英国6番目の人気モデル 滑らかなパワーデリバリー
実は、2023年の英国で6番目に売れた乗用車が、4代目のヒョンデ・ツーソン。人気モデルなだけに、最近アップデートを受けたものの、とても控え目な変化に留められた。
【画像】英国「6番目」の人気モデル! ヒョンデ・ツーソン サイズが近いクロスオーバーは? 全135枚
パワートレインのラインナップへ、変更はなし。1.6L 4気筒ガソリンターボを主役とする、マイルドとフル、プラグインという3段階のハイブリッドが英国では提供される。トヨタRAV4やフォルクスワーゲン・ティグアンなどが、主なライバルとなるだろう。
今回試乗したのは、そのプラグイン・ハイブリッド。90psを発揮する駆動用モーターが載り、システム総合での最高出力は255ps、最大トルクは37.3kg-mを発揮する。駆動用バッテリーの容量は13.8kWhで、電気だけで62km走れると主張される。
正直なところ、ヒョンデがパワートレインへ手を加えなかったことには、少し疑問。現行のツーソンは2020年に発売されているが、ライバルたちは改良を重ね、市場でのゲームを進めているから。
新しいMG HCやシュコダ・コディアックのプラグイン・ハイブリッドは、電気だけで120kmも走れる。普段使いは、ほぼ賄える距離だ。
とはいえ、ツーソンのプラグイン・ハイブリッドも充分有能。パワーデリバリーはスムーズで、活発に加速してくれる。オプションで四輪駆動を指定すれば、なお一層。
容姿の変化は最小限 一新されたインテリア
ステアリングの感触は楽しさを誘うものではないものの、反応は正確。駆動用モーターとバッテリー、四輪駆動システムで、前輪駆動のマイルド・ハイブリッドより約300kgも車重は重いが、カーブでのボディロールも小さい。
6速ATの滑らかさも好印象。積極的に運転すると、変速がもたつくように感じる場面はあるが、普通のユーザーが気になるレベルではないと思う。
四輪駆動システムには、3種類のドライブモードの他に、スノー、マッド、サンドという3種類のテレインモードが用意される。急勾配の走行を支援する、ヒルディセント・コントロールも備わる。
スタイリング的な変化は最小限。フロントグリルがシャープになり、ヘッドライトが僅かに大きくなったことが、わかりやすい違い。バンパーの下には、スキッドプレートも追加された。
一方で、インテリアの変化ぶりは大きい。ダッシュボードの上部には、ワイドなモニターパネルが据えられ、サイズはインフォテインメント用とメーター用、それぞれ12.3インチある。グローブボックスの上には、小物トレイも設けられた。
タッチモニターの反応は素早く、グラフィックは鮮明。アップル・カープレイとアンドロイド・オートには、ワイヤレスで対応する。
ハードスイッチ復活 いくつかの不満を解消
筆者が評価したいのは、エアコン用に実際に押せるハードスイッチが復活したこと。ナビや再生メディアなどにも、ショートカットが用意されている。その結果、車載機能の操作性は大幅に改善した。
運転支援システムも、ステアリングホイール上のボタンで切り替え可能。車線維持支援が不要なら、ワンタッチでオフにできる。警告音が大きく、ステアリングへの介入が小さくないから、頼りたくないというドライバーはいると思う。
荷室の容量は、616L。マイルド・ハイブリッドから、4Lしか狭まっていない。
さて、小改良後のツーソンの英国価格は3万2000ポンド(約614万円)から。プラグイン・ハイブリッドでは3万9275ポンド(約754万円)へ上昇するが、これはひと回り小さいトヨタC-HRのプラグイン・ハイブリッドと同等だ。
これまでの、いくつかの不満解消に努めたツーソン。個性的なスタイリングはそのままに、インテリアは一新され、運転支援システムなどの操作性は改善された。
家族との週末旅行を、従来以上に楽しめるようになったといえる。1度の充電で走れる距離がもう少し長ければ、訴求力はさらに高まるはずだが。
◯:多くのライバルより好印象なインテリア 丁寧に運転すれば燃費を伸ばせる
△:6速ATの反応が鈍め SUVでも運転を楽しみたい人には不向き
ヒョンデ・ツーソン 1.6Tプラグイン・ハイブリッド 4WDアルティメット(英国仕様)のスペック
英国価格:4万5875ポンド(約880万円/試乗車)
全長:4510mm
全幅:1865mm
全高:1650mm
最高速度:186km/h
0-100km/h加速:8.1秒
燃費:76.9km/L
CO2排出量:29g/km
車両重量:1940kg
パワートレイン:直列4気筒1598cc ターボチャージャー+電気モーター
使用燃料:ガソリン
駆動用バッテリー:13.8kWh
最高出力:255ps(システム総合)
最大トルク:37.3kg-m(システム総合)
ギアボックス:6速オートマティック(四輪駆動)
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みんなのコメント
日本のクラウンが買える価格帯なのに、あえて韓国車を買うなんて。