現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > アルピナマジック全開 新型「アルピナB3ツーリング オールラッド」をテスト!

ここから本文です

アルピナマジック全開 新型「アルピナB3ツーリング オールラッド」をテスト!

掲載 更新 2
アルピナマジック全開 新型「アルピナB3ツーリング オールラッド」をテスト!

アルピナの力作は、細部に至るまで期待を裏切らない。アルピナB3ツーリングは、多くの人の目にとまることなく、さりげなく田舎道を疾走する。

背景の風車は、少なくともアルピナブランドにとって良い兆候ではない。昨年、BMWはこの伝統あるブランドを完全に買収した。その理由のひとつは、モーターエネルギー革命である。アルピナのような小型シリーズメーカーにとって、4つの駆動方式を並行してホモロゲートすることはもはや不可能だろう。ガソリン、ディーゼル、ハイブリッド、オールエレクトリック・・・。アルピナのような小さくとも立派な会社では、長期的には対応できない。

BYD「仰望(ヤンワン)U8」泳ぐ電動オフローダーは老舗ブランドの脅威になる!

そのため、この「B3ビターボ・ツーリング」は、独ブッフローで独自に開発される最後のミッドサイズ アルピナとなる。おそらくBMWが引き継ぐ2025年末まで続くだろう。

しかし、我々みんなが理解しているように、モヤモヤしていてもあまり解決にはならない。そこで、楽しいひとときのために未来を遮断し、数ミリ秒間目を閉じて、「B3」でペダルを踏み込んでみよう。

特別な特徴: アルピナのバンパー下部はボディカラーで塗装されている。8速スポーツオートマチックが数段シフトダウンすると、「M3」に搭載された3リッター直列6気筒エンジンがその座を奪う。自発的で圧力があり、同時にクリーミーで、私たちを標準の快適なシートに押し込み、後頭部をヘッドレストに押し付ける・・・。「エアバスA380」のような激しさで、「B3」は100km/hから200km/hへと加速する。

最高速度306km/hその終着点は?ブッフローエのメーカーは、最高速度302km/hを謳っているが、私たちがミュンヘン方面へのアウトバーン「A9」で記録したのは306km/hである。少し前置きが長くなったが、私たちは単純に工場の数字を信じる。そして正直なところ、私が個人的に運転した中で最も威厳のある"オーバー300"だった。これこそ、アルピナブランドが常に標榜してきた「興奮を伴わない長距離主権」である。

それが、この「B3ツーリング」をレーストラックで走らせなかった理由のひとつだ。もうひとつはザクセンリンクサーキットではテスト期間中、週末のMotoGPの準備が激しさを増していたからだ。ちなみに、ザクセンリンクでは、「B3ツーリング」は、開発テスト中に1分36秒67を記録した。

フロントに255ピレリ、リアに265ピレリを装着した20インチホイールセットには、2,280ユーロ(約36万円)の追加料金がかかる。アウディの「RS 4」にコンペティション プラス パッケージを装着した場合でも、スーパーテストでは1分35秒88と、「B3ツーリング」とほぼ同じであった。したがって、レーストラックでの才能は十分に備えているが、必ずしも必要ではない。

アルピナは、日常的なドライビングにおいて、工業製品として差し障りの無い自然さを発揮する。これは、他のドライバーとの対話の中で特に明らかになる。「B3」は、誰にでもすぐにわかるものではないからだ。

マルチスポークホイールは最もわかりやすい目印であり、トリムストライプは、もし顧客が注文したのであれば(私たちは絶対に注文するべきだと考えている)、その次である。それでも物足りないなら、フロントバンパーのレタリングが最新の目印だ。

アルピナは、バンパー下部をボディと同色に塗装し、その下に実績のある完璧な自社製4本出しエキゾーストシステムを装着することで、BMWのフェイスリフトデザイン要素を巧みに隠している。4本出しのエキゾーストシステムは、控えめなサウンドスケープを奏でる。

新しいコックピットには、一風変わった操作ロジックが搭載されている。「B3ツーリング」は、インテリアにも独自の足跡を残している: 新型「B3」には、現行「BMW 3シリーズ」のワイドなフェイスリフトディスプレイが採用されているが、よく見れば、独自のメニューグラフィックや、特にセンタートンネルには、モデルアップデート以前からのBMWのギアノブが採用されている。

インフォテインメントには慣れが必要これは、アルピナの顧客が目に見えるギアセレクターを高く評価しているため、意図的に以前の状態に戻したのだと聞いた。新しいインフォテインメントには慣れが必要だが、少し探せば、使い慣れた操作ロジックを見つけることができる。解像度とディスプレイは、すぐに私たちを満足させてくれる。

「B3ツーリング」の乾燥重量は、様々なチューニングにもかかわらず、1,846kgという軽量で仕上げられている。これは称賛に値する。

優れた直列6気筒エンジンに目立たないプラスチックカバー - 現在は495馬力。次は燃費だ。アルピナは100kmあたり10.1リッター(リッターあたり9.9km)、実用テストでは11.3リッター(リッターあたり8.8km)と公表しているが、これは市街地、陸路走行、高速道路でのフルスロットルで構成されている。

最後に、「B3ツーリング」はローテンブルクのテストコースに持ち込まれ、縦方向の動力性能の高さを見せつけられた。驚いたことに、0から100km/hまでのスプリントは、工場出荷時の規定である3.7秒を正確に達成している。

200km/hには12.6秒という立派なタイムで到達し、「B3」はマイナス加速にも弱さを見せない。追加料金で利用できる高性能ブレーキシステムは、気温が上昇するにつれてさらに良くなり、32.1メートルという温かみのある数値が最高値だ。

結論: 間違いなく、「アルピナB3」のエステートバージョンは、洗練されたマインドのための「M3ツーリング」だ。機敏に見せるためのMスポーツのギミックは必要ない。控えめでエレガントな「B3」は、純正値に近い。

Text: Alexander Bernt Photo: Caroline Jüngling / Auto Bild

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【新車価格情報】輸入車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年7月20日時点
【新車価格情報】輸入車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年7月20日時点
カー・アンド・ドライバー
レクサスIS 後継は『HZ』!? 1020hpのトリプルモーターBEVセダン登場へ!
レクサスIS 後継は『HZ』!? 1020hpのトリプルモーターBEVセダン登場へ!
レスポンス
「グランツーリスモ7」大幅アップデートでクルマがよりリアルで躍動感ある動きに! ミシュランタイヤも忠実に再現!
「グランツーリスモ7」大幅アップデートでクルマがよりリアルで躍動感ある動きに! ミシュランタイヤも忠実に再現!
くるまのニュース
スズキが新型「スペーシアギア」初公開! 丸目ライト×縦グリルの“ジムニー顔”で登場! アウトドア仕様の内装がスゴい!
スズキが新型「スペーシアギア」初公開! 丸目ライト×縦グリルの“ジムニー顔”で登場! アウトドア仕様の内装がスゴい!
くるまのニュース
コンチネンタル、ソフト定義自動車や自動運転の最新技術発表へ…IAAトランスポーテーション2024
コンチネンタル、ソフト定義自動車や自動運転の最新技術発表へ…IAAトランスポーテーション2024
レスポンス
BMWジャパン、EVステーションワゴン「i5ツーリング」を披露 小澤征悦さんがオリジナル曲を演奏
BMWジャパン、EVステーションワゴン「i5ツーリング」を披露 小澤征悦さんがオリジナル曲を演奏
日刊自動車新聞
911の進化はとどまるところを知らない!パフォーマンスハイブリッドを搭載した「ポルシェ 911 GTS」の走りは?
911の進化はとどまるところを知らない!パフォーマンスハイブリッドを搭載した「ポルシェ 911 GTS」の走りは?
AutoBild Japan
名古屋~高崎が最短ルートに!? 長野の“山岳地帯”つらぬく新高速道路「上田諏訪連絡道路」のすごさとは 「地味に遠回り」解消図る超短絡路
名古屋~高崎が最短ルートに!? 長野の“山岳地帯”つらぬく新高速道路「上田諏訪連絡道路」のすごさとは 「地味に遠回り」解消図る超短絡路
くるまのニュース
小学生からEV技術者育成へ、日産が英国に世界的な訓練施設を建設
小学生からEV技術者育成へ、日産が英国に世界的な訓練施設を建設
レスポンス
「飛葉ちゃんのCB750FOUR」が青島文化教材社から1/12スケールのプラモデルで2024年11月発売予定!
「飛葉ちゃんのCB750FOUR」が青島文化教材社から1/12スケールのプラモデルで2024年11月発売予定!
モーサイ
昔じゃ考えられない「長期の夏季休暇」を設定する新車ディーラー! 最大10連休なんて店もあるが裏で苦悩するディーラマンもいる
昔じゃ考えられない「長期の夏季休暇」を設定する新車ディーラー! 最大10連休なんて店もあるが裏で苦悩するディーラマンもいる
WEB CARTOP
トヨタが「新たなクラウン」を初公開! 話題の「エステート」はどうなる? SUVやセダン以外のモデル登場は? クラウン群の行方とは
トヨタが「新たなクラウン」を初公開! 話題の「エステート」はどうなる? SUVやセダン以外のモデル登場は? クラウン群の行方とは
くるまのニュース
カワサキ「Z2」マフラーから白煙の原因を排気ポートから診断!
カワサキ「Z2」マフラーから白煙の原因を排気ポートから診断!
バイクのニュース
サーブ 9-3Xは派手さはないが、よくできたクロスオーバーSUVだった【10年ひと昔の新車】
サーブ 9-3Xは派手さはないが、よくできたクロスオーバーSUVだった【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
6月販売ランキング、NーBOX首位返り咲き!ダイハツ・タント3位に浮上!(24年6月の全乗用車 国内販売登録ランキングTOP20とブランド別販売台数 )
6月販売ランキング、NーBOX首位返り咲き!ダイハツ・タント3位に浮上!(24年6月の全乗用車 国内販売登録ランキングTOP20とブランド別販売台数 )
カー・アンド・ドライバー
スバルから新「凄い4ドアセダン」登場! 300馬力超えの水平対向ターボエンジン搭載!? 謎の「X FUTURE」が九州を走る!?
スバルから新「凄い4ドアセダン」登場! 300馬力超えの水平対向ターボエンジン搭載!? 謎の「X FUTURE」が九州を走る!?
くるまのニュース
巨大リアウイングがそびえ立つ! 670馬力の史上最強・最速のWRX 米国スバル「WRXプロジェクト・ミッドナイト」登場
巨大リアウイングがそびえ立つ! 670馬力の史上最強・最速のWRX 米国スバル「WRXプロジェクト・ミッドナイト」登場
VAGUE
夜間も車が停めやすい! 埋め込み型ソーラーライトが便利 
夜間も車が停めやすい! 埋め込み型ソーラーライトが便利 
月刊自家用車WEB

みんなのコメント

2件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1229.01258.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

167.01370.0万円

中古車を検索
B3の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1229.01258.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

167.01370.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村