自転車や歩行者に関わる事故の実態とは
ドイツで快適なママチャリライフを楽しむミュンヘン在住の池ノ内みどりさん。ある日、ミュンヘン警察署本部で行われる記者会見に参加するためにママチャリで出かけました。2024年度の交通事故報告では、自転車や歩行者にまつわる事故の驚くべき事実が明らかに……。はたして、ドイツの交通事故事情とは?
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ミュンヘン警察署本部で記者会見に参加
先日、ドイツ在住の日本人向けの掲示板を通じて、私の日常の新たなアシとなるママチャリをお譲りいただいたAさんご一家のおかげで、快適なママチャリライフを送っています。この日は久々に街の中心地までママチャリで出かけました。その理由は、ミュンヘン警察の記者会見に参加する機会をいただいたからなのです。大きなミュンヘン警察署本部に入るのは初めてで、めちゃくちゃドキドキして30分も早く到着してしまいました。
ご招待メールには入り口は××通りとだけ記載されていて、はたしてどこから入るのかな? と初めて行く場所に心配でしたが、制服を着た警察の広報の方が入り口で参加者の名前をリストからピックアップしてくださいました。いつも事件や事故の記者会見の背景で見るここ! とちょっと嬉しくなりました。私は一番に到着しましたので、少し警察の方と日常的な雑談をしていました。
警察署ということもあり、建物のあちらこちらに数多くの監視カメラが設置されているため、不審な動きや撮影は控えました。会見前にお手洗いを借りた際に少しだけ通りすがりに視界に入ったのですが、なんと記者会見場のすぐ裏が署員さんの食堂で、いい匂いがしていました。署員の方々が日頃どんなお食事をなさっているのか、とても気になりますよね。ごく一部しか見られませんでしたが警察の建物は非常に古く、チラッと見えた食堂やその通路を見る限りでは決してオシャレなカフェテリア的な感じではなく、日本でいうところの「古き良き昭和」な感じが残っていました。
自転車が関係する死亡事故はすべてヘルメットの着用なし
さて、この日お招きいただいたのは、ミュンヘン市内で起きた2024年度の交通事故の年間報告の記者会見でした。2024年度に起きた交通事故の件数や、ドイツでも最近非常に増えている65歳以上のシニアの方が起こされた交通事故をはじめ、歩行者、Eスクーター、自転車で起きたさまざまな事故について要因や原因の解説などがありました。
日頃はほとんどクルマに乗ることはなく、ママチャリで行動している私もとても気をつけてはいるつもりですが、死亡や重症、重篤な事態に関わる事故の大半が暗い色の服装が多いそうです。蛍光色や反射テープが着いたものを着用するのはダサくて恥ずかしいのですが、自分が自動車を運転する側でもあり、その重要性についてよく理解しています。クルマを運転していると、暗い色の服装で自転車、Eスクーター、歩行者の方々が本当に見えにくいんですよね。
2024年度にはミュンヘンで19件の死亡事故が起きたそうで、そのすべての事例を書面でいただきました。毎日発行されるミュンヘン警察のプレスリリースをほぼ欠かさずチェックしていますが、忘れてしまっている事故も多く改めて自転車、歩行者、自動車の運転手の立場で気を付けなければならないと感じました。
資料によると19件起きた死亡事故中の3件は自転車が関係する事故で、すべてにヘルメットの着用なしと記載されていました。また、死亡事故には至らなかったものの、重症や重体等の酷い事故でも、日が暮れてからの暗い色の服装で事故に遭った事例が多いと説明を受けました。
ドイツの交通事故におけるシニア世代の現実
死亡事故例のレポートを読むと、シニア世代が道路横断で亡くなっている例もいくつかありました。交通量の多い道路を堂々と横断されるシニアは見慣れた光景なだけに、なんだか複雑な思いです。もちろん、シニア世代だけではありませんが、とくにシニアに多いAT車のブレーキとアクセルの踏み間違え事故も増えており、この記者会見の数日前にシニア女性がバック駐車の際に踏み間違いで暴走、若い女性が犠牲になって亡くなってしまうという痛ましい事故があったばかりで、その件について質問されている記者もいました。
次回別の機会を設けて警察署でインタビューをさせていただけることになりましたので、ドイツの交通事情について詳しくお話を伺える日を楽しみにしたいと思います。
>>>ドイツ在住池ノ内みどりさんのクルマにまつわるコラムはこちら
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みんなのコメント
踏み間違え
前向でも後向でも突進
誰しも100%運転できなくなるんですよ。
俺は大丈夫、
とか言っても早いか遅いかの違い。