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ランキングがトヨタ一強に? ノア/ヴォクシー/エスクァイア統合の新型ミニバン登場でさらに独壇場か

掲載 更新 85
ランキングがトヨタ一強に? ノア/ヴォクシー/エスクァイア統合の新型ミニバン登場でさらに独壇場か

■ノアヴォク、アルヴェル統合で販売ランキングはトヨタ色強まる?

 昨今、世界中の自動車メーカーはグローバルで展開する車種と地域需要を考慮した専用車種を「選択と集中」という言葉で戦略的に進めてきました。
 
 国内市場でも同様で人気が低迷していたセダンやステーションワゴンを廃止し、人気が高いSUVにシフトしています。
 
 そんななか、トヨタは2017年に国内の約60車種を約30車種に半減する、という方針を打ち出しました。それから、3年経った現在ではどのような変化があったのでしょうか。

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 当初、トヨタは全車種の取り扱いや統合案の実施を2025年からとしていましたが、2019年6月に「統合開始は2020年春に前倒しする」とし、2020年5月から全店で全車を扱い始めています。

 これまで、トヨタは国内に4つの異なる販売チャネルを展開してきました。

 それぞれの販売チャネルは、旗艦セダンである「クラウン」を扱うトヨタ店、そこから派生したセカンドラインで「マークX」などを販売してきたトヨペット店、比較的廉価な量販大衆車種を取り扱うカローラ店、若年層を取り込んできたネッツ店があり、ターゲットとする顧客によって各チャネルが専売車種を持つことで棲み分けを図ってきました。

 しかし、自動車業界は「100年に一度の大変革期を迎えようとしている」といわれ、従来の新車販売や車検・整備だけでは生き残れないとされています。

 トヨタでは、チャネル毎の販売戦略として顧客に合わせたクルマをそれぞれ用意する販売店ネットワークを構築してきましたが、これからの生き残りに掛けて、将来的にカーシェアや新たなモビリティサービスの普及に注力するため、チャネル統合の方針を打ち出したといえます。

 国内の新車販売台数は、1990年の約777万台をピークに、2018年は約525万台と3割減。そして、2019年は、前年度比4.2%減の約503万です。

 こうした国内新車需要の背景からトヨタは、前述の約60車種から約30車種に車種の整理を進めています。この60車種には商用車やレクサスも含まれています。

 2019年にはミニバンブームの火付け役といえる「エスティマ」や、「マークll」から51年続いた「マークX」などを相次いで生産終了。

 そして、2020年にはレクサス「GS」、そして同年12月には5車種となる「ポルテ/スペイド」(12月末)、「プレミオ/アリオン」、「プリウスα」(2021年3月末)にそれぞれ生産終了すると発表。また、同年9月には「ルーミー/タンク」はルーミーに統合するなど、車種の整理が進められいます。

 そうした状況について、首都圏のトヨタ販売店は次のように話します。

「最近のトヨタでは、SUV人気もあり新型SUVを続々と投入しています。

 一方で、『車種半減』の方針に向けて、販売が低迷していた車種を中心に徐々に廃止しています。

 そして、今後はルーミー/タンクのように販売チャネル毎に設定されていた車種が徐々に統合されるといわれています。

 なかでも、ミドルサイズミニバンの『ノア/ヴォクシー/エスクァイア』やラージサイズミニバンの『アルファード/ヴェルファイア』に注目が集まります。

 これらは、個々が販売台数を稼げることもあり、どのような形で整理されるのかは、ユーザーも販売側も気になっています」

■人気ミニバンが統合で販売台数ランキングはトヨタの一人勝ち?

 ノア/ヴォクシー/エスクァイアやアルファード/ヴェルファイアが統合した場合、どのよう影響が予想されるのでしょうか。

 毎月、日本自動車販売協会連合会は登録車販売台数を公表しています。

 直近の11月では、次のような順位となってます、

 1位トヨタ・ヤリス 1万9921台
 2位トヨタ・ライズ 1万0627台
 3位トヨタ・アルファード 1万0109台
 4位トヨタ・ハリアー 9897台
 5位トヨタ・カローラ 9653台
 6位トヨタ・ルーミー 9112台
 7位トヨタ・シエンタ 7187台
 8位ホンダ・フィット 7161台
 9位ホンダ・フリード 6864台
 10位トヨタ・ヴォクシー 6860台

 このようにTOP10のうち8車種もトヨタ車となる状況が2か月続いています。

 なかでも、アルファードは1万台越えの3位、ヴェルファイアは41位の1241台と、直近ではヴェルファイアの苦戦が続いていますが、2019年までは共に月販で3000台から4000台を販売していたこともあり、フルモデルチェンジされ、車種統合した場合にはランキング上位を盤石なものとするでしょう。

 また、ミニバン3兄弟である10位のヴォクシー、13位のノア、40位のエスクァイア3車種が統合されれば、ランキングTOP10の常連となりえます。

 実際に、前述のルーミー/タンクでは、2020年9月の統合後となる10月に両車種の台数を合算したのと同等の販売台数を記録し、月販1万台越えの3位に浮上しました。

 前述とは別の販売店スタッフは次のように話します。

「ノア/ヴォクシー/エスクァイアは、2021年の春頃にフルモデルチェンジするのではないかといわれています。

 現時点では、詳細なことは分かりませんが、最近の生産終了やルーミー/タンクのような統合を見ていると、次のフルモデルチェンジもしくはマイナーチェンジでなんらかの動きがあるのではないかと思います。

 恐らく売れ筋車種に統合され、残りはグレードの一部として残るとなると、3兄弟は売れ筋のヴォクシーか歴史のあるノアでしょうか。

 また、アルファードとヴェルファイアは、アルファードが大差を付けて人気なので、アルファードが残る可能性は高そうです」

※ ※ ※

 最近、国内の新車販売では、トヨタ一強の状態が続いています。

 さらに、2021年には「ランドクルーザー」のフルモデルチェンジや、カローラの派生SUVとなる「カローラクロス」の日本導入といった噂もあり、ますますトヨタ一色となるかもしれません。

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  • 以前、トヨタは「80点主義」のクルマづくりをしていると言われていました。それが今では90点以上になっています。各メーカーには「ある部分」ではトヨタより優れている車種はたくさんあります。でも、トータル性能では互角、または劣っているように思います。また、ディーラーの数、アフターサービス、スタッフの態度など、昔からユーザーからの信頼が厚く、それが安心感につながり、家族や知人にもトヨタ車(ディーラーや営業マン)を勧める。何年もかかってそのようなプラスのスパイラルが生まれたのが、今の販売台数の現状だと思います。少数のクルマ好きには十分に応えられるより、最大公約数の一般ユーザーに愛されることを選んできたということではないでしょうか。もちろん、これからもクルマ好きにも愛されるクルマも今まで以上に作って欲しいと思います。
  • 永らくNo1だったセレナも終わる時がきたなぁ。兄弟車の販売台数出したらセレナ勝てないもんね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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