使う人の気持ちに寄り添うクルマ
ホンダは新型「FREED(フリード)」を6月28日(金)に発売する。三代目となるこの新型フリードは、グランドコンセプトを「“Smile” Just Right Mover(“スマイル” ジャスト ライト ムーバー)」とし、「人びとの暮らしだけではなく、使う人の気持ちにも寄り添い、日々の暮らしに笑顔をもたらすクルマとなることを目指して開発」されたとのこと。
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【画像31枚】まごころ溢れるパッケージングのフリードを確認!
使いやすさ・安心感に配慮されたパッケージング
先代同様の取り回しのしやすいボディサイズを維持するため、2モーターハイブリッドシステム「e:HEV(イーエイチイ―ブイ)」搭載による全長の拡大は、45mmに留められた。1列目のシート形状を工夫し、ウォークスルーや2列目シートへのアクセス性を向上するなど、さらに使い勝手を高めたという。
また、インホイールメーターの採用などにより水平基調のダッシュボードを実現、良好な前方視界の確保が図られている。ベルトラインも水平基調として前方から側面を連続性のある視界とし、3列目席はリアクォーターウインドウを四角基調に変更、先代モデルよりも窓面積を拡大するなど、明るく開放感のある空間を目指した。
さらに、フロントピラーの付け根をタイヤの真上に配置し、タイヤの位置をイメージしやすく車幅がつかみやすいデザインとしたとのこと。フロントピラーの一本化やドアミラーの位置変更により、斜め前方視界を向上させるなど、運転時の安心感にも配慮されている。
3列目シートはシート構造部の軽量化と薄型化を実現。また、シート跳ね上げ時の固定位置を低く、ほぼ垂直とすることで、荷室への張り出し量を最小限とし、畳んだ際のシート間の距離が現行フリードより約160mm拡大。荷室の使いやすさと自由度がより向上したという。
安定感のあるスタイリングと、際立つ個性
エクステリアは、クルマ全体をシンプルな造形にするとともに、信頼感や使い勝手を感じさせるスタイリングが目指されている。フロント周りは、ヘッドライトやフロントグリルをシャープな造形とし、サイドは繋がりのある水平基調のラインで構成。高度なプレス技術によるというキャラクターラインの造形が用いられている。またリアは現行モデルより低い位置にコンビネーションランプを配置し、安定感を強調。
今回のフリードは大きく分けて2タイプ、すなわち、「上質で洗練されたシンプルなデザイン」のFREED AIR(フリード エアー)と、「力強く遊び心に溢れるデザイン」のFREED CROSSTAR(フリード クロスター)とで構成され、それぞれの個性をより際立たせたとのこと。
フリードクロスターは、フリードエアーのデザインをベースに、専用のブラックのフロントバンパーやホイールアーチプロテクター、サイドシルガーニッシュ、また、高輝度シルバーの専用フロントグリル、リアロアガーニッシュ、ルーフレールなど、さまざまな専用装備を採用することで、「アクティブな活動を後押しする力強さを表現」したという。
インテリアは、視覚的ノイズの少ないシンプルな構成とし、ストレスなく操作できる空間を目指したとのこと。7インチTFT液晶メーターは、速度や現在時刻など必要最小限の情報に絞り込んだシンプルな表示とし、見やすさとわかりやすさを追求。センターパネルは運転に関する操作スイッチと空調などのスイッチを左右でゾーニングして配置、運転時も直感的に操作できるという。
乗員全員に余裕をもたらすパワートレーンとダイナミクス
ハイブリッドモデルにはホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」をフリードとして初搭載。e:HEVモデルのエンジンは、先代ハイブリッドモデルに対して燃焼を高速化、フリクションの低減により最大熱効率を40%以上に引き上げ、走りと燃費をより高い次元で両立させたとのこと。また、モーターならではの低速域からの力強い走り、安心できる穏やかでスムーズな走りを実現したとしている。
1.5L DOHC i-VTECエンジンを搭載したガソリンモデルもラインアップされる。こちらは静粛性に優れたポート噴射を採用。CVTは、フリクション低減により伝達効率を向上させるとともに、ローレシオ設定により多人数乗車時にもスムーズに加速するという。
操縦性の面では、運転に不慣れな人でも安心して運転できることや、同乗者に不安を感じさせない穏やかな乗り心地など、乗員全員に余裕をもたらすダイナミクス性能を目指したという。ボディ剛性バランスを適正化し、ドライバーの意思に忠実に応える素直で安心感の高いハンドリング性能を追求。また、サスペンションのフリクションを低減し、荒れた路面の走行や段差を乗り越す際の振動を抑制することで、さらに快適な乗り心地を実現したとしている。
さらに、ホンダ独自の「リアルタイムAWD」をハイブリッド/ガソリン両モデルに設定。雪上走行や悪天候時においても安定したドライビングを目指したとのこと。特にe:HEVとの組み合わせにおいては、モータードライブの特長である大トルクを、素早く最適に駆動配分することで、さまざまな路面環境でより安定感のある走りを提供するとしている。
Honda SENSING(ホンダ センシング)を全タイプ標準装備
先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を全タイプに標準装備。フロントワイドビューカメラと前後8つのソナーセンサーを用いたシステムを採用し、さらなる安心・安全が追求されている。
【Honda SENSING搭載機能】
(1)衝突軽減ブレーキ<CMBS> (2)誤発進抑制機能 (3)後方誤発進抑制機能 (4)近距離衝突軽減ブレーキ (5)急アクセル抑制機能 (6)歩行者事故低減ステアリング (7)路外逸脱抑制機能 (8)渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール<ACC> (9)車線維持支援システム<LKAS> (10)先行車発進お知らせ機能 (11)標識認識機能 (12)オートハイビーム (13)アダプティブドライビングビーム (14)トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支機能) (15)ブラインドスポットインフォメーション (16)パーキングセンサーシステム (17)後退出庫サポート
車いすにも対応可能な3タイプを設定
フリード クロスターをベースに、スロープ車とリフトアップシート車が設定されている。スロープ車は、電動ウインチ(速度調整機能・進路補正付)とスーパーフレックススロープを設定。普段の使用はもちろん、介護用途における利便性を追求することで、生活スタイルの変化に適した多様な使い方への対応を目指したという。
また、リアヒーターダクト(車いす乗車スペース用)に加え、リアクーラーをフリードとして初めて備えることで、2列目や車いす乗車スペースにおいても快適な車内環境を提供するとのこと。さらに、今回の新型フリードから型式指定自動車としてラインアップすることで、持ち込み登録の手間が省け、納車までの時間が短縮されるとしている。
リフトアップシート車は、助手席のシートの回転から昇降まで、すべて電動で操作を行うことで、車いすや杖を利用する方にとってストレスの少ないクルマの乗り降りを実現したという。また、背もたれ角度やシートポジションに電動調整を採用し、シート調整のしやすさを追求。車いすの方もシートに乗り移ることで、長距離でも快適な移動の実現を目指したとのことだ。
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