初代シビックはちょうど50年前の1972年7月12日に発売開始。N360で経験を積んだFF方式に台形のボディを組み合わせ、コンパクトサイズでありながら優れたパッケージングによって、広いキャビンを実現した。2ドアと3ドアでスタートし、エンジンは1.2L。後に世界中を驚かせた低公害CVCCエンジンを初搭載し、高性能版のRS(ロードセイリング)も発売した。FF方式にハッチゲート付きの2ボックススタイルを定着させたシビックは、同様のボディスタイルを持つVWゴルフよりも2年早くデビューした。
以来、ホンダを代表するコンパクトカーとして歩みを進め、2021年に11代目となる“爽快シビック”がリリース。2022年6月30日には2Lのハイブリッド車「シビックe:HEV」が追加された。そして、それに続く国内第3の派生モデルが「シビックタイプR」である。FF車最速を目指して開発が進められており、すでに鈴鹿サーキットの国際レーシングコースでFF車最速となる2分23秒120のラップタイムを記録。その開発目標を早くも達成してしまったが、タイプRはタイムが一番重要ではなく、究極のスポーツ性能と“どれだけ意のままに操れるか”を大切にして進化させているという。
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タイプRは2022年11月でブランド誕生から30周年を迎える。NSXから始まり、インテグラ、シビックと展開されてきた特別な称号である。その伝統のネーミングを現在、唯一継承するのがシビックタイプRである。こうした2つの節目に誕生するシビックタイプRは2022年秋の発売を予定しており、7月21日(木)日本時間11時にワールドプレミアが行われる予定。新たな歴史の1ページを刻むシビックタイプRの登場を楽しみに待ちたい。
〈文=ドライバーWeb編集部〉
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