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【スーパーカー年代記 056】ランボルギーニはアウディの傘下となり、ムルシエラゴを生み出す

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【スーパーカー年代記 056】ランボルギーニはアウディの傘下となり、ムルシエラゴを生み出す

クルマ好きなら一度は憧れたことがあるだろうスーパーカー。その黎明期から現代までをたどる連載企画。第56回は「ランボルギーニ ムルシエラゴ」だ。

ランボルギーニ ムルシエラゴ(2001-2010年)
1970年代からさまざまな経営難に直面し、何度も出資元が変わってきたランボルギーニだが、1998年にアウディの傘下となる。これ以降は現在まで変わることはなく、ランボルギーニはアウディの庇護の元、安定してスーパースポーツカーを作り続けられるようになったようだ。

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そんなアウディ傘下となったランボルギーニの第一弾が、2001年のフランクフルト モーターショーで、あの「9.11」の直前に発表された「ムルシエラゴ」だ。その車名は例によって闘牛の名前に由来するのかと思ったが、そうではなくスペイン語で「コウモリ」の意味だった。

ムルシエラゴは、ディアブロの後継にあたる、ランボルギーニのフラッグシップ モデルだ。ディアブロが11年ぶりにフルモデルチェンジを果たし、車名を変更したともいえるだろう。つまり、基本設計はディアブロから引き継がれている。

パワーユニットはディアブロと同様のバンク角60度のV12 DOHCだが、ディアブロに搭載されていたものよりもストロークをアップすることで、排気量が6Lから6.2Lへと引き上げられている。デビュー時のパワースペックで比較すれば、最高出力は492psから580psへ、最大トルクは580Nmから650Nmへと、大幅なパワーアップが図られている。

ディアブロとの大きな違いは、駆動方式はミッドシップ4WDだけになったこと。ただし、ディアブロではプロペラシャフトがオイルパン内を貫通していたが、それを車体右側に移し、潤滑方式をドライサンプ化してエンジン搭載位置を下げている。

シャシは角断面を持つ鋼管スペースフレームで、これもディアブロと基本的には同じ。だが、剛性不足を解消するために、リアフレーム部の鋼管にCFRPなどのコンポジットを貼り付けるといった改善も行われている。

カウンタック~ディアブロからの流れを引き継いだウエッジ基調のスタイリングは、シザーズドアも含めてムルシエラゴに引き継がれている。ただし、デザインそのものはランボルギーニ社の内製と言われている。

ディアブロはデビュー当初の6.2から始まり、2004年にはセミAT搭載車やロードスター、2006年には6.5Lエンジンを搭載したLP640(最高出力640psから命名)と進化し、最終的には2009年に登場したLP670-4 スーパーヴェローチェ(最高出力670ps)まで到達する。まさに新生ランボルギーニを強く印象づけるモデルとなった。

ランボルギーニ ムルシエラゴ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4580×2045×1135mm
●ホイールベース:2665mm
●重量:1650kg
●エンジン種類:60度V12 DOHC
●排気量:6192cc
●最高出力:580ps/7500rpm
●最大トルク:650Nm/5400rpm
●駆動方式:縦置きミッドシップ4WD
●トランスミッション:6速MT(6速セミATもあり)
●タイヤサイズ:前245/35ZR18、後335/30ZR18
●当時の価格:2777万円

[ アルバム : ランボルギーニ ムルシエラゴ はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

4件
  • アウディ傘下になってエンジンとプラットフォームを共有できることになってウラカンやウルスが開発された。売り上げも倍増して結果的に良かったんじゃないの。
  • どのランボルギーニも闘牛のイメージだが、ムルシエラゴだけは乳牛っぽい
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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