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なんかシトロエンっぽくない!? マイナーチェンジしたベルランゴ

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なんかシトロエンっぽくない!? マイナーチェンジしたベルランゴ

シトロエンは2024年10月4日、東京都・有明ガーデンギャラリーで新型ベルランゴを発表した。

ベルランゴはシトロエンのMPV(多目的車)として2020年に日本市場に導入された。当初は2列シートの5人乗りのみだったが、2023年に3列シート7人乗りのロングボディ仕様を追加している。今回も同様に2つのボディタイプを設定する。

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価格は2列5人乗り仕様が439万円。3列7人乗り仕様が457万円。また、改良型の発売を記念して2列5人乗り仕様車に特別仕様車のローンチエディションを設定。アドバンスドコンフォートシート(前席)、17インチアルミホイール、XTRバッジなどの専用装備が付いて価格は457万2500円となっている。

今回のトピックは、フロントフェイスの刷新をはじめ、快適性や安全性能の向上などの改良が施されたこと。まずは前期型と大きく印象の異なるフロントフェイスに注目だ。

■次世代シトロエン顔(!?)へフェイスリフト

エクステリアは2022年のパリモーターショーで発表したコンセプトカー「Oli concept(オリ コンセプト)」の流れをくむ、次世代シトロエンのデザインを採用する。オリ コンセプトは、持続可能性を重視してリサイクル材料を使用したり、効率性を高めるために軽量化を推し進めた電気自動車のコンセプトカーである。

そのオリ コンセプトで示されたコの字型のLEDデイライトを組み込んだヘッドライトを取り入れるとともに、バンパー下部の両サイドにカラーアクセントを施し、新デザインのシトロエンのロゴを採用している。

前期型はかなり個性的なデザインだったが、ほかのモデルも含めて同様のデザインで統一することで、シトロエンの外形デザインのイメージとしてすっかり定着していただけに、この変更はもしかしたら賛否が分かれるかもしれない。

■ユーザーインターフェイスをイマドキ仕様にアップデート

一方、インテリアは従来から大きくは変わっておらず、おもに快適性と安全面が進化。

具体的には、インパネ中央のタッチスクリーンがこれまでの8インチから10インチにサイズアップし、メーターもデジタル化。ステアリングも操作性とデザイン性を考慮した、だ円形状の2本スポークに改められた。新たにステアリングヒーターも標準装備する。また、アダプティブクルーズコントロールの操作スイッチの位置を、ステアリングのコラム部からスポーク部に変更することで使い勝手を向上させている。

2列シート仕様はガラスルーフと多機能な収納ポケットがひとつになった「モジュトップ」を従来モデルから引き続き採用。ガラスルーフと中央のフローティングアーチの間に物が置けるアイデア収納を実現。さらにモジュトップの荷室側には引き戸付きの収納ボックスがある。

ベルランゴの魅力である大きなラゲッジスペースも健在だ。2列シート仕様は最大で2126Lの容量と2700mmの荷室長を誇る。

3列シート仕様のベルランゴ ロングは、3列目を外して荷物を積載した状態にすれば最大荷室容量は2693L、最大荷室長は3060mmとなり、積載性に優れるのも美点。なお、ロングにはモジュトップの設定はなく、代わりにオーバーヘッドコンソールが装着される。

■機関は従来踏襲。先進運転支援が進化

パワートレーンは従来モデルから定評のある、最高出力130馬力/最大トルク30.6kgmの1.5L直4ディーゼルターボエンジンを搭載。組み合わされる8速ATも変わりなし。

そのほか、先進運転支援機能も進化。センシング機能にミリ波レーダーを追加し、アダプティブクルーズコントロールの性能が向上。停止後3秒以内であれば前走車に追従して自動で再発進し、車線維持機能も追加された。

■またしても!? 電動スライドドア見送りの理由

発表会でシトロエンのブランドマネージャーは、日本のミニバンもライバルであると言っていたが、国内のミニバンユーザーに好評で、もはや必須装備ともいえるパワースライドドアは今回の改良でも採用されなかった。その理由を広報担当者に聞いてみると、世界の市場で見ると海外だとフルゴネット(商用のライトバン)としても使われるという側面が多分にあり、日本のミニバン市場のような一般向けとしてのニーズはあまり高くなく、コスト面でも採用は難しいと判断。泣く泣く見送ったという。

ニューフェイスとなったベルランゴが国産勢にどこまで食い込めるのか。動向を見守りたい。

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