突如としてスバルがトヨタとのEV開発についてのプレスリリースを2019年6月6日に配信した。両社の業務提携自体はすでにご存知のとおりだが、ここにきてEVの開発を進めているという。
リリースには次期共同開発車のセグメントやボディタイプなども記載されており、EVについての期待は大きくなってきた。
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86&BRZのような息の長いモデルになれるだろうか? さらにトヨタがEV計画を突如として発表。C-HRベースのEVの中国展開、そして小型EVを2020年に国内販売を決定したとのニュースも入ってきた。
スバル&トヨタの協業について現在判明していること、そして他社の動きについても見ていきたい。
文:ベストカーWeb編集部/写真:編集部、スバル、トヨタ
■スバルとトヨタの協業に見るEV開発の今後とは?
2019年6月6日、スバルが突如としてトヨタとのEV開発について具体的な内容を公表した。さかのぼれば2005年10月5日、スバル(当時:富士重工業)はトヨタとの業務提携を発表。
2012年2月にはBRZがトヨタ86の兄弟車として登場し、トヨタとスバルの業務提携が実を結んだ形となったのはご存知のとおりだ。
スバルが公開したEVのイメージ。床下バッテリーなどオーソドックスなEVのイメージだ
そして今回のEV共同開発は2社提携の大きなステップと見ていいだろう。現段階でわかっていることは以下の5点だ。
(1)EV専用プラットフォーム開発
(2)CセグメントのSUVをEVとして開発
(3)C~Dセグメントのセダンを開発
(4)トヨタの電動化技術とスバルのAWD技術を用いる
(5)開発した車両は2社の販売チャンネルを通じて販売
時代の要求としてCセグメントのSUVから開発が進んでいると見られ、これについては2019年3月のジュネーブショーに出展されたコンセプトカー「VIZIV アドレナリン」がベースになる可能性も考えられる。
2019年3月のジュネーブショーに出展されたVIZIV アドレナリンコンセプト。もしやするとこれにEV設定する??
VIZIVアドレナリンはXVの後継車種にも思えるもので、サイズは全長4490×全幅1900×全高1620mm。コンセプトカーではあるものの、そのサイズ感はまさにCセグメント。
ここにトヨタが培ってきた電動化技術を搭載し、ピュアEVとしての本領を発揮するはずだ。
こちらがクロストレックプラグインハイブリッド。2018年にアメリカで発売されたモデルでトヨタの技術も生かされているという
これまでもスバルとトヨタはプラグインハイブリッド技術でも提携をしており、2018年にクロストレック プラグインハイブリッドを北米で製品化した実績がある。
各社がピュアEVの開発に力を入れているなか、スバルのAWDとトヨタの電動化技術でどんなクルマが生まれるか楽しみだ。
■トヨタが2025年までの電動化に向けた方針を発表
トヨタ&スバルの協業で業界が揺れているなか、2019年6月7日にトヨタが「EVの普及を目指して」というリリースを出した。
トヨタにおけるEVのロードマップともいうべくものだが、ザックリ言えば2025年までにEV/FCVの販売台数を100万台にするというもの。
中国市場で2020年に投入されるC-HR(EV)。またC-HRベースのIZOAも同時に投入される。日本展開もあるのだろうか?
これまでは2030年が目標であり5年短縮されたことになるが、これは電動化、特にピュアEVの発展を政策として進める中国の影響が大きい。
実際にトヨタは2020年に中国でC-HRのEV、そしてC-HRベースのIZOAの市場投入を明言している。
今回の発表で明らかになった事実としては2020年に、日本市場に超小型EVを投入することだ。
2020年発売予定の2人乗りの小型EV。こちらは日本市場への投入がなされるようだ。全長2500×全幅1300×全高1500mm。最高速は60km/hで100kmの航続距離を誇る。ご近所への買い物や配達などに活躍しそうだ
かねてよりモーターショーなどに出展されていた、2名定員のi-RIDEなどの超小型EVがついに現実化することになる。
さらに前述したミディアムSUVのスバルとの共同開発、そしてコンパクトカーレンジでのダイハツ/スズキとの共同開発も公になった。
トヨタが先頭に立ち、日本車の電動化を進めることになりそうだ。
トヨタが同時に発表したグローバル展開のEVのスケッチ。SUVのみならずミニバンのようなクルマも見える
■トヨタとマツダのEV提携、そしてスバルを待ち受けるホンダの刺客
スバルとトヨタのEV提携は前述したとおりだが、トヨタはマツダとも2017年8月に業務提携契約を結んでおり、トヨタの豊田章男社長とマツダの小飼雅道社長(現マツダ会長)は記者会見を開いた。
会見の多くの時間はアメリカにおける合弁会社の設立について割かれたが、その会見のなかでEVの共同開発にも触れていた。
2017年8月にトヨタ豊田章男社長とマツダ小飼雅道社長(現会長)が共同で記者会見を実施。EVの共同開発にも言及していた
豊田社長はこう語っている。
「EVのとあるクルマに乗ったことがあります。その感想は”EVですね”でした。電気自動車はアジが出にくい。今回の合意でブランドのアジを出したEV開発ができる」。
しかし前述のトヨタのEVのロードマップにはマツダの文字はなく、現段階ではEV開発はまだ表に情報が出てきていない。
トヨタはマツダとのEV協業に「アジ」を求め、スバルには「安全性」そして「AWD技術」を求めるといったところだろうか?
どちらにせよ個性豊かなEVが生まれてくることは間違いなく、マツダからもEV開発の続報を待ちたいところだ。
トヨタとスバル、そしてマツダという協業体制に対して自社でEV開発をしているのが日産とホンダになる。
日産はリーフの開発を続けており、航続距離の増加などにも積極的でプロパイロットなどとの連携もありEVに関してはややリードといったところ。
そこに迫る勢いで飛ばしているのがホンダだ。中国市場のみであるがヴェゼルベースのEVをすでに発表している。
ホンダが中国で展開するヴェゼルベースのVE-1。EVといえば空力に配慮した流線型が多い中、このようなSUVフォルムのEVには大きな需要があるはずだ
当然のこととしてスバル、マツダ、そしてトヨタは政策としてEV導入を推し進める中国市場でのEV展開を想定に盛り込んでおり、数年後には各社によるSUV EV販売競争が激化するかもしれない。
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