まもなく日産/三菱から軽EV
軽電動化で注目されるのが、日産と三菱が2022年度初頭に国内導入を予定している軽EVだ。
【画像】軽にも応用?【ダイハツeスマート・ハイブリッド車vs日産eパワー車】 全137枚
日産と三菱は2021年9月に車両概要を発表している。
それによると、車両寸法は全長3395mm×全幅1475mm×全高1655mmという軽規格サイズをキープする。
EVの肝である搭載バッテリー容量は20kWhだ。
満充電での航続距離は未公開だが、リーフのベースモデルのバッテリー容量が40kWhで航続距離が世界標準評価WLTCモードで322kmなので、単純計算では、軽EVの航続距離は160km程度と推測される。
だが、車両全体の重量がリーフよりかなり軽く、また搭載するモーター出力もリーフより低めになると予想されるため、航続距離は200km弱まで伸びる可能性が考えられるだろう。
日産のプレスリリースには20kWhでも「安心して日常で使用できる航続距離を確保する」との記載がある。
あわせて、搭載バッテリーに蓄えた電気を自宅などへ給電することも可能だとして、もしものときの「走る蓄電池」という点を強調している。
一般家庭では1日あたり10kWh程度が必要とされているため、20kWhだと2日間分の電力供給がまかなえる計算だ。
気になる価格については「お客さまの実質購入価格は約200万円からとなる見込み」としている。
現在も実施されている国や地方自治体からの購入補助金を想定しているようで、新車価格は250万円程度と予想される。
アイ・ミーブからどう進化?
では、気になる走りはどうか?
海外の自動車関連メディアが2021年11月、スクープ記事としてアメリカ国内の公道でテスト走行する日産/三菱の軽EVをキャッチした。
ボディ外観はカモフラージュしているが、ヘッドライトの意匠などボディ全体の雰囲気から、デザインコンセプトカー「IMkコンセプト」にかなり近い印象を受ける。
走りについては外から見ただけでは分からないと思う。
ただし、筆者(桃田健史)はアメリカ国内で三菱アイ・ミーブ、および三菱アイを走らせたことがある。
これらはともに三菱の北米法人が、現地テストのために持ち込んだ右ハンドル日本仕様車だった。
その際感じたのは、アイ・ミーブがバッテリー搭載位置が低く、全体の動きがドッシリしていたことだ。
また、アイの場合、重量が軽いことを痛感した。当然ながら、アメリカでは軽自動車が未発売だ。
大型車が多いアメリカでは路面のわだちのピッチが大きく、それにアイのサスの動きが妙にシンクロしてしまい、結果的にフワフワした乗り心地になっていた。
こうした過去の経験から、今回の日産/三菱の新型軽EVは、アイ・ミーブよりも搭載バッテリー容量が多いことから、見かけよりもズッシリした安定感のある走りを実現していること予想する。
さらに……。
シリーズハイブリッドの可能性?
モーター、およびその制御技術もアイ・ミーブから大幅に進化していると思われるため、日産/三菱の新型軽EVは、重ったるいような動きにはならないと思う。
また、今回のスパイフォトがアメリカで撮影されたのは、軽EVが海外でも発売される可能性を示唆していると考えられる。
ボディサイズとして日本市場対応での軽規格としているものの、グローバルでもシティコミュータ―として十分通用するモデルになるのはないだろうか。
ルノー/日産/三菱アライアンスとして、ルノーブランドで欧州で発売される可能性も否定できないはずだ。
もう1つ、日本発で期待される軽電動化がある。
それが、ダイハツのeスマート・ハイブリッドだ。
ロッキーと、その兄弟車であるライズの大幅改良を受けて登場したシリーズハイブリッドシステムだ。
シリーズハイブリッドとは、エンジンを発電機として使い、駆動はモーターのみでおこなう電動車を指す。
両車の場合、搭載するガソリンエンジンの排気量は1.2L。
同エンジン開発者と意見交換したが、1.0Lエンジンから技術的な進化の度合いはかなり大きい。
そしてeスマート・ハイブリッド搭載車に試乗してみると、同じくシリーズハイブリッドシステムである日産eパワーと似ている部分と似ていない部分があった。
ダイハツは「eスマートハイブリッド」活用?
実は、試乗前にeスマート・ハイブリッド開発担当者から「エンジンを比較的多めにかける設定だ」と指摘を受けていた。
公開されているデータ図では、40km/h程度まではEV走行となり、エンジンがかかるのはそれ以上の速度域としているが、40km/h以下でもアクセルを多めに踏むとエンジンがかかった。
これは、eスマート・ハイブリッドは、搭載するバッテリー容量がeパワーの約半分程度であるためだ。
ダイハツとしては「良品廉価」を目指しており、そうした条件のなかで発電機としてのエンジンを使い方を最適化したという。
試乗会の前にオンラインで実施された商品説明会では、eスマート・ハイブリッドを各モデルに速やかに展開するとしたが、軽への応用については詳しく触れていなかった。
だが、試乗会の場ではダイハツ関係者が、軽自動車向けも十分可能という判断を示した。
充電をするという手間がなく、実質的にEV走行する状態が長いシリーズハイブリッドがトヨタの中小型車とダイハツの軽へと広がっていくことになりそうだ。
そうなると、eパワーでも、日産/三菱軽への応用があるのか?
電動化は、国や地域の社会状況により違いがある中、軽のEV化とシリーズハイブリッド化の今後の動きに注目していきたい。
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みんなのコメント
匕ーターガンガンに使ってたら即充電が減り、良く言われてる雪で渋滞停滞したらお終い。
雪がほぼ降らない都会、都心部のみだな、売れるとしたら。