■トヨタと日産のコンパクトSUV競争が激化!?
昨今は世界的にSUVがブームで、これまでSUVをラインナップしてこなかった高級ブランドも市場に参入するなど、各自動車メーカーはさまざまなSUVモデルを取り揃えています。
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SUV人気のなか、日本で注目を集めるのはコンパクトなモデルです。狭い日本の道路事情を考慮して、取り回し性に優れたモデルが続々と登場しています。
多くのライバルがひしめくカテゴリのなかから、最新モデルとなるトヨタ新型「ヤリスクロス」と日産新型「キックス」を比べてみます。
新型ヤリスクロスは、2020年2月に登場したコンパクトカー「ヤリス」をベースにしたクロスオーバーSUVで、同年8月末に発売される予定です。
ボディサイズは、全長4180mm×全幅1765mm×全高1560mmで、ベースのヤリス(全長3940mm×全幅1695mm×全高1500mm)よりひと回り大きいです。
新型ヤリスクロスの外観デザインは、スポーティなヤリスと異なり、SUVならではの“ロバスト(頑丈さ)”を表現。大開口のグリルや樹脂パーツを施したフェンダーやそこに装着される大径タイヤなど、ワイルドなスタイルとしています。
内装は、ワンクラス上の質感と居心地の良さが感じられる空間が広がっています。
対する新型キックスは、これまで販売されていた「ジューク」に代わって投入されるSUVモデルです。
2016年のブラジルでの発売を皮切りに、北米や中国、東南アジアなどで販売されていますが、2020年5月に発表されたビッグマイナーチェンジモデルが、6月30日より日本市場に投入されました。
新型キックスのボディサイズは、全長4290mm×全幅1760mm×全高1610mmと、街中でも扱いやすい大きさです。新型ヤリスクロスと全幅はほぼ同じですが、全長・全高は新型キックスのほうが大きいです。
外観は、クロームをちりばめた大型の「ダブルVモーショングリル」やフローティングルーフ、シャープな形状のLEDヘッドランプなど、力強くスタイリッシュなデザインとしました。
内装はモダンプレミアムをコンセプトとし、肌触りの良いシートやインパネなどに上質さを感じさせるダブルステッチを施しています。また、ツートーンカラーシートによるファッショナブルなシートも用意されました。
使い勝手においては、新型ヤリスクロスは手がふさがっていてもリアゲートが開閉できるパワーバックドアが欧州仕様に設定されるようですが、日本仕様に採用されるかは明らかになっていません。
そのほか、ラゲッジスペースは、調節可能なデッキやトランク下の収納スペースの活用によって、自由な使い方が可能です。
新型キックスの荷室は、クラストップレベルの423リッターを実現。Mサイズのスーツケースを4個積載できるスペースを確保しています。
■新型ヤリスクロスと新型キックスのパワートレインや駆動方式は?
新型ヤリスクロスと新型キックスのパワートレインは、どうでしょうか。
新型ヤリスクロスに搭載されるエンジンは、1.5リッターハイブリッドと1.5リッターガソリンがあります。ヤリスには1リッターガソリンがありますが、新型ヤリスクロスには設定されていません。
トランスミッションは、ハイブリッド車が電気式無段階変速、ガソリン車がCVTとなります。これについてもヤリスのガソリン車(2WD)は6速MTを用意しますが、新型ヤリスクロスにMT車は存在しません。
駆動方式は2WDと4WD(ハイブリッド車の4WDはE-Four)が選択できます。
また、SUVならではの特徴として高い走破性を可能とする「AWD-i intelligent」を設定。通常時は前輪で駆動して加速時には後輪にトルクを配分、そして悪路などでは全輪で駆動します。
一方、新型キックスのエンジンは、1.2リッターエンジンに「e-POWER」を組み合わせた、シリーズハイブリッド方式を採用しています。
「ノート」や「セレナ」にも搭載されるパワートレインですが、キックスではe-POWERの最大出力を約20%向上。バッテリーやモーターなどの制御を磨き上げ、レスポンスが良く力強い走りを可能としています。
e-POWERならではの力強い加速に加え、高い静粛性を実現するとともに、アクセルペダルの踏み戻しだけで加減速をおこなえる「ワンペダルドライブ」も可能としました。
なお、駆動方式は2WDのみです。
昨今のクルマに欠かせない、安全性能はどうでしょうか。
新型ヤリスクロスには、トヨタの予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が搭載されます。また、ベースのヤリスのACCは30km/h以下で自動解除されるものですが、新型ヤリスクロスは電動パーキングブレーキが装着されるため、全車速追従タイプとなります。
さらに、クルマを上からみたような映像を映す「パノラミックビューモニター」がオプション設定されるほか、ハイブリッド車にパノラミックビューモニターを付けることで、駐車支援機能のアドバンスト・パークも使えるようになります。
新型キックスの安全機能は、「プロパイロット」や「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」、「踏み間違い衝突防止アシスト」が標準装備されています。なお、これらの機能は、日本仕様のみに搭載されています。
さらに、もしもの事故の際の自動通報はもちろん、あおり運転や急病などの緊急事態にも手動で通報できる「SOSコール」も全車標準装備し、安全なクルマを目指しました。
新型ヤリスクロスにオプション設定されるパノラミックビューモニターは、新型キックスにも同様の機能として「アラウンドビューモニター」がオプション設定されます。
新型キックスのアラウンドビューモニターには移動物 検知機能付が装備され、車庫入れや駐車場からの発進時などに自車周辺の移動物を知らせて安全確認をサポートします。
新型ヤリスクロスのグレード体系はヤリスと同様に、「X」「G」「Z」の3グレードが用意されるようです。
価格は明らかになっていませんが、約250万円から約300万円程度になるのではないかと予測されています。
新型キックスは、「X」グレードを基本とし、内装色がツートーンとなる「X ツートーン インテリアエディション」の2グレードとなります。
価格(消費税込)は、標準グレード「X」が275万9900円、内装がツートーンの「X ツートーンインテリアエディション」が286万9900円です。
※ ※ ※
トヨタのSUVは、「ライズ」「C-HR」「RAV4/RAV4 PHV」「ハリアー」「ランドクルーザープラド」「ランドクルーザー」「ハイラックス」とフルラインナップを用意。
このなかで、ライズとC-HRの中間モデルとして新型ヤリスクロスが投入されることになります。
現在、日産のSUVは新型キックスと「エクストレイル」ですが、2020年7月15日に新型電動SUVの「アリア」が世界初公開されることになっています。
売れ筋モデルであるSUVの登場が相次いでおり、カテゴリ全体が盛り上がりを見せているようです。
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みんなのコメント
だとすると、フォレスターと大差ない値段になる。
ちょっと高過ぎるかな?
エクリプスクロスの市販車に向けた
中途半端なデザインなんか出さずに、
XR PHEVやeX conceptのデザインで
思い切った車を出して欲しかった。
今のトヨタなんて金太郎飴なんかと違う
思い切りの良さがある。