いよいよ2022年、新年がスタート。新車市場は今年も活況だ。
昨2021年は、名門のトヨタ ランドクルーザーや同じSUVでも新進気鋭のカローラクロスが登場したほか、日産のノート、ホンダのシビックといった基幹車種もモデルチェンジを敢行したが、果たして今年はどのような新車が登場するのか?
【車名当てクイズ】この名車、迷車、珍車、ご存じですか? 第56回
本稿では、今年登場が確実な各社の最注目モデルを紹介するとともに、各車種の最新動向をレポートしたい。
文/遠藤徹、写真/TOYOTA、NISSAN、HONDA、MAZDA
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トヨタ 新型ノア/ヴォクシー
トヨタの新型ノア/ヴォクシーは1月13日に発表、発売する。12月8日に価格を決めて事前の先行予約をスタート。好調な推移を見せており、すでに納期は5か月待ちの2022年4月以降となっている。両モデルほぼ同程度の申し込み台数となっており、どちらもハイブリッドの最上級グレードを中心に引き合いが多くなっている。
商品概要はTNGAによる新開発のプラットフォームに、外観はキープコンセプトで全車3ナンバーサイズを採用し、クオリティアップ。使い勝手向上、安全対策強化などで上級シフトしている。
ボディサイズは両モデルとも同じで全長4695mm、全幅1730mm、全高1895mmで従来モデルの標準車に比べると全長は同じ。全幅はプラス35mm、全高プラス70mm。エアロタイプ比だとそれぞれマイナス15mm、同じ、プラス70mmとなっているので、エアロタイプに近づけながら全高を高くして、室内の居住&荷室空間を拡大したレイアウトになっていることが伺える。ホイールベースは同じ2850mm。
パワーユニットは、ハイブリッドが1.8L、ガソリンNAは2Lで従来と同じだが、ハイブリッドはこれまでの2WD車のみに加えて4WD車も設定する。WLTCモード燃費はハイブリッドが23.6km/L、同4WD車22.0km/L、2Lガソリン車が15.0km/L、同4WD車13.6km/Lで従来モデルとほぼ同じレベルを実現。
主な安全・利便性の装備は、障害物検知機能が静止物に加えて自転車、バイクも対象に。高速道路での先行車追随機能は全速度域に拡大、パーキングサポート、3列目シートのスライド格納式、ディスプレイオーディオナビ画面の大きさは10.5&8インチから選べるなど。
グレード構成はハイブリッド、2LガソリンNAとも共通でエアロがS-Z、S-G。ノーマル(ノアのみ)がZ、G、Xであり、それぞれハイブリッド、2Lガソリンともに2WD、4WDをラインアップ。
車両本体価格は267万~394万円で、4WDは2WDより22万円高、7人乗りと8人乗りは同一価格となっている。新型ノア/ヴォクシー2WDのグレード別車両本体価格は以下の通り。従来モデルに比べると平均35万円の値上げとなっている。
■新型ノア価格一覧(著者調べ)
・ハイブリッドS-Z=367万円
・ハイブリッドS-G=339万円
・ハイブリッドX=305万円
・S-Z=332万円
・S-G=304万円
・Z=324万円
・G=297万円
・X=267万円
■新型ヴォクシー価格一覧(同)
・ハイブリッドS-Z=374万円
・S-G=344万円
・S-Z=339万円
・S-G=309万円
日産 新型フェアレディZ
いよいよ14年ぶりにフルモデルチェンジし、登場する新型フェアレディZ。東京オートサロン2022で日本仕様が初公開されることも公表されている
新型フェアレディZは2021年8月、米ニューヨークで公開され、その市販型は2022年米国で発売、日本仕様は今冬に発売されると予告されている。日本向けは2月頃の投入が有力とされているが、首都圏の日産店に問い合わせると、メーカーからは12月下旬現在でまだ正式な通達は届いていないという。コロナ禍による半導体部品の供給遅れで先送りになっている可能性が指摘されている。
ただ、商品内容は公開されている内容の右ハンドルバージョンであることは間違いないだろう。ロングノーズで背の低い美しい2シータースポーツクーペシェルは伝統のプロポーションを受け継いでいる。
パワーユニットは、現行スカイラインのVR30DDTT型の2Lツインターボエンジンを移植し、これをベースに新型フェアレディZのボディにマッチングさせるべくアレンジを加えている。最高出力400HP、最大トルク475Nmを発揮し、先代に比べると35%もの発熱量が増大しているので、ラジエータの大容量化、ファンの強化、水冷インタークーラー追加などが行われている。
開口部の大きいラジエータグリルのデザインにも表れているといえるだろう。トランスミッションは6速MTと9速ATを設定。ATは従来の8速から進化させた新型フェアレディZ専用となる。
マツダ 新型CX-60/CX-80
2021年11月の決算発表の資料に掲載された図。日本市場にはCX-60とCX-80の「ミドルサイズSUV」が投入されることが、この図からもわかる
マツダ CX-60とCX-80は、2022年中盤から秋口にかけて相次いで投入される。CX-5とCX-8の上級に位置づけられるクロスオーバーSUVだ。
CX-60はトヨタ ハリアーと対決させることを想定している。2列シート5人乗りのハイクオリティ仕立てとなる。ボディサイズはCX-5よりも若干大振りとなる。パワーユニットは、ガソリンが2.5L、クリーンディーゼル(ターボ付き)が2.2L、それに新たに開発している2.5Lガソリンの「スカイアクティブX」がライナップに加わる見込み。
このスカイアクティブXは、すでに実用化している2Lをベースにストロークアップし、超希薄燃焼&圧縮着火、マイルドハイブリッド技術を組み合わせることによって、高性能と低燃費の両立を図った独自のパワーユニットである。車両本体価格はハリアーと同程度の300万~500万円に設定する見込みである。
CX-80は、CX-60をベースに全長を30~40mm程度のばし、3列シート7人乗り仕様に仕立てた新バージョンとなる。国内では直接対抗するモデルは存在しない。
CX-60よりもハイクオリティなつくりで、本革仕様のシートやタイヤのインチアップも行われる見込み。パワーユニットは、CX-60と同じか2.5LのスカイアクティブXと2.2Lクリーンディーゼルのみが搭載される。
ホンダ 新型ステップワゴン
2021年末に公開された新型ステップワゴンのディザー写真。フォルムはどことなく初代・2代目に近い雰囲気を予感させる
ホンダは2022年5月末にもステップワゴンをフルモデルチェンジする。次期型はオデッセイのモデル廃止をカバーする狙いから、スパーダの上級に「プレミアムライン」という新バージョンを設定し、オデッセイユーザーの吸引を図る。
ボディサイズは全車3ナンバーの構成とする。パワーユニットの2Lハイブリッドと1.5Lターボの搭載は従来モデルを継続する。
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排気量2L×→3L
現行ATは8速×→7速
ちゃんと調べて投稿する前に読み直そうね。