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日本導入予定のSUV ヴォグゾール(オペル)・グランドランド PHEVへ試乗 バイザーグリルで一新

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日本導入予定のSUV ヴォグゾール(オペル)・グランドランド PHEVへ試乗 バイザーグリルで一新

バイザーグリルと標準の運転支援システム

モデル中期のフェイスリフトは、塗装色の追加や新しいアルミホイールの設定などで済ませることもできる。だが、もっと大々的に手を加えることも可能。ヴォグゾール(オペル)・グランドランドの場合は、しっかり時間が割かれたようだ。

【画像】マイナーチェンジ この顔で日本上陸予定 オペル・グランドランド 競合のSUVも 全102枚

コンパクト・クロスオーバーのモッカに続き、中型のグランドランドにも、バイザーグリルとオペルが呼ぶフロントマスクが与えられた。フロントグリルとヘッドライトが一体化され、運転支援システムのセンサー類が、その内側に仕込まれている。

これまでのグランドランドは、若干個性が薄かった。フェイスリフトを経て、記憶に残るスタイリングになったと思う。

またこの改良は、モデルライン全体の再編成とも連携している。パワートレインの選択肢がスリム化され、トリムグレードも3段階へ絞られた。

エントリーグレードがデザインで、次がスポーティなGS。最も豪華装備となるのが、アルティメットだ。これには、マトリックスLEDヘッドライトが奢られる。オプションで、映像で夜間の運転を助けてくれる、ナイトビジョンも備わる。

プラグイン・ハイブリッド(PHEV)を選べるのは、GS以上。18インチのホイールにブラックのボディトリム、バックカメラ、LEDヘッドライトが装備される。

アダプティブ・クルーズコントロールと交通標識認識、衝突被害軽減ブレーキなどの運転支援システムも備わる。これは、すべてのグランドランドに標準装備となる。

優れた乗り心地と不足ない動力性能

パワートレインには、ガソリンターボかディーゼルターボというエンジンのみも選べる。しかし、ヴォグゾールはPHEVをより多く売りたいと考えており、フェイスリフト前から大幅に英国価格が下げられている。

動力性能という面でも、PHEVはグランドランドのトップ。2022年後半には、さらにパワフルな300psの四輪駆動版も追加されるという。

メカニズム的にはフェイスリフト前と大きな違いはなく、走りは有能なまま。小さな凹凸を巧みに均し、乗り心地は良く、長距離移動もリラックスしてこなせる。

ステアリングホイールの操舵感は軽めで、反応は性格。しかし、コーナリングでは増えた車重を隠しきれない様子だった。

エンジンは1.6L 4気筒ガソリンターボで、そこに駆動用モーターが組み合わされ、システム総合での最高出力は228ps。このクラスのクロスオーバーとしては、不足なく速い。

ただし、駆動用モーターは低速域で若干反応が鈍い。8速ATも、アクセルペダルを踏み込んでキックダウンするまでに、多少の躊躇が見られる。

スポーツ・モードを選択すると改善するものの、モード切替のスイッチは、右ハンドル車ではシフトレバーの反対側。運転中に、すぐに触れられる位置ではないのが惜しい。

アクセルペダルを丁寧に扱えば、エンジンをしばしば停止させ、駆動用モーター中心の滑らかな走りに浸れる。市街地だけでなく、高速道路の速度域までカバーも可能。回生ブレーキの効きは、速度を問わず好印象だった。

ライバルと渡り合えるインテリア

EVモードでの走行可能距離は、最長62kmがうたわれている。試乗した寒い季節の場合は、40km程度が現実的な距離となるようだ。

駆動用バッテリーの容量は13.2kWh。英国では一般的な家庭用充電器、3.6kWのウォールボックスにつなげば、3時間半で満充電にできる。オプションでクルマ側のシステムをアップグレードすると7kWまで対応し、充電時間は2時間弱になる。

今回のフェイスリフトでは、インテリアが大きく進化した。12.0インチのメーター用モニターと、10.0インチのインフォテインメント用タッチモニターを獲得。ライバルと互角に渡り合える内容になった。

モニターの解像度は精細とまではいえないものの、アップル・カープレイとアンドロイド・オートへ標準で対応。反応は良く、実際に押せるハードスイッチもエアコン用に残されている。

内装の素材は、ソフト加工されたプラスティックが中心で、硬いままの部分もゼロではない。それでも運転席周りの居心地は良く、リアシート側の空間も充分以上ある。

荷室容量は、PHEVの場合390L。ガソリンエンジン版グランドランドの514Lより小さいとはいえ、競合モデルと比較すれば同等の広さといえる。

英国でグランドランドが売れている最大の理由は、価格価値に優れていたから。バイザーグリルを得たフェイスリフト後も、同様に高い支持を集めるだろう。オペルのデザインは、最近調子が良いようだ。

ヴォグゾール(オペル)・グランドランド 1.6ハイブリッド-e GSライン(英国仕様)のスペック

英国価格:3万3820 ポンド(約524万円)
全長:4477mm
全幅:1856mm
全高:1609mm
最高速度:225km/h(EVモード時:135km/h)
0-100km/h加速:8.9秒
燃費:68.0km/L
CO2排出量:31g/km
車両重量:2000kg
パワートレイン:直列4気筒1598ccターボチャージャー+電気モーター
使用燃料:ガソリン
バッテリー:13.2kWh
最高出力:228ps(システム総合)
最大トルク:−
ギアボックス:8速オートマティック

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みんなのコメント

4件
  • 元GM系のオペル/ボクゾール日本で販売店網で再販売してほしい。しかし、本命はシボレー。GMは元世界最大の自動車会社だっからネ 日本でもファンも多いはず。
  • EV FCVじゃないと何処かの半島の車みたいにまた撤退することになる。 半島の車は焼死したくないから購入しないが、撤退することになってしまう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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