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スイフトの燃費17%アップってマジかよ!! 3気筒か……って思っちゃダメ!! 新開発エンジンがスゴいのよ

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スイフトの燃費17%アップってマジかよ!! 3気筒か……って思っちゃダメ!! 新開発エンジンがスゴいのよ

 スズキは2023年12月6日に世界戦略コンパクトカーのスイフトをフルモデルチェンジ。1.2Lガソリン&マイルドハイブリッドのエンジンを刷新。スズキは大々的にアピールしていないが、かなりの力作。その凄さについて見ていこう。

文:ベストカーWeb編集部/写真:奥隅圭之、SUZUKI

スイフトの燃費17%アップってマジかよ!! 3気筒か……って思っちゃダメ!! 新開発エンジンがスゴいのよ

4気筒から3気筒へ変更!!

 新型スイフトは5代目となるが、2004年に登場した2代目から一貫してキープコンセプトのデザインで登場。もはやアイコン的デザインと言っていい安心感とともに、各部は洗練され、歴代ナンバーワンの高質感を持っている。

 新型スイフトのパワーユニットは、1.2Lガソリンエンジンとモーター機能付き発電機のISG+リチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドというのは先代と同じだ。

 しかし先代のスイフトに搭載されていたエンジンはK12C型の1242cc、直4DOHCだったのに対し、新型スイフトでは新開発のZ12E型の1197cc、直3DOHCとなった。

新型スイフトはキープコンセプトながら質感大幅アップ

 4気筒から現在のコンパクトカークラスの主流となっている3気筒化されたことが最大のトピックで、それに合わせて排気量も小さくなっている。

 K型エンジンは長きにわたりスズキの軽自動車、コンパクトカーに搭載されてきたスズキの名機。軽自動車用のK型エンジンは現在消滅してR型となっているが、コンパクトカー用のK型もついにZ型に刷新された。

 新旧XGグレード(CVT・FF)のガソリンモデルのパワーユニットのスペックは以下のとおり。

■Z12E型
総排気量:1197cc
最高出力/最大トルク:82ps/11.0kgm
WLTCモード燃費:23.4km/L

■K12C型
総排気量:1242cc
最高出力/最大トルク:91ps/12.0kgm
WLTCモード燃費:20.0km/L

 上記のとおり、燃費が飛躍的によくなっているのがわかる。WLTCモード燃費で比較すると20.0km/Lから23.4km/Lということで、17%向上している。燃費を10%向上させるには至難の業だが、17%の向上は強烈だ。

 新型スイフトには5MTがラインナップされているが、マイルドハイブリッドモデルにのみ設定され、WLTCモード燃費はシリーズトップとなる25.4km/L。エコカー減税は、その5MTモデルが免税、そのほかのモデルは50%減税となる(ガソリン車の4WDは適用外)。

燃費向上とエミッションの低減

 新開発のZ12E型は高効率エンジンに仕上げられているが、これらを実現したポイントは多岐にわたる。

【燃費】
・EGRの設定を見直し、高い熱効率を実現
・EGRガス導入にトーナメント方式を採用
・吸気VVTの採用によりアトキンソンサイクル涼気を拡大し高い熱効率を実現
・電動ウォーターポンプの採用により理想的な冷却水量制御を実現
・振り子式テンショナーの採用でベルト張力を低減

【低エミッション】
・三元触媒の性能アップ
・新開発のシリンダーヘッドにより高速燃料の実現、燃焼室の冷却性アップさせることで異常燃焼を抑制

 エンジン単体での燃費改善のほか、高効率CVTの新採用も見逃せないポイントだ。CVT単体で1.9kgの軽量化を実現すると同時にエンジンからの回転変動を効果的に吸収することで高い燃費性能を実現している。

 今ではコンパクトカーもストロングハイブリッドやシリーズハイブリッドが主流となってきているが、それらよりも安く手頃な価格設定のスイフトのガソリンエンジン&マイルドハイブリッドの燃費性能は侮れない!!

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みんなのコメント

102件
  • たかさん
    4気筒から3気筒に変更で機械抵抗の1/3を占めるピストン/クランク系抵抗が3/4になること 1気筒分のコストダウン。単気筒当たりの排気量が400ccと理想のS/V比になり燃焼効率UP。電動W/P化で冷間時の水流停止による冷間燃費と排ガス改善とW/P駆動抵抗10%減。残りはCVTの効率改善と車両軽量化。はっきりと燃費改善が実感でき、コストダウンにもなる。王道の進化ですね。
  • abenki
    スイフトも3気筒か
    4気筒の気持ちよく回るエンジンも
    嫌いじゃないんだが…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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