現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタ 新型「クラウン」世界初公開! 4年ぶり全面刷新「16代目」はSUV&セダンなど「4仕様」の多様化へ

ここから本文です

トヨタ 新型「クラウン」世界初公開! 4年ぶり全面刷新「16代目」はSUV&セダンなど「4仕様」の多様化へ

掲載 更新 63
トヨタ 新型「クラウン」世界初公開! 4年ぶり全面刷新「16代目」はSUV&セダンなど「4仕様」の多様化へ

■新型クラウンのコンセプトは「トヨタブランドのフラッグシップ」 16代目は徳川15代超え「明治維新」で新世代へ

 2022年7月15日、トヨタは16代目となる新型「クラウン」を世界初公開しました。
 
 初代発売から67年目となる2022年に登場する新型クラウンは、かねてから噂されているSUVを含む4スタイルで構成される「クラウンシリーズ」としてグローバルモデルとなります。
 
 そうしたなかで、第一弾として2022年秋に登場する新型「クラウン クロスオーバー」とはどのようなモデルなのでしょうか。 

【画像】カッコいい! これが新型「クラウン」! 世界初公開された「4仕様」を実車を見る!(70枚)

 初代クラウンは、トヨタの2代目社長・豊田喜一郎氏が掲げた「日本人の手で国産車を作る」という夢を追うべく、「日本の道路を走っても、乗り心地のいいクルマを開発する」というコンセプトで開発され、1955年1月に発売されました。

 その後、今でも語り継がれる「いつかはクラウン」のキャッチコピーが与えられた7代目クラウン以降は日本における「ステータスシンボル」になっていくほか、常に時代に合わせた進化を遂げてきました。

 しかし、トヨタ「セルシオ」の登場や高級セダンに立ち位置の変化、そして海外ブランドの進出などによりクラウンの存在感が薄れつつあったのです。

 そうしたなかで、16代目となる新型クラウンは豊田章男社長の「こんな形でクラウンを終わらせてはいけない」という決意により、開発が始まったといいます。

 16代目クラウンでは4つのボディタイプを用意し、それぞれ「クロスオーバー」、「スポーツ」、「セダン」、「エステート」とサブネームがつきますが、車名はすべて「クラウン」に統一されて順次登場していく予定です。

 豊田章男社長は新型クラウンについて「この4つすべてが私たちの提案する『新しいクラウン』です。『セダンが廃止され、SUVになる』など新型クラウンをめぐっては、色々な噂が出回っておりました。それだけ注目していただけるのも『クラウンだから』です」とコメントしています。

 そうしたなかで最初に登場するのはセダンとSUVを融合させたクロスオーバーです。

 ボディサイズは全長4930mm×全幅1840mm×全高1540mm、ホイールベース2850mm。そのシルエットは従来のセダンでもSUVでもない新時代クラウンとなるモデルで、大径タイヤを装着する「リフトアップスタイル」となります。

 エクステリアは、「威圧」「圧倒」といった「高級」の概念を再定義する飾り立てないシンプルなデザインです。

 フロントフェイスは要素を削ぎ落とすことで鋭さとワイドさを表現する「ハンマーヘッドフェイス」を採用。ハの字グリルが力強いスタンスと低重心化の印象を付与。

 またクラウン伝統の「王冠マーク」は威厳のシンボルから新時代にふさわしいスマートなシンボルに変貌を遂げました。

 リアでは、薄型の横一文字リアランプを配置することでシンプルながら強い印象を与えています。

 インテリアは、全席を特等席とするデザインとし、車室内の背景と機能を明確に分けた新しい「アイランドアーキテクチャー」を採用。これは、開放感のある前席や移動そのものを楽しむゆとりのある後席となっています。

 また、さまざまな機能を搭載する12.3インチHDディスプレイオーディオのほか、近年ニーズが高まるドライブレコーダーをトヨタ初採用します。これは、車載カメラを有効活用したもので、後付けの市販品では実現し得ないフィッティングのよさが特徴です。

■新時代クラウンは「走り」も進化! そして価格は?

 15代目クラウンでは、ドイツのニュルブルクリンクで鍛え上げた「走り」が特徴のひとつでした。

 そうしたなかで16代目クラウンでも「走り」を進化させており、パワートレインは「2.4リッターターボハイブリッド」と「2.5リッターハイブリッド」となり、全車には進化した「E-Four(電気式4WD)」を設定。

「2.4リッターターボハイブリッド」はトヨタ初のハイブリッドシステムとなり、大出力の水冷モーターを後輪に搭載したeAXleを組み合わせWLTCモード燃費は15.7km/Lです。

「2.5リッターハイブリッド」はこれまでのトヨタハイブリッドシステムを進化させたもので、新バッテリーやシフトバイワイヤなどを搭載し、WLTCモード燃費は22.4km/Lとなります。

 またフロント・リアサスペンションや車速に応じてリアタイヤを操舵出来る「DRS」をトヨタ初採用するなどトヨタのフラッグシップの走りを継承しています。

 新型クラウンとして最初に登場するクロスオーバーの価格は435万円から640万円となり、2022年秋頃に発売を予定しています。

 クラウンシリーズは、これまでの「カローラシリーズ」「ヤリスシリーズ」と共に多様化するニーズに答える群戦略を展開します。

 日本の歴史でいえば、徳川幕府の江戸時代は15代で幕を閉じましたが、新たに16代目として登場する新型クラウンは、自動車業界の革命となる「明治維新」といえるかもしれません。

※ ※ ※

 【新型クラウン クロスオーバー 車両概要】

 ・ボディサイズ:全長4930mm×全幅1840mm×全高1540mm
 ・室内寸法:室内長1970mm×室内幅1540mm×室内高1170mm
 ・ホイールベース:2850mm
 ・最小回転半径:5.4m
 ・パワートレイン:
  2.4リッター直列4気筒ターボ(272PS)+前モーター(82.9PS)+後モーター(79.2PS)+ Direct Shift 6AT + E-Four Advanced
  2.5リッター直列4気筒(186PS)+前モーター(119.7PS)+後モーター(54.4PS)+ 電気式無段変速機 + E-Four

こんな記事も読まれています

ランド・ノリスが0.02秒差で自身2度目のPP獲得。RBは揃って後方に沈む【予選レポート/F1第10戦】
ランド・ノリスが0.02秒差で自身2度目のPP獲得。RBは揃って後方に沈む【予選レポート/F1第10戦】
AUTOSPORT web
 アリストって完ぺきじゃね!? FFのスペース効率とFRの運動効率を備えた究極のクルマ説をガチ検証
 アリストって完ぺきじゃね!? FFのスペース効率とFRの運動効率を備えた究極のクルマ説をガチ検証
ベストカーWeb
電動化の[新型ロードスター]でもこだわりたい”人馬一体”感!! でもやっぱり内燃機関でしょ!!!!
電動化の[新型ロードスター]でもこだわりたい”人馬一体”感!! でもやっぱり内燃機関でしょ!!!!
ベストカーWeb
スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第7戦SUGOは小出峻がポール・トゥ・ウインで今季2勝目
スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第7戦SUGOは小出峻がポール・トゥ・ウインで今季2勝目
AUTOSPORT web
宮田莉朋、2番手チェッカーもペナルティで後退。マルタンスが今季初優勝/FIA F2第6戦レース1
宮田莉朋、2番手チェッカーもペナルティで後退。マルタンスが今季初優勝/FIA F2第6戦レース1
AUTOSPORT web
角田裕毅、F1スペインGPは為す術なく19位がやっと「うまくいかなかった理由を理解すべく、全てを分析しなきゃいけない」
角田裕毅、F1スペインGPは為す術なく19位がやっと「うまくいかなかった理由を理解すべく、全てを分析しなきゃいけない」
motorsport.com 日本版
雨でびしょ濡れ! タッチパネルがめんどい! オッサンが最新式のクルマにキレる「ハイテクトラブル」急増中!
雨でびしょ濡れ! タッチパネルがめんどい! オッサンが最新式のクルマにキレる「ハイテクトラブル」急増中!
ベストカーWeb
ル・マンでサーキットの救急車に乗ることに! お土産は「カルフール」のレース関連グッズ、特にエコバッグがオススメです【みどり独乙通信】
ル・マンでサーキットの救急車に乗ることに! お土産は「カルフール」のレース関連グッズ、特にエコバッグがオススメです【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
“尋常じゃない上げ幅”のTEAM MUGENにどう対抗? セカンドロウの坪井翔&牧野任祐が得た手応え/第3戦SUGO
“尋常じゃない上げ幅”のTEAM MUGENにどう対抗? セカンドロウの坪井翔&牧野任祐が得た手応え/第3戦SUGO
AUTOSPORT web
フロントロウ独占の裏に“共闘”アリ。TEAM MUGEN陣営が振り返るそれぞれのアジャスト/第3戦予選
フロントロウ独占の裏に“共闘”アリ。TEAM MUGEN陣営が振り返るそれぞれのアジャスト/第3戦予選
AUTOSPORT web
F1 Topic:マクラーレンのモーターホームで火災発生。搬送者が出るなか、代表が被害状況把握に務める
F1 Topic:マクラーレンのモーターホームで火災発生。搬送者が出るなか、代表が被害状況把握に務める
AUTOSPORT web
フィアット600 詳細データテスト 500より増した実用性と快適性 フィアットらしい元気さは不在
フィアット600 詳細データテスト 500より増した実用性と快適性 フィアットらしい元気さは不在
AUTOCAR JAPAN
F1スペインGP決勝速報|フェルスタッペンがノリスとの接戦制す。RB角田裕毅は19位と苦戦
F1スペインGP決勝速報|フェルスタッペンがノリスとの接戦制す。RB角田裕毅は19位と苦戦
motorsport.com 日本版
フェルスタッペン、猛追ノリスを退け掴んだ今季7勝目に喜び爆発。角田裕毅は終始苦戦19位|F1スペインGP決勝
フェルスタッペン、猛追ノリスを退け掴んだ今季7勝目に喜び爆発。角田裕毅は終始苦戦19位|F1スペインGP決勝
motorsport.com 日本版
今見ても美しい!! 5ドアクーペルックのBMW3シリーズ320iグランツーリスモ試乗プレイバック
今見ても美しい!! 5ドアクーペルックのBMW3シリーズ320iグランツーリスモ試乗プレイバック
ベストカーWeb
豪華装備のダイハツ「アトレー」は街乗りもアウトドアも両立! ケイワークスならではのハイエンドマルチ軽キャンパーとは
豪華装備のダイハツ「アトレー」は街乗りもアウトドアも両立! ケイワークスならではのハイエンドマルチ軽キャンパーとは
Auto Messe Web
「1つ以外は」最新ミニに求めるすべて! 1.5L 3気筒の新型クーパー Cへ試乗 活発な子犬のよう
「1つ以外は」最新ミニに求めるすべて! 1.5L 3気筒の新型クーパー Cへ試乗 活発な子犬のよう
AUTOCAR JAPAN
ベントレー「ベンテイガ」に世界5地域からインスピレーションを得た限定シリーズが登場! マリナーが仕立てた極上旅を表現した5台とは
ベントレー「ベンテイガ」に世界5地域からインスピレーションを得た限定シリーズが登場! マリナーが仕立てた極上旅を表現した5台とは
Auto Messe Web

みんなのコメント

63件
  • 世界展開(販売)するという事はもう日本市場は期待してないってこと。それが特にデザインに如実に表れている。どう見ても「クラウン」とは思えないデザイン。なぜこれをクラウン××という車名にしたのか?
  • 昨日、7月15日に発表会みたときはウゲってなったけど、一晩寝てじっくり見たら、かなり魅力的なデザインだと思う。
    古い古いクラウンとはこうある(べき)の呪縛を断ち切って、新たなスタートだと素直に喜びたい。
    さすがトヨタ。発表前のネガティブな意見すら武器にしたような、見事な戦略。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

440.0685.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

400.0880.0万円

中古車を検索
クラウン(クロスオーバー)の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

440.0685.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

400.0880.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村