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「寒いから冷蔵庫はいらない」は大きな勘違い!「冬キャンプ」で気をつけるべき「9つのポイント」

掲載 更新 2
「寒いから冷蔵庫はいらない」は大きな勘違い!「冬キャンプ」で気をつけるべき「9つのポイント」

夏とは違う注意ポイントがたくさんある!

 空前のキャンプブームで沸き立った2021年、今年からキャンプを始めたという人も多いのではないでしょうか。これから本格的な冬シーズンとなり、「冬キャンプ」も本番を迎えます。冬は空気が澄み渡り、遠くの景色や星空が美しく見える絶好の季節でもあり、気温の低下は「焚火」の楽しさを倍増させます。

気がつけばテント内がビショビショに? 秋冬キャンプを快適に楽しむために「結露対策」が必須なワケ

 しかし、気温が下がる厳しい季節には落とし穴がたくさんあることも忘れないでください。ここではキャンプ初心者に向け、本格的な冬シーズンに注意するべきことを考えてみたいと思います。

注意点その1:防寒対策は余裕を持って用意するべし

 都心とは違い、冬のキャンプ場は想像以上に寒さが厳しいことを覚えておきましょう。街なかでは息が白くなる程度でも、キャンプ場では氷点……なんてことは当たり前。防寒対策を怠ればキャンプの楽しさが半減するどころか、命に危険をおよぼすこともあるのです。

 とくに夜や早朝は寒さのピークを迎えるため、フリースやアウターを余分に用意しておくことが大切です。また、就寝時に使用するシュラフに記載されている「快適温度」や「限界温度」をしっかりとチェックし、冬シーズンに適応したアイテムであることを事前に確認しておきましょう。

注意点その2:焚火に近づきやすい冬は難燃繊維の上着を

 冬キャンプの醍醐味といえば「焚火」です。気温が下がった野外で暖を取りながら、ゆらめく炎を眺めるのは珠玉のとき。日々のストレスを忘れ、ゆったりと流れる時間が楽しめる焚火ですが、気温が下がる冬は焚火に近づきすぎて火の粉で上着に穴を空けてしまった……なんてことも多発します。焚火との距離が近くなる冬キャンプの焚火では、難燃繊維を使用したジャケットやブランケットを用意するこがお約束なのです。

注意点その3:テント内でストーブを使うときは換気に注意

 テント内で明かりや暖を取るため、オイルランタンや石油ストーブなどの燃焼系暖房器具を使う場合にはしっかりと換気を行いましょう。寒さ対策のため、外気を遮断したテント内でランタンや暖房器具を使用すると、一酸化炭素中毒になる可能性が高くなり、最悪の場合には命を失うこともあります。

 テントの換気口(ベンチレーション)を開けることはもちろん、定期的に換気を行うことも忘れないでください。安全対策としてテント内の一酸化炭素濃度を測定し、アラームで知らせてくれる警報機を用意しておくのもおすすめです。

注意点その4:OD缶やCB缶の防寒対策も忘れずに

 キャンプに欠かせないバーナーやランタンですが、手軽に使えるガスカートリッジ式のアイテムを使う場合には注意が必要です。気温が下がる冬はOD缶、CB缶のどちらも火力が弱くなる傾向があります。気温が低い場所や長時間の使用により、ガスが気化できなくなることを「ドロップダウン現象」と呼び、火力が弱くなることで本来の火力が発揮できなることもあるのです。

 そんなときには、ガスボンベにひと工夫を加えることが求められます。ガスボンベは屋外には置かず、テント内やクルマのなかで保管してボンベ自体の温度を下げないようにしましょう。使用する場合にはOD缶、CB缶に合った専用のカバーが市販されているので、カバーを使ってボンベを保温するのもおすすめです。最近ではアウトドアショップだけでなく、100円ショップでも専用のカバーが売られているので入手しておきましょう。

注意点その5:飲み物が凍結して爆発……を避ける方法

 外気温が氷点下になるキャンプ場で、屋外に飲み物を置いておくのは厳禁。冬キャン初心者にありがちなのが「外に飲み物を置いておけば冷蔵庫はいらないね」という勘違い。外気温が氷点下になると飲み物が凍結してしまい、最悪の場合には缶やビンが破裂する可能性もあるのです。飲み物はテント内やクルマのなかに保管し、気温が下がりすぎる野外に放置しないのが冬キャンプの鉄則。

注意点その6:凍結&結露対策を万全に行っておく

 冬キャンプのテント泊では外気とテント内の気温差によって結露が生じます。そのため、朝起きたらテントと触れていた荷物がビショビショ……なんてことも。冬キャンプでテントを張る場合にはフライシートを使用し、テントと外気の間に空気の層を作ることが重要です。また、濡らしたくない荷物はクルマのなかに保管するか、防水のスタッフバッグなどに入れておきましょう。さらに、結露した水分でファスナーが凍結してテントから出られないという非常事態に備え、事前にファスナー部分に凍結防止剤や潤滑剤を塗布しておくのも賢い方法です。

注意点その7:キャンプで使用する靴に防水スプレーを塗布

 冬キャンプで忘れがちな盲点が「靴」。外気温が下がる冬は夜間にできた霜柱が溶け、地面がグショグショになることも少なくありません。防水効果のない靴では内部に水分が侵入し、冷たい思いをすることに……。冬のキャンプで使用する靴は防水スプレーを塗布するか、防寒効果の高い長靴やスノーブーツを選びましょう。防水スプレーを塗布する場合は現地ではなく、事前に換気の良い場所で数回に分けて塗布してください。作業を重ね寝ることで防水効果がアップします。

注意点その8:オートキャンプは備えあれば憂いなし

 冬のオートキャンプで大切なことは“万が一のトラブル”を未然に防ぐ事前の対策です。気温が下がる冬はバッテリーのトラブルも多く、キャンプへ行く前にバッテリーの比重をチェックして劣化している場合は交換しておきましょう。また、バッテリー上がりを考えてブースターケーブルを積載しておくことが、大きな保険になるはずです。

 ウォッシャー液は凍結しないものを選び、ワイパーブレードも冬仕様に替えておけば安心感が高まります。本格的な冬シーズンを迎える前にスタッドレタイヤに交換しておくこともお忘れなく。

注意点その9:路面の凍結に注意してドライブを楽しむ

 冬キャンプ場への行き返りは、気温の低下による路面の凍結に注意しましょう。市街地では凍結していなくても、標高の高いキャンプ場周辺は路面が凍結しやすく、スリップ事故を起こす可能性が高くなります。とくに注意が必要なのは山道の日陰側や川の上に掛かる橋、トンネルの出入り口付近は凍結しやすいので注意してください。凍結しやすい場所では速度を落として早めの減速を心掛け、急なアクセル操作やハンドル操作を行わず、のんびりと余裕を持った安全運転を心掛けましょう。

危ないと感じたら迷わず撤収する勇気も必要だ

 冬のキャンプは気温の低さや環境の変化に対する心構えが必要です。季節的には厳しいシーズンですが、それだけにキャンプで味わえる楽しさは格別なもの。良き思い出にするためにも事前の用意、そして危険を回避する注意力が大切になることを忘れないでください。少しでも危険を感じたら避難や撤収する勇気を持ち、冬キャンプを存分に楽しみましょう。

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みんなのコメント

2件
  • 「冬キャンプ」で気をつけるべき

    某マンガの猿真似しているヲタクに関わらないことw

    奴らはモラル・マナーは一切無いが、困った途端泣き付いてくる図々しさだけは異様にある。
    頼むからそのまま凍死してくれ!って心底思ったw
  • クーラーは使うけど冷蔵庫は夏でも使わない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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