WRCやニュルブルクリンク24時間レースなどモータースポーツ参戦で培ってきた技術や知見を投入してきたSTIのフルコンプリートカー「Sシリーズ」はどのように進化してきたのか。今回の特集では2004年に登場した「S203」から、インプレッサ/WRXをベースとした「Sシリーズ」を中心に振り返ってみよう。第7回は2019年に発表されたSシリーズ初の北米向けモデル「S209」を紹介する。
S209:2019年発表(北米向け専用モデル)
2017年のS208に続いて登場したのが、EJ25型エンジンを搭載した北米向け「S209」。2025年の東京オートサロン2025で「S210」プロトタイプが公開されたが、このモデルが現行「最後のSシリーズ」となっている。
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「S209」は、EJ25型水平対向エンジンを搭載した米国仕様WRX STIをベースに、あらゆるシチュエーションで安心して気持ち良くアクセルを踏むことができる最適なパワーを目指し、専用チューニングが施されたモデル。米国向けSTIチューンドモデルとしては、2018年発売したWRX STI Type RAとSUBARU BRZ tSに次ぐ第3弾となるが、STIコンプリートカーの最高峰「Sシリーズ」はこの「S209」が初となる。
吸気系統に専用の大型エアクリーナーや専用吸気ダクトを採用することで吸気抵抗を抜本的に低減、効率的なエアインテークシステムを作り上げた。また、専用開発の大径ターボチャージャーや排気系にも大口径テールパイプを備えた専用設計低背圧マフラーを採用。これらを専用ECUで制御することで、最高出力は歴代STIモデル最高となる341hpを達成。熱による性能低下を抑制するインタークーラーウォータースプレイも装備している。
足回りには、歴代STIモデルで最大の幅を持つダンロップ製265/35R19ハイグリップタイヤを履いたBBS製19インチ鍛造ホイールを装備、専用開発のビルシュタインダンパーと専用コイルスプリング、強化ブッシュと組み合わせ、オーバーフェンダーで拡げた専用ワイドボディに収めた。
さらに、ニュルブルクリンク24時間レース車両で実証されたストラットタワーバーやドロースティフナーといったSTI独自のフレキシブルパーツに加え、軽量かつ車体剛性を最適化するカーボンルーフを採用する。
エクステリアも歴代Sシリーズ最強モデルらしく、フロントアンダースポイラーやフロントバンパーサイドカナード、ドライカーボン製大型リアウイングを装備。空気の流れを整え、ダウンフォースを増やす数々のエアロパーツも装着することで、高いハンドリング性能を実現している。
「S209」登場後、WRX STIのエンジンがEJからFAから変更となったこともあってか、しばらくSシリーズの系譜が途絶えることになるが、2024年の東京オートサロン2024では限定車「WRX S4 STI Sport」が登場、販売されるいなや瞬く間に完売となるなど、Sシリーズへの期待の高さがうかがえた、
そして、2025年の東京オートサロン2025ではSシリーズの正統後継モデル「S210」プロトタイプが登場。エンジンをEJからFAに換えて、いよいよ新しいSシリーズの歴史が始まろうとしている。STIコンプリートカー「S210」は500台限定で販売される予定で、2025年春頃に正式発表される。
STI S209 主要諸元
●全長×全幅×全高:4620×1839×1475mm
●ホイールベース:2650mm
●重量:1580kg
●エンジン型式・種類:EJ25・対向4 DOHCターボ
●排気量:2457cc
●最高出力:341hp/6400pm
●最大トルク:45.9kgm/3600pm
●燃料・タンク容量:プレミアム・60L
●トランスミッション:6速MT
●サスペンション前/後:ストラット/ダブルウイッシュボーン
●ブレーキ前/後:Vディスク/Vディスク
●タイヤサイズ:265/35R19
[ アルバム : STI S209(北米市場向け専用モデル) はオリジナルサイトでご覧ください ]
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