リアルワールドでEX30の性能をチェック
ボルボのエントリーEVであるEX30 RWD Ultraで恒例の航続距離テストと充電性能テストを行いました。ボルボの最新EVがどれほどのEV性能を実現することができたのか。リアルワールドにおける航続距離や充電スピードを詳細リポートします。
“ボルボ史上最も小さな電気自動車”「EX30」が日本を狙い撃ち!? [ボルボEX30試乗記]
航続距離テスト
まず、航続距離テストの前提条件は以下の通りです。
・GPSスピードの平均車速が時速100kmになるように調整 ・途中ノンストップ ・充電残量100%までサービスエリア下り線で充電した後、途中のインターで折り返して、同じサービスエリア上り線まで戻ってくる。充電残量は10%程度まで減らし切る ・車内の空調システムは基本的に21℃オート。一部車種で温度調整あり ・車種それぞれのオドメーターとGPS上の距離を補正(今回のEX30・19インチ純正タイヤ装着の場合はズレがほとんどなかったので補正なし)
結果:蓮田SA下り→白河IC→蓮田SA上り
・走行距離:304.9km ・消費電力量:95%→12% ・平均電費:5.65km/kWh(177Wh/km) ・外気温:18~23℃
よって、航続距離テストの結果から、充電残量100%状態から空になるまで、367kmを走破可能であることが確認できました。
ハイスピードテスト
次に、ハイスピードテストの前提条件は以下の通りです。
・GPSスピードの平均車速が時速120kmになるように調整 ・途中ノンストップ ・車内の空調システムは基本的に21℃オート。一部車種で温度調整あり ・車種それぞれのオドメーターとGPS上の距離を補正(今回のEX30・19インチ純正タイヤ装着の場合はズレがほとんどなかったので補正なし)
結果:蓮田SA下り→佐野藤岡IC→蓮田SA上り
・走行距離:76.6km ・消費電力量:81%→53% ・平均電費:4.13km/kWh(242Wh/km) ・外気温:17~18℃
よって、ハイスピードテストの結果から、充電残量100%状態から空になるまで、274kmを走破可能であることが確認できました。
日本仕様はデチューニングされている可能性が浮上
充電性能テスト
・使用充電器:ABB製150kW急速充電器(15分ブーストモード) ・SOC10%~80%充電時間:36分 ・最大充電出力(SOC):85.2kW(57%) ・30分回復航続距離(航続距離テストベース):214km
【総評】
まず、航続距離テストについて、外気温は平均20℃程度だったこともあり、EVの電費という観点ではベストコンディションだったはずです。その一方で、EX30のEPAサイクルにおける航続距離は、18インチタイヤ装着時で443kmと米国ボルボ側が公表しています。よってインチアップしているとはいえ、EPA航続距離に大きく届かなかったという結果はやや残念であるといわざるを得ません。
とはいうものの、東京~名古屋間を時速100km巡航でも無充電で走破可能とイメージしてみれば、コンパクトSUVとしては必要にして十分な航続距離を確保しているともいえるでしょう。
次に充電性能テストについて、150kW級急速充電器を使用したにもかかわらず、最大85.2kWしか発揮することができませんでした。じつは海外仕様のEX30については、最大150kW級の充電出力に対応しており、日本仕様がデチューニングされている可能性がテスト結果から明らかとなってしまったわけです。よって、SOC80%までの充電時間も、海外仕様と比較して10分ほど長くなってしまっており、ロングトリップの実用性という点で、かなり劣る結果ともなりました。
実際に、30分間の充電時間で回復可能な航続距離を、航続距離テストの結果である367kmから概算すると、およそ214km。30分充電しても214km分の航続距離しか回復できないとイメージしてみると、やや物足りないと感じる方も少なくないでしょう。
また、私がEV性能とは別の評価軸として独自設定している4つの項目についてもその印象と評価を記載しておきます。
・乗り心地:7/10ポイント いわゆるフワフワ寄り。他方で段差の継ぎ目のいなし方は上々。
・静粛性:6/10ポイント 二重ガラス未採用のため、風切音はそれなりに聞こえてくる。ラフな路面だとロードノイズも気になる。
・自動運転支援機能:6/10ポイント 左車線の大型トラックに反応するときがあり、前車追従でギクシャク感あり。レーンキープも癖あり。
・音響性能:7.5/10ポイント Harman Kardon 9スピーカーシステム(サブウーファー×1、システム出力1040W)。高音域は非常にクリア。重低音もサブウーファー搭載で上々。他方でスピーカーがフロントに集中しているため音の立体感、包まれ感は少なめ。
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みんなのコメント
充電器や車のデチューンではなく充電器側の電源、キュービクルのトランス容量を100kVAにケチっただけだろ
そもそもまともに150KW級の充電器2基設置すれば中規模工場やスーパーマーケット規模のキュービクルが必要になる
設備投資で見ればおおよそ100kVA級の3倍(安くても¥700万位)になる
他にも屋根や維持管理費も高額になる
要は事業として成立しない
つまりEVの充電設備の公称値は詐称がデフォって事だ
素晴らしい!
走るヌリカベ、恥知らず!