フルモデルチェンジした日産のミニバン「セレナ」に、短時間ではあるものの公道で乗った! 小川フミオがリポートする。
フラットライド感が気持ちいい
ピュア内燃機関のスポーツカーに乗れる歓び──新型GRカローラRZ試乗記
やっぱりミニバンが便利で使いやすい! というファンに向けて開発された新型「セレナ」。2022年11月28日に発売開始された本モデルに、2023年2月初旬、急遽試乗が叶った。
新型セレナは機能だけでなく、よく走る楽しいクルマだった。今回試乗したのは、1997cc4気筒ガソリンエンジン搭載の「ハイウェイスターV」。
同グレードにはシリーズハイブリッドの「e-POWER」もあるが、41万6900円安で、2.0リッターガソリンモデルが手に入る。
はたして、期待いじょうに軽快感の強い操縦感覚だった。いぜんはテストコースでしか乗っていなかったので、初めての街中試乗では、他の交通に混ざりながら、走りと使い勝手の良さを確認出来た。
搭載するエンジンは110kW(150ps)の最高出力と、200Nmの最大トルクを持つ。無段変速機を介して(試乗車では)前輪を駆動する。
感心したのは、スムーズな動きだ。ガソリンエンジンは、e-POWERの圧倒的ともいえるトルク感におよばないまでも、アクセルペダルの踏みこみに対して加速感がナチュラルなのがよい。
操舵感覚も同様。車線変更時など、ハンドルの切り始めから遊びはほとんどなく、ドライブしている私の思惑どおりに、車体がすっと動いてくれる。
サスペンションシステムの設定は、さすがに3列シート車だけあって、スプリングは硬めだ。ひとりで乗ると、少しゴツゴツ感はある。
いっぽう車体が跳ねたときなど揺れをおさめるダンピング性能は、期待以上に高い。多少ゴツゴツ感があっても、身体を揺さぶれることはなく、いわゆるフラットライド感が気持ちいいのだ。
居住性、良し!独自のファブリックを使ったシートは、身体がすべりにくく、かつぴったりとフィットして、疲れにくいようだった。
ダッシュボードは低めで、ドライブしている私は上半身がガラスを通してむきだしになっているような感覚を味わった。ちょっと落ち着かないけれど、そのぶん視界がよくて操作性が高い。
全⾼1.8m以上の1.2~2.0リッタークラスで、7/8⼈乗りミニバンとしてはクラス一番の広さの室内空間を謳う。実際、3列あるシートのどこでもレッグルームにけっこう余裕がある。
3列目には2人ぶんのシートがそなわっていて、脚がちゃんとあって座面高がそれなりに確保されている。そのため175cmの私が座っても、そんなに長い時間でなければ十分座っていられる。
2列目と3列目シートには、スライドおよびリクライニング機構があるため、便利さと快適さを感じるオーナーも多いはず。これは短時間の試乗だとわからない部分だ。すみません。
シートの機能として、もうひとつ、注目すべきは「スマートマルチセンターシート」だ。2列目中央のシートを折り畳むとアームレストになる。
そればかりかフロントシートまでスライドさせると、ドライバーがアームレストとして使えるうえ、第2列から第3列へのウォークスルーが可能になる。こういった装備は、使っているうちに、ユーザーの求める条件に合った“発見”があるものだ。
さまざまな趣味を楽しんでいる人にとって新型セレナは使い勝手の高い1台と言えるだろう。とはいえあまりにも機能が豊富なので実際に使わないと“発見”が出来ない便利な部分はたくさんあるはずだ。気になる人はじっくり付き合ってみるといいだろう。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)
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