現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 常に新しさとしなやかな乗り心地を体感できるレクサスのスポーツセダン「ES 300h バージョンL」

ここから本文です

常に新しさとしなやかな乗り心地を体感できるレクサスのスポーツセダン「ES 300h バージョンL」

掲載 13
常に新しさとしなやかな乗り心地を体感できるレクサスのスポーツセダン「ES 300h バージョンL」

「ES」は1989年にレクサス最初のラインナップに加わった4ドアセダン。前輪駆動を採用したことで、広い室内空間の4ドアとして、世界各地で人気を獲得してきた。しかし、販売の中心は日本意外の地域だった。日本専用仕様が加わり、日本のユーザーにもその魅力を体感してもらえるようになったのは2018年10月にフルモデルチェンジした7代目から。7代目は「LS」に次ぐフラッグシップセダンを意識したクルマづくりを実践している。「LS」が伝統を重んじたプレステージセダンに対し、ESは最先端の新しさを体感できるニューセダンに仕立て上げられている。

新しい技術や装備を常にアップデート

BMW、メルセデス、アウディ、ドイツ御三家のいま買える電気自動車9選

 プラットフォームは低重心のGA-Kプラットフォームを採用し、操縦安定性を向上させている。そのレベルの高さは、上級モデルの「LS」を凌いでいるほど。乗り心地のハンドリングの良さでは、レクサスブランドのトップにあるといっても過言ではない。



 先端技術では、量産車として世界初採用のデジタルアウターミラーを装備。これはサイドミラーをカメラが代用し、室内に画像を映し出す方式。実際に運転してみると、斜め後方の映像は、死角もなく、安心感がある。「ES」の特徴のひとつに年次改良の実践がある。

2年ごとのマイナーチェンジではなく、年毎に新しい技術や装備を時間を待つことなく、クルマに導入し、常にアップデートした「ES」をユーザーに提供しよう、という考えだ。例えば、デビュー翌々年の2020年8月にはデジタルアウターミラーに距離目安線の表示機能を加えたほか、ハイブリッドバッテリーをニッケル水素電池からリチウムイオン電池に変更した。

これによって、燃費も向上したそのほかマルチメディアシステムはSmartDeviceLink、Apple CarPlay、Android Autoに対応させ、スマートフォンを12.3インチのディスプレイと連携させることができるようになった。充電トレイやスマホ収納スペースも拡大している。2021年8月にはリニアな走りのために、リアサスのメンバーブレースの剛性を高めるために1枚板から2枚の板を合わせた構造に変更している。



さらにブレーキもシステムの制御定数を変更し、ペダルの剛性感の向上と、コントロール性の向上を図っている。最新の改良は2022年7月。前年にマイナーチェンジでともいえる改良を行なったので、2022年は予防安全技術の機能拡充やマルチメディアシステムとコネクテッドサービスの刷新を実施している。



大きな凹凸でもしなやかな乗り心地

 デザイン面では内装のインパネやコンソール周辺の形状変更と、スイッチレイアウトを最適化した。カップホルダーやスマホ充電の使い勝手も向上している。このときには「ES」の中でもより上質でラグジュアリーな時を楽しめる特別仕様車「Graceful Escort」を設定した。



 現在のグレードラインナップは「ES 300h」(602万円~)、「Fスポーツ」(654万円~)、「バーションL」(718万円)、これに特別仕様車「Graceful Escort」(728万円)が選べる。パワーユニットは各車共通、ガソリンエンジンは直列4気筒DOHC、2.5ℓで178PS、221Nm。これに120PS、202Nmの電気モーターが加わる。ミッションは電気式無段変速で、前輪を駆動する。

 ドライブモードセレクトはSport +/Sport S/Normal/Eco/Custamの5モード、切り替えはメータークラスター左のダイヤルで行なう。メータークラスター右のダイヤルはESCの切り替えだ。

 試乗車は「バージョンL」をメインに行なった。ドライブモード、Normalでスタートする。アクセルオンで走り出す。スタート時のダッシュは、それほど俊敏ではない。ゆっくりとスタートし、加速する。加速中に気になるのは2.5ℓエンジンのうなり音。室内への侵入はそれほどではないが、アクセルオンで常にうなる。それでも0→100km/hの加速データを計測すると7秒台を記録した。これは決して遅い数値ではない。そこで、Sportsモードに切り替える。ハンドリングは重さを増し、ドライバーもハンドルをしっかり握ることを要求される。

 乗り心地は大きな凹凸でも上下動も収まりがよい。しなやかだ。コーナーでのロールも抑えられている。「ES」のハンドリングは、レクサス車の中でもトップレベル。電子制御と剛性感のある動きは「LS」よりも上と個人的には思う。

 前輪駆動だが、そのデメリットはほとんどなく、むしろ、室内の広さなどメリットのほうが大きい。後席は足元も広く、中央部のトンネルの盛り上がりも低く抑えられている。自らもハンドルを握るオーナーなら「LS」よりも「ES」のほうが断然、楽しいと思う。燃費だって実走で15km/Lを下回ることはほとんどなかった。

「Fスポーツ」にも試乗したが、動力性能はほとんど同じ。235/40R19と1サイズ大きいホイールを履いていたためか、むしろ乗り心地のかたさやザラつき感のほうが気になった。「バージョンL」でもドライビングは十分に楽しめると思う。もう少し「ES」に注目が集まってもいい気がする。

■関連情報
https://lexus.jp/models/es/

文/石川真禧照 撮影/萩原文博

こんな記事も読まれています

「高速のコース特性」が原因か。ルクレールとサインツがスペインGPの苦戦は上海に似ていると分析
「高速のコース特性」が原因か。ルクレールとサインツがスペインGPの苦戦は上海に似ていると分析
AUTOSPORT web
ベスパ「LX 125 ABS」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
ベスパ「LX 125 ABS」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
一人でくつろぐには最高の空間! スズキ エブリイがベースの軽キャンパー
一人でくつろぐには最高の空間! スズキ エブリイがベースの軽キャンパー
月刊自家用車WEB
受注停止で待てないから即納中古は!? [ヤリスクロス]の中古がとんでもないことになっていた
受注停止で待てないから即納中古は!? [ヤリスクロス]の中古がとんでもないことになっていた
ベストカーWeb
HRC USが2025年からメイヤー・シャンクと提携しIMSAでの役割を拡大。2台のARX-06を投入へ
HRC USが2025年からメイヤー・シャンクと提携しIMSAでの役割を拡大。2台のARX-06を投入へ
AUTOSPORT web
WTRアンドレッティ、2024年限りでアキュラ/HRC USとの提携を終了「別の方向に進む必要がある」
WTRアンドレッティ、2024年限りでアキュラ/HRC USとの提携を終了「別の方向に進む必要がある」
AUTOSPORT web
なんで!? バカ売れ[ヤリスクロス]も樹脂パーツだらけ!! 最近の新車に多いワケ
なんで!? バカ売れ[ヤリスクロス]も樹脂パーツだらけ!! 最近の新車に多いワケ
ベストカーWeb
井戸田潤、メルセデス・ベンツ絶版「Gクラス 320」ショートボディに一目惚れで購入決断!?
井戸田潤、メルセデス・ベンツ絶版「Gクラス 320」ショートボディに一目惚れで購入決断!?
グーネット
履き替えた古いタイヤってどこいくの!?!? 廃タイヤの99%がキチンとリサイクルされている衝撃!! じつは超絶エコだった
履き替えた古いタイヤってどこいくの!?!? 廃タイヤの99%がキチンとリサイクルされている衝撃!! じつは超絶エコだった
ベストカーWeb
総額100万円以下で買える!コスパ+アルファの中古ミニバン5選
総額100万円以下で買える!コスパ+アルファの中古ミニバン5選
グーネット
ショウエイヘルメット、アレックス&マルク・マルケスと2026年まで2年間の契約更新/MotoGP
ショウエイヘルメット、アレックス&マルク・マルケスと2026年まで2年間の契約更新/MotoGP
AUTOSPORT web
ディーラーOPチラシで見る“名車・迷車の魅力”『TOYOTA スプリンター(80系)』
ディーラーOPチラシで見る“名車・迷車の魅力”『TOYOTA スプリンター(80系)』
グーネット
角田裕毅、スプリント予選では痛恨の大スピン。SQ2敗退にも影響「これは僕の責任。受け止めて前に進む」
角田裕毅、スプリント予選では痛恨の大スピン。SQ2敗退にも影響「これは僕の責任。受け止めて前に進む」
motorsport.com 日本版
骨折でル・マンを欠場したコンウェイ、サンパウロでの復帰は未確定。WEC第5戦のエントリーリスト発表
骨折でル・マンを欠場したコンウェイ、サンパウロでの復帰は未確定。WEC第5戦のエントリーリスト発表
AUTOSPORT web
フェルスタッペン、レッドブルの地元で最速! マクラーレン勢が続く。角田裕毅14番手|F1オーストリアGPスプリント予選
フェルスタッペン、レッドブルの地元で最速! マクラーレン勢が続く。角田裕毅14番手|F1オーストリアGPスプリント予選
motorsport.com 日本版
最速はヒョンデのタナク。トヨタは6-7-8番手でスロースタートに/WRCポーランド シェイクダウン
最速はヒョンデのタナク。トヨタは6-7-8番手でスロースタートに/WRCポーランド シェイクダウン
AUTOSPORT web
F1オーストリアGPスプリント予選速報|フェルスタッペンがSQ1~3全てでトップタイムの完全制圧。角田裕毅SQ2敗退14番手
F1オーストリアGPスプリント予選速報|フェルスタッペンがSQ1~3全てでトップタイムの完全制圧。角田裕毅SQ2敗退14番手
motorsport.com 日本版
【MotoGP】プラマック、2024年限りでドゥカティ陣営離脱! 2025年以降はヤマハのサテライトチーム化を発表
【MotoGP】プラマック、2024年限りでドゥカティ陣営離脱! 2025年以降はヤマハのサテライトチーム化を発表
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

13件
  • ESをスポーツセダンと言うにはちょっと無理がある。
    乗り心地と静粛性重視のよくできたセダン。
  • 普通に良くできたセダン。
    特に文句をつける点はない。
    ただ、エンジン横置き前輪駆動。
    欧州車には残念ながら及ばない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1094.01612.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

30.71650.0万円

中古車を検索
LSの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1094.01612.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

30.71650.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村