうするん? 
全車[EV]化計画を撤回!? ベンツもボルボもEV化減速してるけど…[ホンダ]はどうするん? 
ベストカーWeb

みんなのコメント

1件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

958.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.9825.0万円

中古車を検索
X3の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

958.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.9825.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村