■バガーカスタムが施されてもグランドツアラーならでは余裕ある走りは健在!
伝統を重んじるハーレーダビッドソンは節目の度にアニバーサリーモデルをリリースし、オーナーの所有欲を満たします。いま購入できるのが、会社創業115周年を記念した限定カラーエディションです。
ハーレーダビッドソンの転換期を感じさせる新型「ソフテイル」のスポーティさ
シリアル番号付きで、全10モデルに2種を設定。「ANNIVERSARY V」の車体色はレジェンドブルーとビビッドブラックの2トーンカラーとし、豪華な立体エンブレムをフューエルタンクに装着。「ANNIVERSARY X」はタトゥーにインスパイアを受けたカラーリング「レジェンドブルーデニム」で、左右非対称のグラフィックとしています。
今回試乗した車両は『FLHX STREETGLIDE 115th Anniversary(ハーレー ストリートグライド115周年エディション)』で「ANNIVERSARY V」。実車を目の当たりにすると、その堂々たる存在感に圧倒されてしまいそうです。
フロントには通称「ヤッコカウル」と呼ばれるバットウイングフェアリングが備わり、さらにそこへスモーク仕様のウインドシールをセット。前後フェンダーはタイヤを覆い尽くすディープ仕様で、エンジンやマフラーには惜しみなくクロームが使われています。高級感たっぷりです。
従来、ハーレーラインナップの中で「ツーリングファミリー」とカテゴライズされるこのクラスは、「ウルトラ」と呼ばれるフラッグシップを頂点とした長距離向きのグランドツアラーを主体とする顔ぶれでしたが、このストリートグライドは厳かな装飾やトップケース、足もとをガードするロワーフェアリング、フォグランプなどを取り払い、若者にも支持されるようスタイリッシュさを追求しました。
こうしたハードサドルバッグを持つツアラーを、ストリート向けに一変させてしまうカスタムは「バガースタイル」と呼ばれ、そんなシーンをストリートグライドは牽引しています。見るからに重そうで、どちらからと言えばオジサン向けの印象が否めなかったこのクラスの印象をガラリと変えてしまう意外性、ギャップ萌えが人気の秘訣で、ハーレーの新しいファン層を開拓するキッカケにもなっているのです。
■大きなハーレーでも女性が乗れる理由あり
跨ってみると、シート高が低く両足カカトまでベッタリ地面に届きます。女性でも大きなハーレーに乗っている人をたまに見かけますが、彼女たちが選ぶ理由の1つにこの足着き性の良さがあります。足がしっかり届くという安心感が、ヘヴィな車体重量を凌駕してしまうのです。
たしかに、サイドスタンドを払って車体を起こすとずっしり重たいのですが、両足でしっかり踏ん張れるので無難に発進準備を整えることができます。ライディングポジションはゆったりとしていて、フットボードがゆえに足を置く場所も自由度が高く、長時間乗っても疲れない乗車姿勢も魅力と言えるでしょう。
エンジンは1745ccの排気量を持つ「ミルウォーキーエイト」と呼ばれるパワーユニット。Vの字に45度の間隔で前後に開いたシリンダーには美しい冷却フィンが刻まれ、空冷式なのは相変わらずですが、合計8バルブを備え1つの燃焼室にスパークプラグを2つ装備。燃焼効率を飛躍的に向上し、低回転から潤沢なトルクを発揮します。
アイドリングは低く落ち着き、速度計の中に埋め込まれた小型液晶画面でタコメーターをデジタル表示させると、850rpm前後を行ったり来たりしていることが分かります。
1世代前の「ツインカムエンジン」は1000rpm前後でアイドリングし、これを下げるために点火マップを書き換えるなどのカスタムが流行りましたが、オイルの供給不足、充電不良の不安があり、トラブルに至ることもありました。「ミルウォーキーエイト」ではオイルポンプを強化し、発電量も5割増しに。ハーレーファンが好む、低いアイドリングを実現しています。
■不快な風を取る除き、長い旅路へと誘うバイク
クラッチをミートさせ走り出すと、強い駆動力を感じつつ車体が悠然と加速し、トルクの太さを逃がしたくなり、早めにシフトアップせずにはいられません。トップ6速での100km/h巡航はわずか2200rpmほどでこなしてくれ、エンジンを引っ張り上げる必要がないのです。
大柄なフェアリングはウインドプロテクション性能にも優れ、頭部から上半身そして腰まわりに至るまで走行風を感じません。かつてのバッドウイングフェアリングは後方からの風の巻き込みがありましたが、最新型ではシールドの付け根にエアインテークを設け、あえて風を取り込んでライダー頭部まわりを整流し、ヘルメット周辺にまとわりつく不快な風を後方へ追いやります。
ハンドル左にはオートクルーズコントロールのセットボタンが備わり、最適な速度でオンにすれば快適な高速巡航が味わえます。余裕のクルージングとは、これを言うのでしょう。ウインドシールドをショートカットするなどストリートカスタムが施されているものの、グランドツアラーであることは変わらず、長い旅路へ誘われます。
限定カラーやシリアルナンバーも、オーナーとなれば嬉しいはず。誇り高き愛車となる限定エディションは、今しか購入できません。
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