■「カムリ」43年の歴史に幕 惜しむ声も
1980年に登場したトヨタ「カムリ(当初はセリカカムリ)」は、国内でも長らくラインナップされてきた4ドアセダンです。
国内では2023年12月下旬をもって生産終了しますが、北米では新型が登場し、今後は海外専売車となります。SNSなどではこのことについてさまざまなコメントが投稿されています。
【画像】「えっ…!」 これが「新型カムリ」です!(30枚以上)
カムリは当初、2ドアスペシャリティクーペ「セリカ」をベースにした4ドアセダンの派生車「セリカカムリ」として1980年にデビューしました。
2年後の1982年には2代目が登場。セリカの名称が消えて独立したモデルとなり、前輪駆動(FF)プラットフォームを採用したほか、国外でも展開されるなど、現在のカムリと同様のポジションを獲得します。
以後、FFミディアムセダンの世界戦略車として、2016年12月の時点で世界100か国以上の国と地域で販売され、累計販売台数は1800万台を記録。トヨタのなかでも最量販車のうちの1台となっています。
日本では、2017年7月に発表された10代目が最終モデルとなりました。
スポーティでグラマラスなデザインの内外装を採用したほか、TNGAプラットフォームの採用による走行性能の向上、先進運転支援「トヨタ セーフティ センス」を装備し、安全性能も高められました。
2021年2月には前後ライトやフロントロアグリル、インパネ加飾の変更など内外装をリフレッシュする改良を実施しています。
そうしたなか、国内ではSUVの人気が高まっており、セダン需要は大きく低下。他メーカーにおいても日産「シーマ」やホンダ「レジェンド」といった歴史の長いフラッグシップモデルが相次いで生産終了するなど、セダン廃止の流れが続いていました。
2023年に入ると登場から6年が経過することからモデルチェンジが噂されていましたが、2023年4月、ついにトヨタはカムリの国内生産終了を明かし、43年の歴史に幕を閉じます。
一方で、北米では現在もなお、最も売れているトヨタ車のひとつに数えられ、2023年では21年連続でミディアムサイズセダンの最量販車種となっています。
そして2023年11月、通算11代目(北米では9代目)の新型カムリが世界初公開されました。
新型はデザインが大幅に刷新され、トヨタ「プリウス」などにも用いられた最新の「ハンマーヘッド」モチーフを採用したフロントフェイスとなり、ロアグリル形状もハニカム型とするなど、最新のトヨタ車共通のデザインとなっています。
インテリアは直線基調のインパネを採用し、大画面のインフォテインメントディスプレイに加え、大型化された液晶メーターを装備するなど、先進感を高めています。
パワートレインは2.5リッターエンジンのハイブリッドのみで、北米では従来から設定されていた3.5リッターV型6気筒エンジン搭載モデルが廃止されています。なお、駆動方式はFFまたは4WDを設定しています。
この新型カムリについて、国内投入の予定は一切明かされておらず、カムリは今後海外専用モデルとして展開されることになりました。
SNSなどでは主にセダンを好むユーザーなどから、新型が登場するも国内では生産終了してしまうことを惜しむ声がいまだに投稿されています。
「カムリも生産終了なるしなぁ…寂しい」「生産終了ってまじか。海外専売になるの悲しい」など、ロングセラーモデルの終了に悲しみのコメントが多く見られます。
また、「一回くらいカムリ乗ってみたかったけど、販売終了するの悲しすぎる」「ずっとカムリを乗り継いできました。ついにかという感じです」など、少なくなった大型セダンの候補として視野に入れていた人や、既存ユーザーも残念がっているようです。
その一方で、「今セダン売れないしなぁ」「SUVが人気だから仕方ない」など、長寿モデルであってもセダン不人気の流れから、終了はやむなしと捉える人も少なくないようです。
なお国内ではカムリが終了したことにより、トヨタのセダンは「カローラ(およびカローラ アクシオ)」、「プリウス」、「MIRAI」のみとなりましたが、新たに「クラウン セダン」が2023年11月に発売され、ラインナップ数に変化はありません。
国内でカムリとしての歴史は終了しますが、今後はラージセダンの役割をクラウン セダンが果たすこととなりました。
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みんなのコメント
新しい方はトヨタ共通のデザインなので個性がやや足りない感じがします。