■ピックアップトラックベースのいすゞ「MU-X」とは?
タイをはじめASEAN地域や豪州、中東、中米など、世界60か国で展開され、人気となっているのが、いすゞ「MU-X(ミューエックス)」です。
2002年にSUVも含め乗用車の製造販売を終了したはずの「いすゞ自動車」ですが、ピックアップトラックの「D-MAX(ディーマックス)」から派生したSUV(正式にはPPV/ピックアップ・パッセンジャー・ヴィークル)であるMU-Xが注目を集めています。一体どのような魅力があるのでしょうか。
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乗用車の販売を廃止し商用車だけのラインナップとなったことで、日本市場では「はたらくクルマ」のイメージが強いいすゞですが、実は1933年から自動車を作り続けている長い歴史があります。
2002年の乗用車部門撤退までには「117クーペ」や「ジェミニ」「ピアッツァ」といったいくつもの名車を輩出してきました。
またトラックやバスの製造技術を生かしたクロカン「ビッグホーン」も製造していましたが、より扱いやすいサイズで開発されたのが、1989年に登場した「MU(ミュー)」です。
デビュー当時は本格派クロカンなのに2/3ドアという特殊なモデルで、その後5ドアの「ミュー・ウィザード(2代目からは「ウィザード」に変更)」も存在しました。
そして今回の主役であるMU-Xは、D-MAXと共通のコンポーネンツを使用しつつも、ミューの系譜を受け継いだ車名を採用しています。
現行モデルは2020年10月に発表された2代目で、ラダーフレームを用いたボディは全長4850mm×全幅1870mm×全高1875mm、ホイールベース2855mmと大柄。
乗用として使えるほどの装備と快適性を誇り、さらに3列シートを装備することで7人が乗車でき、ミニバン的な使い方も可能にしています。
パワーユニットは、1.9リッターと3リッターのディーゼルエンジンを搭載。駆動方式は4WDとFRが選べるという本格派SUVとなっています。
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直近では2024年6月に大幅改良モデルを発表。外観デザインが大幅にアップデートされ、フロントバンパーに新たにエアカーテンを採用することで、エレガントさと俊敏かつモダンな印象にくわえて、高い空力性能も両立させました。
インテリアはインパネ、シート、ドアトリムを刷新し、細部の作り込みと質感へのこだわりを徹底。先進性、高級感、機能性がより高い次元へ引き上げられています。
先進機能では、新世代ステレオカメラの採用により、交差点進入時の対向横断歩行者、後退時や後側方車両の検知が可能になりました。さらに、外気温が低い時にカメラレンズ周囲の曇りを防ぐ機能や、サラウンドビューモニターシステムも搭載されました。
■D-MAXやMU-Xがタイで人気となる理由
タイではクルマ大好きな人が多く、日本車はもちろん、多種多様なクルマが街を走っています。
超高級車であるはずのトヨタ「アルファード」もバンバン走っているのですが、そんなタイではピックアップトラックやPPVの人気が非常に高いそうです。
なぜD-MAXやMU-Xがタイで人気なのか、現地在住邦人O氏に詳しく聞いてみました。
「首都バンコクでは鉄道網はかなり整備されましたが、それ以外の都市ではクルマが交通手段のメインです。
またクルマは贅沢品となり、乗用車は20~30%もの高い税金がかけられるのですが、ピックアップトラックは商用になるので3%の税率で済みます。
この優遇措置があるため、常用感覚で乗れるピックアップトラックの需要が高いのです」
乗用車感覚で乗れるピックアップトラックやPPVなら、タクシー代わりに使えるライドシェア「Grab」のドライバーとして副業で稼ぐこともできるのも、人気の理由のひとつなのだといいます。
加えて、タイのほとんどが亜熱帯地方で雨季には大量の雨も降りますし、その影響で荒れた路面も多いく、とにかくタフで壊れない、車高が高いクルマが好まれる傾向にあるのです。
また、輸入車は関税率が200%もかかるため、タイでは現地生産車を購入するのが一般的とのこと。
そうなると自ずと、タイで生産されるピックアップやPPVが人気になることから、D-MAXやMU-Xが支持されるというわけです。
ちなみに、三菱がタイで生産するピックアップトラック「トライトン」も、同様の理由で現地の人たちから愛用されています。
※ ※ ※
MU-Xが人気の理由はいろいろありますが、「単純にカッコいい」というのも大きな要素だとO氏はいいます。
しかも、いすゞ製のクルマですから国産車と同じ信頼性があるのもポイント。
SUVがブームとなり、アウトドア志向が強まっている現在の日本でもしもMU-Xが導入されたら、かなりの人気モデルになるのではないでしょうか。
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多分買わんけど