現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > スズキ最新「8人乗りミニバン」はスポーティな“大型グリル”採用! 3ナンバーの「スズキ最大級ミニバン」なぜ誕生した? 意外な“歴史”誇る「ランディ」とは!

ここから本文です

スズキ最新「8人乗りミニバン」はスポーティな“大型グリル”採用! 3ナンバーの「スズキ最大級ミニバン」なぜ誕生した? 意外な“歴史”誇る「ランディ」とは!

掲載 更新 5
スズキ最新「8人乗りミニバン」はスポーティな“大型グリル”採用! 3ナンバーの「スズキ最大級ミニバン」なぜ誕生した? 意外な“歴史”誇る「ランディ」とは!

■スズキの最新「8人乗りミニバン」特徴は!?

 スズキといえば、「アルト」や「ワゴンR」をはじめとする軽自動車や、「ソリオ」「スイフト」などのコンパクトカーでお馴染みの自動車メーカーです。
 
 比較的小さなモデルを得意とする印象のスズキですが、実は大人8人が快適に乗れる立派なサイズの「ミニバン」も販売しています。

【画像】「えっ…!」 これがスズキの最新「8人乗りミニバン」です(29枚)

 そのモデルは、ミドルサイズミニバン「ランディ」です。

 2007年に初代モデルが登場した同車は、幾度のフルモデルチェンジを繰り返し、現行は2022年に発売した4代目という、歴史のあるモデルとなっています。

 このように17年にわたって販売の続いているランディですが、実はそこには少々複雑な経緯が存在。

 実は初代ランディは、日産からミニバン「セレナ(3代目)」の供給を受けてスズキで販売する、いわゆるOEM車だったのです。

 当時、スズキと日産が提携していたことから誕生した初代ランディは、フロントグリルやエンブレムをスズキ仕様に変えた以外は外観に大きな変更は無く、いわば「セレナっぽいけどなぜかスズキのエンブレムが付いている不思議なクルマ」でした。

 また装備面ではセレナに存在する一部装備やオプションが省かれていたり、“ハイウェイスター”などの上級グレードが用意されないなど、供給元より若干淋しい設定となっていました。

 しかし初代ランディはマイナーチェンジを行いながら2010年11月まで生産され、同年12月に2代目ランディが登場します。

 この2代目ランディも日産のセレナ(4代目)」がベース車で、初代ランディ同様に、外観はグリルとエンブレムが異なる程度。

 グレード展開は、セレナのベースグレードに相当する「2.0S」と、アクティブAFSなどの装備が追加された「2.0G」のシンプルな2グレード構成で、「2.0S」には装備を追加するセットオプションも用意されていました。

 そして2016年12月には3代目ランディが登場します。

 ベース車は、同年11月にデビューした5代目セレナへと改められましたが、これまで同様にデザインはフロントのグリルとエンブレムの変更にとどまり、大きな変更は無し。

 一方で、セレナで評判だったハーフバックドアや乗り降りのしやすい後列スライドドアもそのまま引き継がれ、使い勝手は上々でしたが、「e-POWER」や「プロパイロット」はランディに搭載されませんでした。

 またこの3代目ランディは、自動ブレーキを掛けて衝突を防ぐ「エマージェンシーブレーキ」や「踏み間違い衝突防止アシスト」などの安全装備が充実しているのも特徴で、2020年のマイナーチェンジでは「後側方衝突防止支援システム」や「車線逸脱防止支援システム」なども追加されるなど、より安全かつ使いやすいモデルへと磨きをかけていたのも事実です。

 しかし2022年6月、これまで長年続いていた日産からのOEM供給が終了します。

 2022年7月にフルモデルチェンジが発表され登場した4代目ランディは、トヨタのミニバン「ノア(4代目)」のOEM車に生まれ変わりました。

 これにはスズキがトヨタと提携したことが関係していますが、ノアをベースとすることでランディは車体サイズがアップ。

 3代目までは全幅1700mm未満の「5ナンバー」でしたが、4代目は全幅1730mmへと広がり「3ナンバー」に変わっています。

 また気になる4代目ランディのスタイリングですが、歴代同様にエンブレムがスズキ仕様になるだけでなく、フードモールディングがシルバーからボディ同色に変更され、ベース車のノアとは明確に差別化が図られています。

 そして機能としては、カギを持っている状態でセンサー部分に足先をかざすとスライドドアの開閉が可能な、「ハンズフリーデュアルパワースライドドア」を全車標準装備。

 車両や歩行者を感知する「プリクラッシュセーフティ」などの安全装備も強化されており、より家族と安全かつ快適にドライブできるミニバンへと進化しました。

※ ※ ※

 このように、スズキらしからぬサイズ感を持つランディの正体は、日産やトヨタからスズキがOEM供給を受けて販売しているミドルサイズミニバンだったのです。

 また系譜は異なるものの、かつてスズキが販売していた軽自動車ベースのコンパクトミニバン「エブリイランディ」から車名を引き継いでいるところも、スズキの歴史を感じるユニークなポイントです。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

約215万円!マツダ新型「5ドア“軽”SUV」発表! 6年ぶり全面刷新の「タフ顔モデル」! パワフルな「ターボ」&スライドドア搭載の「タフスタイル」が販売店でも話題に
約215万円!マツダ新型「5ドア“軽”SUV」発表! 6年ぶり全面刷新の「タフ顔モデル」! パワフルな「ターボ」&スライドドア搭載の「タフスタイル」が販売店でも話題に
くるまのニュース
なぜ「“背の低い”ミニバン」不人気になった? 「ウィッシュ」「ストリーム」はめちゃ売れたのに… 今では「超苦戦中」! スタイリッシュな「低高ミニバン」消えた理由は
なぜ「“背の低い”ミニバン」不人気になった? 「ウィッシュ」「ストリーム」はめちゃ売れたのに… 今では「超苦戦中」! スタイリッシュな「低高ミニバン」消えた理由は
くるまのニュース
新車135万! スズキのコスパ最強「“7人乗り”ミニバン」が凄い! ほぼ「軽自動車」の全長3.7mに“3列シート”搭載! 画期的レイアウト採用した「ランディ」とは!
新車135万! スズキのコスパ最強「“7人乗り”ミニバン」が凄い! ほぼ「軽自動車」の全長3.7mに“3列シート”搭載! 画期的レイアウト採用した「ランディ」とは!
くるまのニュース
2人乗りのみ! ダイハツに斬新「スライドドア付き軽バン」あった! 新車140万円以下で「リアシート」なし! 超割り切ったシンプルバン「キャディー」とは
2人乗りのみ! ダイハツに斬新「スライドドア付き軽バン」あった! 新車140万円以下で「リアシート」なし! 超割り切ったシンプルバン「キャディー」とは
くるまのニュース
斬新フォルムの「SUVミニバン」がスゴい! ほぼ“コンセプトのまま”市販化実現!? 強烈インパクトの三菱「Concept-D:5」とは?
斬新フォルムの「SUVミニバン」がスゴい! ほぼ“コンセプトのまま”市販化実現!? 強烈インパクトの三菱「Concept-D:5」とは?
くるまのニュース
全長2.7m!? 49万円のスズキ「極小マシン」がスゴい! 5速MTも搭載! 軽初の画期的システムも斬新だった「Twin」どんなモデル?
全長2.7m!? 49万円のスズキ「極小マシン」がスゴい! 5速MTも搭載! 軽初の画期的システムも斬新だった「Twin」どんなモデル?
くるまのニュース
8年ぶり全面刷新! 日産新型「小さな高級車」登場! 全長4.3mに「クラス超え上質内装」とめちゃ“スゴいシート”採用! ちょうどイイサイズの「新型キックス」日本には来る?
8年ぶり全面刷新! 日産新型「小さな高級車」登場! 全長4.3mに「クラス超え上質内装」とめちゃ“スゴいシート”採用! ちょうどイイサイズの「新型キックス」日本には来る?
くるまのニュース
約310万円! ホンダ新型「シティ」発表! 4.3m級ボディの「ハッチバック」! 顔面刷新で超カッコイイ「新モデル」伯国に登場
約310万円! ホンダ新型「シティ」発表! 4.3m級ボディの「ハッチバック」! 顔面刷新で超カッコイイ「新モデル」伯国に登場
くるまのニュース
新型「“真っ黒”クロスオーバーSUV」発表! 初の「精悍ブラック仕様」&特別な“豪華内装”採用! 専用装備マシマシな「Cクラス オールテレイン」登場!
新型「“真っ黒”クロスオーバーSUV」発表! 初の「精悍ブラック仕様」&特別な“豪華内装”採用! 専用装備マシマシな「Cクラス オールテレイン」登場!
くるまのニュース
トヨタの新型「商用バン」は「6m超え×9人乗り」仕様もアリ! ガバッと開く「斬新リアガラス」や“6速MT”が凄い! 注目集まる「個性派モデル」プロエース欧州仕様とは!
トヨタの新型「商用バン」は「6m超え×9人乗り」仕様もアリ! ガバッと開く「斬新リアガラス」や“6速MT”が凄い! 注目集まる「個性派モデル」プロエース欧州仕様とは!
くるまのニュース
日産「新型“8人乗り”SUV」発表! 旧車デザインד超タフ仕様”採用! 大排気量「V6」×9速AT搭載の“テラノ後継機”「パスファインダー」米に登場
日産「新型“8人乗り”SUV」発表! 旧車デザインד超タフ仕様”採用! 大排気量「V6」×9速AT搭載の“テラノ後継機”「パスファインダー」米に登場
くるまのニュース
ダイハツ新「タント」発売! 改良で何が変わった? 意外な反響アリ! 柱が無い個性ワゴン、145万円から
ダイハツ新「タント」発売! 改良で何が変わった? 意外な反響アリ! 柱が無い個性ワゴン、145万円から
くるまのニュース
MTあり! 斬新すぎるトヨタ「ヤリスクロス」がカッコいい! ちょいデカボディで“ミニRAV4”みたい!? 驚きの「アジア仕様」どんなモデル?
MTあり! 斬新すぎるトヨタ「ヤリスクロス」がカッコいい! ちょいデカボディで“ミニRAV4”みたい!? 驚きの「アジア仕様」どんなモデル?
くるまのニュース
9年ぶり復活に!? トヨタ新型「GR86 “スタイルCb”!?」が超カッコイイ! 丸目レトロな「新モデル」予想CGがスゴイ
9年ぶり復活に!? トヨタ新型「GR86 “スタイルCb”!?」が超カッコイイ! 丸目レトロな「新モデル」予想CGがスゴイ
くるまのニュース
“270万円台”から! 最新「ハリアー」がスゴイ! 英国風の“超精悍顔”がカッコイイ! 「ディーゼルターボ」&“めちゃ便利”な機能搭載の「ミドルSUV」インド仕様とは?
“270万円台”から! 最新「ハリアー」がスゴイ! 英国風の“超精悍顔”がカッコイイ! 「ディーゼルターボ」&“めちゃ便利”な機能搭載の「ミドルSUV」インド仕様とは?
くるまのニュース
めちゃ“豪華インテリア”の新型「ミドルサイズSUV」発表! 大人気モデルが「全面刷新」で進化! 多彩なテクノロジーを搭載した新型「ティグアン」登場!
めちゃ“豪華インテリア”の新型「ミドルサイズSUV」発表! 大人気モデルが「全面刷新」で進化! 多彩なテクノロジーを搭載した新型「ティグアン」登場!
くるまのニュース
マツダ「3列シートミニバン」復活する!? スライドドアの新型「ビアンテ」「プレマシー」はあり得る? 待たれる「“魂動”ミニバン」登場の可能性とは
マツダ「3列シートミニバン」復活する!? スライドドアの新型「ビアンテ」「プレマシー」はあり得る? 待たれる「“魂動”ミニバン」登場の可能性とは
くるまのニュース
トヨタ新型「アクア」は高級感スゴイ!? プレミアムな“上質インテリア”採用した「小さな高級車」に反響あり! 2トーン×ブラウン内装の「新型ラフィネ」とは
トヨタ新型「アクア」は高級感スゴイ!? プレミアムな“上質インテリア”採用した「小さな高級車」に反響あり! 2トーン×ブラウン内装の「新型ラフィネ」とは
くるまのニュース

みんなのコメント

5件
  • M as1103
    日産セレナベースの時の方がフロントグリルのデザインが差別化されていたと思います。
    ランディにはセレナのハイウェイスターにあたるグレード設定はありませんでしたが、ハイウェイスターのパーツを後付けしたランディハイウェイスター仕様にした車両(個人でカスタム)も何台か見かけました。でも5ナンバーだったので違法?(構造変更の手続きをされていない)だったのでしょうか?
  • kat********
    更に言えば「ランディ」は80年代にスズキが販売していた原付バイクの名を引き継いでいる(と思っている)。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

310.6332.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

29.9389.0万円

中古車を検索
ランディの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

310.6332.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

29.9389.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村