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ミリ波レーダーカメラを仕込んだ鳳凰エンブレムと11工程による鏡面仕上げボディが圧巻! 新型センチュリーのここがスゴい

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ミリ波レーダーカメラを仕込んだ鳳凰エンブレムと11工程による鏡面仕上げボディが圧巻! 新型センチュリーのここがスゴい

 この記事をまとめると

■話題を集めている新型センチュリーのディテールでスゴいところを解説

56年の歴史に新たに加わった新型センチュリーはSUVではない! 次の100年を見据えた22世紀のショーファーカーだった

■ミリ波レーダーのカメラを仕込んだ鳳凰エンブレムと11工程からなる鏡面仕上げのボディは圧巻

■ボディサイドにそれぞれ設けられた燃料&充電リッドが左右非対称なのが余計に気になる

 ショーファーカーの新しい形を提案する新型センチュリー

 次の100年を見据え、「ザ・ショーファー」をコンセプトに開発されたトヨタの新型センチュリーが話題を集めている。

 事前予想ではセンチュリークロスオーバー的なSUVスタイルになるという評判だったが、蓋をあけてみればショーファーカーの新解釈といえるまったく新しいパッケージングから生まれたと理解するほかない、非常にユニークなフォルムのクルマとなっていた。

 スタイリングは、たしかにセンチュリーの世界観を表現するもので、全長こそ併売されるセダンのセンチュリーより130mm短い5205mmとなっているが、全幅はセンチュリーセダン比でプラス60mmの1990mm、全高はアルファードまであと130mmと迫る1805mmとなっている。

 FFベースのプラットフォームとしていることもあって、ホイールベースはセンチュリーセダンより短い2950mmだが、後席スペースを拡大しているのは、新型センチュリーのショーファーカーとしての理想的なパッケージを目指したことの証左といえるだろう。

 パワートレインは3.5リッターV6エンジンを軸に、前後をモーターで駆動するプラグインハイブリッド。カタログスペックでは69kmものEV走行が可能というのも、ゼロエミッション時代のショーファーカーとしてふさわしい。

 そんな新型センチュリーは、専属のプロドライバーが運転することを前提としているため、先進運転支援システムについてはアピールポイントとはならないが、ドライバー異常時対応システムを含む「トヨタセーフティセンス」が標準装備となっている。後席に乗るVIPを守るために二重の安全装備が用意されているといえるだろう。

 とはいえ、新型センチュリーのフロントまわりを見ても、先進運転支援システムの肝となるミリ波レーダーを見つけることは難しいだろう。

 先に答えをいえば、フロントグリル中央、センチュリー伝統の「鳳凰」エンブレムの裏側にミリ波レーダーはレイアウトされている。この手の先進運転支援システムに詳しい人であれば、ミリ波レーダーをカバーする部分はレーダーの干渉を防ぐためにフラットな樹脂製となっていることが多いことを知っているはずだ。

 しかし、新型センチュリーでは専用に起こした金型でつくられた立体的な鳳凰エンブレムが鎮座している。「ミリ波レーダーを隠すのでノッペリとなっちゃいました……」という言い訳なしにセンチュリーの世界観、上質さを妥協なく表現しているのは、フロントグリルの鳳凰エンブレムというディテールからもビンビンに感じられるのだ。

 日本のモノづくりのスゴさを見せつけるディテールのクオリティ

 さらに、センチュリーの伝統といえば、本当に鏡として使えるくらいピカピカで深みのある鏡面仕上げボディだ。

 これまでも、「センチュリーはボディを鏡がわりにしてVIPが身だしなみを整えるために鏡面仕上げになっている」という都市伝説もあったが、新型ではその光沢が期待以上に深みがあり、なおかつクリアなものとなっている。ドアパネルにほとんど歪みなく全身を映すことができるので、降り際にスーツをビシッと整えるといったVIPのルーティンも生まれそうだ。

 聞けば、新型センチュリーを製造するトヨタ自動車・田原工場の中でも腕利きの匠が、ボディ塗装工程において複数回の水研ぎや最終の鏡面仕上げを担当しているのだという。新型センチュリーの生産目標は月間30台となっているが、全11工程からなるボディ塗装および鏡面仕上げだけでも、かなりの時間を要するというから、それ以上の生産規模にすることは難しいのが現実のようだ。

 また、内装ではシートやドアトリムに本物の刺繍が施されているのが印象的。トヨタ自身は声高にアピールしていないが、これらの刺繍は運気を上げる、縁起のいい模様としているという。こうした奥ゆかしさも日本的なショーファーカーらしいところだろう。

 このように、内外装のディテールごく一部を見ただけでも、新型センチュリーが非常に丁寧に開発され、製造されていることが伝わってくる。

 だからこそ気になるのは、リヤフェンダー部分の左右におかれたリッド形状が異なる点だ。

 ボディ右側にあるのが普通充電器をつなぐためのリッドで、これは「几帳面」と呼ばれるリヤまわりのパネルデザインのなかに自然に溶け込んでいる。一方、左側には燃料給油口を隠すリッドが置かれているが、こちらは面を飛び出し、キャラクターラインを分断するような位置に置かれている。

 燃料タンクの位置、標準で20インチという大径タイヤを避けるパイプレイアウトなどの都合から、この位置に給油リッドを置くことになってしまったというが、ここで妥協してしまったように見えるのは非常に残念。たしかに骨格を考えると難しいのは理解できるが、それでもリッドを左右対称のデザインにするようこだわって欲しかったと思うのは、筆者だけだろうか。

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みんなのコメント

2件
  • コレ買う法人には何の興味の無いところ
    それよりオプションの室内ウインドウで
    リアで愛人とイチャコラするの見えないようにする
    そっちが大事
  • センチュリーSUVの中身ってグランドハイランダーみたいだね
    ホイールベースも全幅も一緒
    ほんとプラットフォームにはお金かけないよね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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