現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > あのトヨタが嫉妬した!? 安くて広いソリオの衝撃とタンク/ルーミーの逆襲

ここから本文です

あのトヨタが嫉妬した!? 安くて広いソリオの衝撃とタンク/ルーミーの逆襲

掲載 更新 73
あのトヨタが嫉妬した!? 安くて広いソリオの衝撃とタンク/ルーミーの逆襲

 ワゴンRなど”ありそうでなかった”クルマを多く生み出してきたスズキ。今大人気のワゴンRスマイルやハスラーも同じで、つねにウマいとこを突いてくる。今回は、絶妙なサイズと価格が魅の力のスズキ ソリオの功績をご紹介! 実はソリオってスゴいんです。

文:ベストカーWEB編集部/写真:スズキ

かつては爆売れだった!! バブル時代に生まれた心焦がしたセダン4選

■2代目モデルまでは中途半端感が否めなかった? ワゴンRヒットにあやかって登場した元祖ソリオ

初代ワゴンRをベースに5人乗りに仕立てたのがソリオの元祖「ワゴンRワイド」だ。

 ソリオの歴史が始まったのは1997年のこと。1993年に衝撃のデビューを果たした初代ワゴンRをベースに1Lエンジンを搭載し、5人乗りモデルとしてデビューしたのがワゴンRワイドだ。これこそがソリオの始まりである。

 1990年代後半のスズキといえば、現在と同様に登録車に力を入れ始いため時期で、Keiベースの初代スイフトなど軽自動車を元にした派生車を増産していた真最中であった。いわばソリオはその一環であったのだ。

 翌年にワゴンRワイドの後継車に当たるワゴンRプラスがデビュー。2000年のマイチェンでワゴンRソリオに再度名称変更するなど、振り回された感も否めないクルマであった。ついでにいえば、決して人気車種とはいえないクルマであったのだ。

■2代目でソリオは大躍進! ウマいとこをついたパッケージングが大ウケ

2代目ソリオはパッケージングを見直し、後席にスライドドアを装備。プチバンの歴史はここから始まったのだ

 だが、2010年に登場した2代目から快進撃が始まるのだ。2代目ソリオはベース車をワゴンRから変更し、プラットフォームを一新。エンジンやトランスミッションを当時から走りに定評のあった2代目スイフトから流用。簡単にいえば、背の高いスイフトといったイメージで、見た目とは裏腹にクラストップレベルの走行性能の持ち主であった。

■見た目よりも使いやすさを重視! ソリオの魅力は全幅にアリ

ソリオは初代モデルから5ナンバーサイズをキープしているが、全幅がかなり個性的なサイズ。これは狭い道などでの取り回し性能の向上するためなのだ

 加えてボディサイズも絶妙であった。多くの5ナンバー車は規格いっぱいの1695mmとしているのがほとんどだが、2代目ソリオは1620mmに抑えていた。これは狭い道でのすれ違いや都市部においての取り回し性能を向上するために、あえてこのサイズとしていたのだった。

 ちなみに3代目モデルは1620mm、現行モデルは1645mmと絶妙なサイズを今なおキープしているのである。

■ミニバンいらず!? 後席の広さと装備内容が十分すぎる

ソリオは後席中央のシートには収納式のアームレストを装備。現行モデルには後席右側にACソケットまで備わっている!

 そして2代目以降のソリオは車内スペースの広さも魅力の一つである。全長4m弱のボディにもかかわらず、後席のレッグルームは身長175cmの筆者が足を組んでもまだスペースが有り余るほど。もちろんシートアレンジも後席用アームレストだって標準装備!

 加えて現行ソリオに至っては、夏場に嬉しい「後席用サーキュレーター」を装備するなど快適性もミニバン並なのだった。それでいて158万1800円~というバーゲンプライスなのだ。

 そう、ソリオは痒い所に手が届く的な見事なパッケージングの持ち主で地道な販売戦略でプチバンというニッチな市場を盛り上げた功労者ともいえる。

■打倒ソリオ! トヨタ連合がそっくりカーで市場は大盛り上がり

トヨタ連合が生み出したルーミー兄弟はソリオと同じく、ノーマルモデルとド派手なカスタムとラインアップもソリオと似ているのだった

 だが、そんなソリオにも悲劇が訪れる。2016年にトヨタ・ダイハツ・スバル連合からガチライバルとなるルーミー兄弟がデビューしたのだ。最大の違いといえばソリオはマイルドハイブリッドを搭載しているのに対し、ルーミーはNAエンジンとターボモデルをラインアップしているといった程度である。

 ボディサイズや機能、価格に至るまでソリオと瓜二つであった。要するにソリオはトヨタを本気にさせるほどの魅力満点のモデルであったのだ。

 現在、ソリオとルーミー単体で販売台数を比べるとダブルスコア以上の差をつけられてしまっている。スズキとトヨタであれば全国で展開するディーラーの数が大きく違うという事実もあるにせよ、この市場を作り出したソリオにはもう少し頑張ってもらいたいところ。再びのソリオ復活劇に期待したい。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
ベストカーWeb
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
ベストカーWeb
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
Auto Messe Web
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
AUTOSPORT web
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
AUTOSPORT web
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
AUTOCAR JAPAN
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
乗りものニュース
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
motorsport.com 日本版
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
AUTOSPORT web
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
AUTOSPORT web
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
AUTOSPORT web
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
くるまのニュース
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
AUTOSPORT web
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
AUTOCAR JAPAN
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
Auto Messe Web
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
AUTOSPORT web
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web

みんなのコメント

73件
  • ウィッシュだって、ホンダのストリームをパクって、CMで「プライドはあるか」ってからかわれていたしね。
    スズキは新型になり、さらに差を広げた。
    ルーミーは色濃くダイハツ感があるが、ここでもダイハツ対スズキになってて面白い。
    ソリオはやはりすごいね。
    早く新型に替えたいところ。
  • ソリオに嫉妬してかどうかは分からないが、
    トヨタが慌てたのは事実かもね。
    急遽、パッソか何かのプラットフォームを利用して
    タンク/ルーミーが急遽開発されたから。

    「これは、売れるで~」ってな感じ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

164.8177.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

7.0282.0万円

中古車を検索
ソリオの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

164.8177.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

7.0282.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村