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F1人気拡大中の“アメリカ”国籍チームでもダメ? フェラーリ代表、アンドレッティの新規参戦プランに「ハースがいるし、納得できる理由ではない」

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F1人気拡大中の“アメリカ”国籍チームでもダメ? フェラーリ代表、アンドレッティの新規参戦プランに「ハースがいるし、納得できる理由ではない」

 フェラーリF1のフレデリック・バスール代表は、F1への新規参戦を目指すチームに否定的で、アンドレッティ・オートスポートによる参戦プランに対しても根拠が弱いと感じている様子だ。

 F1は近年世界的な人気が高まっているが、それに伴って新規参戦を計画する動きも加速してきている。中でもアメリカンモータースポーツの雄、アンドレッティ・オートスポートによる参戦計画は最も注目を集めているモノだと言えるだろう。

■ゼネラルモーターズ、早ければ2027年からPUメーカーとしてもF1参戦? 新規参入目指すアンドレッティに追い風

 しかしこれまでのところ、既存のF1チーム側は新規参戦計画に対し、冷淡な反応を示している。これはチームが増えることによる分配金の減少を気にしていることも一因で、彼らは新規参戦チームがF1にとって利益をもたらす存在であることを明確に求めている。また、F1のステファノ・ドメニカリCEOも同様の立場を示している。

 アンドレッティはアメリカの自動車大手ゼネラルモーターズ傘下ブランドのキャデラックと提携を結んでのF1参戦計画を提示。アメリカでのF1人気拡大が著しい中、オールアメリカンブランドの参戦をアピールしている。

 ただそれでもチーム側の反応は芳しくない。特にフェラーリのフレデリック・バスール代表は、“アメリカブランド”という売り込みだけでは不十分だと指摘している。

「私の立場はもし他のチームを受け入れなければならないとしたら、そこには非常に正当な理由がなければならない、というものだ。それは既存10チームはグリッドに立つことも厳しいときでも生き残るために多大な努力をしてきたからだ」

「アメリカンチームだということは、納得できる理由ではない。なぜなら我々にはハースの存在によってアメリカンチームがすでにあるからだ。そして2つ目の理由としては、最大の人気を得たいのなら、それはドライバーの問題になるからということもある」

「オランダで起きていることを見るといい。あそこは今世界でも最も成功を収めているが、オランダチームがあるわけではない。しかし、彼らにはマックス(フェルスタッペン/レッドブル)がいる」

「我々はアメリカで上手く成功を収めていると思う。アメリカでさらに成功したいなら、アメリカ人ドライバーを擁することがより重要だと思う。チームの有無ではなくね」

 なおバスール代表は大手メーカーがF1参戦を望んだとして、違う考えをするかと尋ねられたが、彼は次のように答えた。

「改めて言っておくが、我々は多大な努力を注いできた。もし誰かが今から参戦したいと望むなら、パドックの誰に対しても利益になるモノでなくてはならない」

「つまり、F1に対して何かをもたらす必要がある。チームの国籍が資産になるとは思わないよ」

 フェラーリ以外でも、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はアンドレッティと提携するキャデラックに対して、単なるネーミング契約のようなものだろうと疑いの目を向けている。

「ゼネラルモーターズは偉大なブランドだ。しかし私の興味があるのは、彼らのモデルはどんなものなのか? ということだ」

「彼らは我々(レッドブル・パワートレインズ)のような施設を建設するつもりは無いと思う。“バッジ”付けだと思っている」

 レッドブルは2026年以降はパワーユニット開発でフォードと提携していくことになっている。その点との類似についてホーナー代表は訊かれたが、フォードはF1に参戦する“ふり”をしているわけではないと彼は語った。

「ああ、だがフォードはF1に参戦する”ふり”をしているわけではない」

「GMは現時点でアンドレッティと組んでいるが、彼らは現在F1にエントリーしていないんだ」

「今、FIAがプロセスを遂行中だ。私としては、話してきたこと以外にも、11番目のチームをどうやって迎え入れるか、ロジスティクス上の問題もあると思う」

「だが現実として、誰がその費用を負担するんだ? そしてそのことが既存10チームにとっての(利益の)希薄化となるなら、当然問題にするだろう」

「(F1を所有する)リバティ・メディアは彼らの収入が薄まることは望んでいないだろう。だからそこで結局行き詰まることになる」

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みんなのコメント

2件
  • 大量生産的な話をしたいのならフェラーリでなくていいのではないの。
  • 11チーム22台にして、15位までポイント付与にしたほうが盛り上がると思うけどなぁ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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