現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 20周年を祝う特別チューン フォルクスワーゲン・ゴルフ R 20イヤーズへ試乗 332psを獲得 前編

ここから本文です

20周年を祝う特別チューン フォルクスワーゲン・ゴルフ R 20イヤーズへ試乗 332psを獲得 前編

掲載 1
20周年を祝う特別チューン フォルクスワーゲン・ゴルフ R 20イヤーズへ試乗 332psを獲得 前編

ゴルフ Rを磨き込んだ20周年の特別仕様

フォルクスワーゲン・ゴルフ GTIを超えるホットハッチを目指し、高性能部門のRパフォーマンスの手で産み落とされたゴルフ R。AUTOCARの読者にも、その成果を称えている人は少なくはいなず。その誕生から、2022年で20周年を迎えるそうだ。

【画像】20周年特別チューン VWゴルフ R 20イヤーズ 四輪駆動のホットハッチ GRカローラも 全108枚

現行の8代目ゴルフにも設定されたRは、このカテゴリーでは最高傑作の1台に数えられる。万能といえる本来の実用性はそのままに、突出した動力性能や操縦性が組み合わされている。

オプションのパフォーマンス・パッケージを組み合わせれば、ドライブモード・メニューが追加され、更にその実力を高めることも可能だ。それなりにお値段は張るけれど。

このモデルの節目として、フォルクスワーゲンはゴルフ Rを更に磨き込んだ特別仕様を用意した。今回試乗した、ゴルフ R 20イヤーズだ。英国では既に、通常のゴルフ Rの5400ポンド(約90万円)増しで販売がスタートしている。

2.0L 4気筒ガソリンターボ・エンジンは13psパワーアップされ、四輪駆動のシャシーにも一連のチューニングが施されている。アニバーサリー・スペシャルとして、ドライビング体験の興奮度を高めるために。過去最もパワフルな、量産版ゴルフでもある。

ただしルックスでは、すぐに見分けられるほどの変化は得ていない。通常のゴルフ Rと同様に、控えめに能力の違いを主張している程度といえる。

ブランド初のカーボン・トリムを獲得

R 20イヤーズの場合は、ブルーの「R」エンブレムと、Bピラーの専用ロゴでボディが飾られる。ボディカラーには、ラピス・ブルーメタリック、ピュア・ホワイト、ディープブラック・パールエフェクトという3種類の専用塗装が選べる。

車高は、通常のゴルフ Rと同様に若干落とされている。ホイールは19インチで、低く構えたアグレッシブなスタンスだ。フロントドア側の路面に「20R」とロゴを投影するLEDライトで、夜間のドライブを盛り上げてくれる。

インテリアでは、意外にもフォルクスワーゲンとしては初めてとなる、カーボンファイバー・トリムを獲得。スポーツシートはアルカンターラ仕立てで、Rのロゴが施される。それ以外は、2019年に登場した8代目ゴルフの空間と目立った違いはないようだ。

運転姿勢など、基本的な人間工学には優れている。だが実際に押せるハードスイッチがダッシュボードには殆どなく、簡単な操作でもタッチモニターやタッチセンサーへ触れることになり、不必要に手間取ることも少なくない。

タッチモニターの周辺やセンターコンソールには、グロスブラックの樹脂パネルが多く、触れると指紋が残ってしまう。知覚品質を高めているとはいいにくい。

スポーツシートへ腰掛けると、下部がフラットになったマルチファンクション・ステアリングホイールと対面する。レース・モードを1発で呼び出せる、Rボタンが与えられたゴルフ Rの専用品だ。

332psを達成したEA888型ユニット

システムをオンにすると、10インチのインフォテインメント用モニターには「R」として特別なグラフィックが描き出される。英国仕様の場合は、ディスカバー・ナビゲーションとUSB充電ポート、ワイヤレス・スマートフォン充電機能などが標準装備される。

視覚的にわかる違いはこの程度といえるが、フォルクスワーゲンがR 20イヤーズの開発で重視した点は、独自の動的能力を築き上げることだった。ゴルフ Rの強みを変えることなく。

なかでも特筆すべきは、2.0L 4気筒ガソリンターボ・エンジンを制御するソフトウエアのアップデート。アクセルペダルを踏み込んでいない時もタービンが回転を維持するよう、ターボのウェストゲート・バルブを開く制御が加えられた。

再びタービンが回転数を高めるまでの時間が短縮され、アクセルペダルの操作に鋭い反応が得られる仕掛けだ。ブースト圧の上昇も早くなり、名機といえるEA888型ユニットからさらなるパワーを召喚。R 20イヤーズでは最高出力332psを達成している。

最大トルクは42.7kg-m。こちらは、通常のゴルフ Rと変わりない。

7速デュアルクラッチATの制御ソフトウエアにも手が加えられた。AT任せだけでなく、シフトパドルでドライバー自らギアを選べることは従来どおりだが、スポーツ・モード時はより積極的な変速処理を可能としている。

この続きは後編にて。

こんな記事も読まれています

コース上で“停車リセット”もなお最速。フォードの怪物EVトラック『F-150』が総合優勝/PPIHC
コース上で“停車リセット”もなお最速。フォードの怪物EVトラック『F-150』が総合優勝/PPIHC
AUTOSPORT web
LBXの影にしたくない! 小改良 レクサスUX 300hへ試乗 第5世代HVで198psに 喜び多き所有体験
LBXの影にしたくない! 小改良 レクサスUX 300hへ試乗 第5世代HVで198psに 喜び多き所有体験
AUTOCAR JAPAN
30年もカスタムし続けた日産「フェアレディZ」は「LFA」風!?「R32GT-R」「ポルシェ」「S13シルビア」などのパーツを駆使して仕上げました
30年もカスタムし続けた日産「フェアレディZ」は「LFA」風!?「R32GT-R」「ポルシェ」「S13シルビア」などのパーツを駆使して仕上げました
Auto Messe Web
首都高で初の“たたき上げ社長”誕生! この道40年の首都高マン「3つのNEW」に注力
首都高で初の“たたき上げ社長”誕生! この道40年の首都高マン「3つのNEW」に注力
乗りものニュース
アウディ、主力SUVの『Q5』系にダンピングコントロールサス装着の“S line dynamic edition”を設定
アウディ、主力SUVの『Q5』系にダンピングコントロールサス装着の“S line dynamic edition”を設定
AUTOSPORT web
異形の新型「“完全フルオープン“スポーツカー」初公開に反響多数!?「もはやF1マシン」「美しすぎる」 爆速2シーター「ピュアスポーツ」”地中海の宝石”に登場
異形の新型「“完全フルオープン“スポーツカー」初公開に反響多数!?「もはやF1マシン」「美しすぎる」 爆速2シーター「ピュアスポーツ」”地中海の宝石”に登場
くるまのニュース
333馬力の4気筒ターボ VW最強ハッチバック「ゴルフR」改良 12.9インチ・スクリーン標準装備
333馬力の4気筒ターボ VW最強ハッチバック「ゴルフR」改良 12.9インチ・スクリーン標準装備
AUTOCAR JAPAN
ベントレーが女子大学生を本社クルーに招待する理由とは? 女性のSTEM教育を強化して製造業への関心を高めてもらうためでした
ベントレーが女子大学生を本社クルーに招待する理由とは? 女性のSTEM教育を強化して製造業への関心を高めてもらうためでした
Auto Messe Web
【既に日本完売のマセラティ】 MC20にレース復活20周年を祝う2つの限定モデル イコーナ/レッジェンダ
【既に日本完売のマセラティ】 MC20にレース復活20周年を祝う2つの限定モデル イコーナ/レッジェンダ
AUTOCAR JAPAN
【ホンダ E-Clutch 試乗】渋滞も楽チン! だけどMTバイクを操る楽しさはしっかりありました…小鳥遊レイラ
【ホンダ E-Clutch 試乗】渋滞も楽チン! だけどMTバイクを操る楽しさはしっかりありました…小鳥遊レイラ
レスポンス
ホンダ 新型「フリード」ついに発売!ハイブリッドシステム「e:HEV」初搭載
ホンダ 新型「フリード」ついに発売!ハイブリッドシステム「e:HEV」初搭載
グーネット
レギュレーション延長が新たなメーカーを呼び込むか「早ければ2026年にも」とIMSA代表は期待
レギュレーション延長が新たなメーカーを呼び込むか「早ければ2026年にも」とIMSA代表は期待
AUTOSPORT web
水平対向エンジン×MT設定アリ! 新型「スポーツ“クーペ”」初公開! 公道走行は“オプションで可能”な「RR1」に「これはイイ!」と反響も 米に登場
水平対向エンジン×MT設定アリ! 新型「スポーツ“クーペ”」初公開! 公道走行は“オプションで可能”な「RR1」に「これはイイ!」と反響も 米に登場
くるまのニュース
ベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」発表! 最高速335キロ、最高出力782馬力!! 半世紀以上ぶりにシングルヘッドライトを採用
ベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」発表! 最高速335キロ、最高出力782馬力!! 半世紀以上ぶりにシングルヘッドライトを採用
Auto Messe Web
フル液晶メーターにステアリングスイッチってもはや上級乗用車レベルじゃん! 新型キャンターの豪華内装と安全装備がスゴイ
フル液晶メーターにステアリングスイッチってもはや上級乗用車レベルじゃん! 新型キャンターの豪華内装と安全装備がスゴイ
WEB CARTOP
やや失速気味のフェラーリ、サインツJr.はオーストリアでの復活に期待「スペインは僕たちの苦手とするサーキット」
やや失速気味のフェラーリ、サインツJr.はオーストリアでの復活に期待「スペインは僕たちの苦手とするサーキット」
motorsport.com 日本版
市販9インチカーナビが取り付け可能に…カナテクスがN-BOX用カーナビゲーション取付キット「TBX-H014」を発売
市販9インチカーナビが取り付け可能に…カナテクスがN-BOX用カーナビゲーション取付キット「TBX-H014」を発売
レスポンス
大きく変わることは決して悪くはない!──新型ミニ・カントリーマン試乗記
大きく変わることは決して悪くはない!──新型ミニ・カントリーマン試乗記
GQ JAPAN

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

691.2792.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

20.0828.0万円

中古車を検索
ゴルフ Rの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

691.2792.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

20.0828.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村