ゴルフ Rを磨き込んだ20周年の特別仕様
フォルクスワーゲン・ゴルフ GTIを超えるホットハッチを目指し、高性能部門のRパフォーマンスの手で産み落とされたゴルフ R。AUTOCARの読者にも、その成果を称えている人は少なくはいなず。その誕生から、2022年で20周年を迎えるそうだ。
【画像】20周年特別チューン VWゴルフ R 20イヤーズ 四輪駆動のホットハッチ GRカローラも 全108枚
現行の8代目ゴルフにも設定されたRは、このカテゴリーでは最高傑作の1台に数えられる。万能といえる本来の実用性はそのままに、突出した動力性能や操縦性が組み合わされている。
オプションのパフォーマンス・パッケージを組み合わせれば、ドライブモード・メニューが追加され、更にその実力を高めることも可能だ。それなりにお値段は張るけれど。
このモデルの節目として、フォルクスワーゲンはゴルフ Rを更に磨き込んだ特別仕様を用意した。今回試乗した、ゴルフ R 20イヤーズだ。英国では既に、通常のゴルフ Rの5400ポンド(約90万円)増しで販売がスタートしている。
2.0L 4気筒ガソリンターボ・エンジンは13psパワーアップされ、四輪駆動のシャシーにも一連のチューニングが施されている。アニバーサリー・スペシャルとして、ドライビング体験の興奮度を高めるために。過去最もパワフルな、量産版ゴルフでもある。
ただしルックスでは、すぐに見分けられるほどの変化は得ていない。通常のゴルフ Rと同様に、控えめに能力の違いを主張している程度といえる。
ブランド初のカーボン・トリムを獲得
R 20イヤーズの場合は、ブルーの「R」エンブレムと、Bピラーの専用ロゴでボディが飾られる。ボディカラーには、ラピス・ブルーメタリック、ピュア・ホワイト、ディープブラック・パールエフェクトという3種類の専用塗装が選べる。
車高は、通常のゴルフ Rと同様に若干落とされている。ホイールは19インチで、低く構えたアグレッシブなスタンスだ。フロントドア側の路面に「20R」とロゴを投影するLEDライトで、夜間のドライブを盛り上げてくれる。
インテリアでは、意外にもフォルクスワーゲンとしては初めてとなる、カーボンファイバー・トリムを獲得。スポーツシートはアルカンターラ仕立てで、Rのロゴが施される。それ以外は、2019年に登場した8代目ゴルフの空間と目立った違いはないようだ。
運転姿勢など、基本的な人間工学には優れている。だが実際に押せるハードスイッチがダッシュボードには殆どなく、簡単な操作でもタッチモニターやタッチセンサーへ触れることになり、不必要に手間取ることも少なくない。
タッチモニターの周辺やセンターコンソールには、グロスブラックの樹脂パネルが多く、触れると指紋が残ってしまう。知覚品質を高めているとはいいにくい。
スポーツシートへ腰掛けると、下部がフラットになったマルチファンクション・ステアリングホイールと対面する。レース・モードを1発で呼び出せる、Rボタンが与えられたゴルフ Rの専用品だ。
332psを達成したEA888型ユニット
システムをオンにすると、10インチのインフォテインメント用モニターには「R」として特別なグラフィックが描き出される。英国仕様の場合は、ディスカバー・ナビゲーションとUSB充電ポート、ワイヤレス・スマートフォン充電機能などが標準装備される。
視覚的にわかる違いはこの程度といえるが、フォルクスワーゲンがR 20イヤーズの開発で重視した点は、独自の動的能力を築き上げることだった。ゴルフ Rの強みを変えることなく。
なかでも特筆すべきは、2.0L 4気筒ガソリンターボ・エンジンを制御するソフトウエアのアップデート。アクセルペダルを踏み込んでいない時もタービンが回転を維持するよう、ターボのウェストゲート・バルブを開く制御が加えられた。
再びタービンが回転数を高めるまでの時間が短縮され、アクセルペダルの操作に鋭い反応が得られる仕掛けだ。ブースト圧の上昇も早くなり、名機といえるEA888型ユニットからさらなるパワーを召喚。R 20イヤーズでは最高出力332psを達成している。
最大トルクは42.7kg-m。こちらは、通常のゴルフ Rと変わりない。
7速デュアルクラッチATの制御ソフトウエアにも手が加えられた。AT任せだけでなく、シフトパドルでドライバー自らギアを選べることは従来どおりだが、スポーツ・モード時はより積極的な変速処理を可能としている。
この続きは後編にて。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
レクサス新型「小型スポーツカー」がスゴい! “テンロクターボ”×初の6速MTを搭載! 最小SUV「LBX MORIZO RR」どんなモデル?
「タイヤの摩耗が早い」「買い取り価格は期待できない」EVにまつわる巷のウワサ6つの真実
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?