現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 昭和名車の合体「ハコトラ」復活! 「ハコスカ」顔の「サニトラ」のエンジンは伝説のチューナーが手掛けていました

ここから本文です

昭和名車の合体「ハコトラ」復活! 「ハコスカ」顔の「サニトラ」のエンジンは伝説のチューナーが手掛けていました

掲載 8
昭和名車の合体「ハコトラ」復活! 「ハコスカ」顔の「サニトラ」のエンジンは伝説のチューナーが手掛けていました

いま、再び愛される昭和車の魅力

 現在、懐かしの昭和車をベースにノスタルジックな雰囲気を再現しつつ、スポーティなモディファイを施すネオクラシックな旧車カスタムが流行っている。その中でもとくに熱いのが1970年代から80年代にブームとなった改造車。当時は、個性的なマシンが数多くストリートを駆け抜けていた。

「クジラクラウン」「サニトラ」「サバンナRX-3」! 2021年に「生誕50周年」を迎える「懐かしの国産車」10選

「サニトラ」+「ハコスカ」=「ハコトラ」

 人気モデルをあげていけばキリがないが、その筆頭といえば間違いなく「ハコスカ」になる。そして大衆車として昭和世代にとって身近な存在として愛されていたのが「サニー」だ。

 サニーの中でも通称「サニトラ」(サニートラック)は、コンパクトなボディに丈夫なA型エンジンを搭載するトラックということで個人商店の配送車、ガソリンスタンドの小型ローリー車として大活躍。また、ガソリンスタンドには必ずといってよいほど改造好きな従業員がいて、ちょっとヤンチャな改造リメイクを楽しんでいたものだ。

 今回紹介するのは、そんなサニトラをベースに、当時の憧れだったハコスカのフロントマスクを再現したモデル。車両製作は千葉県柏市にファクトリーを構える「大一自動車ボディ」で、巷では通称「ハコトラ」と呼ばれている。

 ハコトラについて詳しい方なら知っていると思うが、かつて栃木県の「09 Racing」が作っていた。だが、今から5年ほど前に販売が終了され、もう二度と手に入らない物になってしまった。そんな状況の中で、たまたま大一自動車ボディが当時のマスター型を手に入れ、09 Racingの了承を得てハコトラキットとして再販売を開始したというわけである。したがって、このボディキットは憧れの09 Racing製とまったく同じ物といっていいだろう。

 キット構成はボンネット、バンパー、グリル、ライトフレーム、チンスポ、フェンダー、オーバーフェンダーからなる7点セット。その価格は54万円ということだった。ただし、GT-Rエンブレムやコンビネーションランプ、ヘッドライトやメッキ製のヘッドライトリングはオプションに設定になっている。

 また、この大一自動車ボディが手掛けたハコトラの凄いところは内装もハコスカ仕様になっている点だ。外装と同じく、内装もハコスカと同形状でダッシュボードをFRPで作り込み、そこに各種メーターが収まるようにしている。素材がFRP製なので純正サイズのメーター以外にも社外メーターも寸法を合わせてセット可能。この点については、改造好きにとっては都合の良いポイントになるはずだ。ちなみに、この内装キットの価格は近日公開予定ということだった。

白鳥雅人氏が組んだ珠玉のエンジン搭載!

 さらに、大一自動車ボディが手掛けたハコトラの凄さは外装キットだけではない。じつはエンジンは、A12型エンジンからA14改1568ccにスープアップさせたパワーユニットを搭載している。しかも、そのエンジンはかつて関東のストリートゼロヨン会場で敵なしと言われた伝説のプライベートチューナー、白鳥雅人氏が手を加えたエンジンというから驚きだ。

 具体的な仕様はA15改ゼロヨンポートで、ソレックスは44φ、2.5mm面研、ワイセコ鍛造ピストン、イスキートリプルバルブ、軽量ロッカーアームをセット。その特性は、太いトルクとパワーを稼ぎ出しながらも、耐久性の高いタフに使えるパワーユニットして作り込まれている。

 足まわりについては現在のところフロントがAE92用ショート加工ショックにリーフスプリング逆組み+ブロックの組み合わせ。今後はエアサス化やCノッチ加工も検討中という。

 ハイパワーなクルマを効率よく走らせためには駆動系の強化も重要。この大一自動車ボディのハコトラでは、トランスミッションを5速に載せ替え、AE86用LSDを装着、ファイナルギアはニスモ製を選択し、マーチRクラッチディスクにバネット用360kgクラッチカバーを組み合わせてセット。パワーに対応させるだけでなく乗りやすさや扱いやすさも同時に追求している。

 普通のサニトラでは面白味がない。サニトラは改造してイジってこそ面白くなるクルマだ。この大一自動車ボディのハコトラは、そのイジリ方もマニアックで魅力にあふれている。カスタムカーというよりは、昔ながらのチューニングカーとしてのカッコ良さを追求しているように思える。

【問合せ】大一自動車ボディ所在地:千葉県柏市逆井字浅間前8-1TEL:04-7175-9800https://www.daiichi-hakotora.com/

こんな記事も読まれています

日産「“新”キックス」発表! 斬新「真一文字テール」にクラス超え「上質内装」採用! “特別”な「赤銅アクセント」の新タイプも 改良モデルの変化とは
日産「“新”キックス」発表! 斬新「真一文字テール」にクラス超え「上質内装」採用! “特別”な「赤銅アクセント」の新タイプも 改良モデルの変化とは
くるまのニュース
普段のお買い物から配達業まで楽々対応! CYCOOが電動アシスト三輪車「Refna PUT」を発売
普段のお買い物から配達業まで楽々対応! CYCOOが電動アシスト三輪車「Refna PUT」を発売
バイクのニュース
BMW 1シリーズ 新型、ティザー映像を公開
BMW 1シリーズ 新型、ティザー映像を公開
レスポンス
年に1度のシボレー祭り! コルベット E-Rayも登場した「CHEVROLET FAN DAY 2024」にファンも熱狂!!
年に1度のシボレー祭り! コルベット E-Rayも登場した「CHEVROLET FAN DAY 2024」にファンも熱狂!!
WEB CARTOP
ジュネーブショーが終焉、魅力低下で来場者数も伸びず 後継ショーを2025年11月にドーハで開催
ジュネーブショーが終焉、魅力低下で来場者数も伸びず 後継ショーを2025年11月にドーハで開催
日刊自動車新聞
ウイリアムズF1、軽量化で今季FW46が“戦える”マシンに? 最低重量到達まで約14kg。モナコでは片鱗見せる
ウイリアムズF1、軽量化で今季FW46が“戦える”マシンに? 最低重量到達まで約14kg。モナコでは片鱗見せる
motorsport.com 日本版
究極のオフロードビースト「イネオス グレナディア クォーターマスター」登場!ディフェンダーを超えるそのドライビングパフォーマンスとは?
究極のオフロードビースト「イネオス グレナディア クォーターマスター」登場!ディフェンダーを超えるそのドライビングパフォーマンスとは?
AutoBild Japan
都心~臨海部が「一瞬」に! 無料バイパス「築地虎ノ門トンネル」開通から1年半で反響多数「ガチ便利」「革命的」信号ゼロの劇的効果は?
都心~臨海部が「一瞬」に! 無料バイパス「築地虎ノ門トンネル」開通から1年半で反響多数「ガチ便利」「革命的」信号ゼロの劇的効果は?
くるまのニュース
タトラの新型トラック『フェニックス』、伝統のオフロード性能を継承 6月5日発表
タトラの新型トラック『フェニックス』、伝統のオフロード性能を継承 6月5日発表
レスポンス
懐かしの「デルタHFインテグラーレ」の再来!? ランチア新型「イプシロン」に高性能4WDモデル「HF」発表 2025年にラリー復帰
懐かしの「デルタHFインテグラーレ」の再来!? ランチア新型「イプシロン」に高性能4WDモデル「HF」発表 2025年にラリー復帰
VAGUE
ベスパ『GTV』に新色トラボルジェンテグレーを追加し発売
ベスパ『GTV』に新色トラボルジェンテグレーを追加し発売
レスポンス
BEVバスは海外メーカー強し! バステクフォーラムで目立つ中・韓の最新車両
BEVバスは海外メーカー強し! バステクフォーラムで目立つ中・韓の最新車両
WEB CARTOP
三菱新型「デリカ」25年登場!?  20年ぶり全面刷新で斬新デザイン採用か どんなカタチで登場する?
三菱新型「デリカ」25年登場!? 20年ぶり全面刷新で斬新デザイン採用か どんなカタチで登場する?
くるまのニュース
明日オープンの「Yamaha E-Ride Base」 施設内の様子とガイドツアー体験を解説
明日オープンの「Yamaha E-Ride Base」 施設内の様子とガイドツアー体験を解説
バイクのニュース
三菱自動車、被災地に追加で車両無償貸与…能登半島地震
三菱自動車、被災地に追加で車両無償貸与…能登半島地震
レスポンス
【買っておきたい21世紀名車】名門の輝きを実感するスペシャルMR、アルファロメオ4Cの肖像
【買っておきたい21世紀名車】名門の輝きを実感するスペシャルMR、アルファロメオ4Cの肖像
カー・アンド・ドライバー
全長4.5m! ダイハツの新型「3列シートSUV」実車登場! ゴツ顔&「5速MT」&スポーティ内装の新型「テリオス」尼で公開
全長4.5m! ダイハツの新型「3列シートSUV」実車登場! ゴツ顔&「5速MT」&スポーティ内装の新型「テリオス」尼で公開
くるまのニュース
ホンダ「ダックス125」に新たなカラーバリエーション登場! 新色“パールシャイニングブラック”で見た目も走りもさらに個性的に
ホンダ「ダックス125」に新たなカラーバリエーション登場! 新色“パールシャイニングブラック”で見た目も走りもさらに個性的に
VAGUE

みんなのコメント

8件
  • 懐かしの白鳥氏、MFPワークスですな
  • 記事に上がる程一部のユーザーにしか人気が無くても、このカッコ良さにしびれる自分が辛い・・
    メーカーさんも、乗っかってくれればいいのにね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

122.7186.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.9458.0万円

中古車を検索
サニーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

122.7186.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.9458.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村