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イカついオラオラ系だが頼れる兄貴肌! デコチャリ少年を暖かく迎え入れてくれたデコトラ野郎たちの素顔

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イカついオラオラ系だが頼れる兄貴肌! デコチャリ少年を暖かく迎え入れてくれたデコトラ野郎たちの素顔

 この記事をまとめると

■日本独自の文化としてブームを築き上げてきたデコトラの歴史はいまなお進行中である

かつてブイブイ言わせてた「デコトラ」はどこいった? 街から姿を消してもしっかり生き残ってるイマドキの「デコトラ事情」

■デコトラを愛する筆者もデコチャリにはじまりプラモデルや追っかけなどデコトラ一色の人生を歩んできた

■デコトラ界の先輩たちとのエピソードをふりかえる

 偉大な先輩たちとのエピソードを紹介

 1970年代に生まれて一大ブームを築き上げた、日本が誇る独自の文化「デコトラ」。その歴史はいまなお進行中で、全国各地に存在する数多くのデコトラ野郎たちが、ブームの火を消さぬように活躍している。

 かくいう筆者も、そんなデコトラを心の底から愛しているひとり。中学生の頃から自転車をデコトラのように飾り上げるデコチャリ活動に精を出し、その出来栄えからTV番組にも出演できた。そして、デコトラのプラモデル、追っかけ、イラストも描くというエリートコースを経て、普通免許を取得すると同時にデコトラ活動を開始。プライベート車や仕事車の大型トラックを飾るまでになったのである。

 そんなデコトラ一色の人生を歩んできた筆者だが、現在はデコトラ専門誌の編集長としてこの世界に身をおいている。そもそも自身をそこまで駆り立てたデコトラの魅力とは、一体なんなのだろうか。前回は純粋にデコトラの愛すべき特徴を話したが、今回は偉大なる先輩方との思い出話をご披露したい。

 デコトラ乗りといえば、どうしてもイカついオラオラ系の人物を想像するだろう。もちろんそれは事実なのだが、そのような人たちこそ兄貴肌で、優しかったりするのもまた事実。面倒見がよく、同じ目線で可愛がってくれたからこそ、いまの自分がある。

 趣味の世界である以上、楽しくなければ続かない。筆者の場合は、デコチャリ少年時代に親切にしてくれたデコトラ界の先輩方がいてくれたからこそ、35年間にも渡ってデコトラを愛し続けることができたといっても過言ではない。

 先輩たちから学んだデコトラの魅力

 1980年代後半、第2次デコトラブームと呼ばれた黄金期に足を踏み入れた自分にとって、先輩方が築き上げたデコトラたちは、とても美しく光り輝いて見えた。全国的にデコトラのレベルが高かった時代であったため、専門誌を賑わせる有名車ほどの仕上がりではなかったかもしれない。しかし、どのデコトラを見ても個性的で、かつポリシーを感じられたのである。ただ派手に飾ればいいというわけでもないデコトラの世界では、とにかく「個性が重要」だったのである。だからこそ、若かりし自分の心にも深く突き刺さったのだろう。

 そんなデコトラのオーナー方は、写真を快く撮らせてくれ、同じ目線でお付き合いをしてくれた。夜ともなると自慢のイルミネーションを披露してくれたり、ときには乗せてくれたりしたこともあった。イカつい風体の先輩方ではあったが、心は少年のように純粋だったのだろう。だからこそ、大切な相棒に大枚をはたいて化粧を施し、可愛がっていたのである。そんな粋な生き方をしていたデコトラオーナーたちもまた、デコトラの魅力だといえるのだ。

 SNSが浸透した現代においては、ただ、目立ちたいという理由だけでデコトラを製作しているような人物を見かけるようになった。デコトラだけではなく、きっとほかの世界でも同様のことは起きているのだろう。

 もちろん、そのようなニワカファンやお調子モノが築き上げたデコトラは、クルマを見ればわかるもの。ただ流行の飾りだけを安易に取り付けただけのような、いわゆるポリシーがまったく感じられないのだ。付け焼き刃では、本物に遠く及ばないのは当然の話。それでありながら、己が長きキャリアをもっているように振る舞ってみたり、有名人であるかのようにのさばっているのである。そのような人たちは得てしてルールやマナーを守らず、暗黙の了解も知らずして好き勝手に活動してしまう傾向にある。

 デコトラ界がこれ以上荒らされないことを祈りつつ、本当に好きな人たちの力で、日本が誇るデコトラ文化のさらなる飛躍と発展を祈りたい。

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みんなのコメント

5件
  • duy********
    集合写真の中に薫る時代の空気感。

    それぞれが競いつつも大らかに楽しむ。

    各地にて類似した光景が存在した時代を連想。

    好感いたします。
  • お前はアホか
    カートップって違法改造車を正当化したくて仕方がないみたいだな。
    数年前に廃刊になったチャンプロードのスタッフでも雇いいれたのか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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