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【ミシュラン パイロットスポーツ】ポルシェが「N」タイヤに込めた意味【九島辰也】

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【ミシュラン パイロットスポーツ】ポルシェが「N」タイヤに込めた意味【九島辰也】

カー用品・パーツ [2022.10.07 UP]


【ミシュラン パイロットスポーツ】ポルシェが「N」タイヤに込めた意味【九島辰也】
文●九島辰也 写真●ユニット・コンパス

ポルシェ 新型「911GT3 RS」正規販売店で予約受注開始

 かつてこんな話を聞いたことがあります。「自動車が誕生して100年経っても変わらないことがある」、と。それは「空気を入れるタイヤ」、「ゴムを使ったワイパー」、それと「横開きするドア」だそうです。創成期はそれぞれ異なりますが、確かにもう何十年も大きな変化はありません。一部のモデルはドアが上に跳ね上がりますがね。でもそれがデフォルトになるとは思えない。
 それだけ、ここに挙げた3つは殻を破るのが難しいということです。と同時に、それは同時に重要なパーツであることを意味します。ワイパーなんてって軽視されがちでしょうが、土砂降りの中これが無いと前へ進めません。まったく見えませんから。学生時代旧いクルマに乗っていてワイパーのゴムが取れてしまい怖い体験をしたことがあります。やっぱ日々の点検は欠かせません。タイヤもそうです。山がないと濡れた路面でツルッツル。マンホールの蓋で車体は簡単に横を向きます。ということで、今回はタイヤのお話を少ししたいと思います。クルマと道路をつなぐ大切な役目を果たすパーツです。
 タイヤの重要性を感じるのはまさにすり減ってきたタイミングです。路面からの手応えは変わり、クルマの挙動も変化します。高速道路出口の大きなコーナーをスムーズに曲がるのが普段より難しく感じたり。わかりやすいのは雨の日。明らかにグリップが減ってズリッと滑り出しそうになります。ウェット性能云々というより、基本性能が低下しているサインです。


九島辰也氏の愛車

 普段乗っているポルシェ911はそれが顕著にわかります。リアエンジン+リア駆動の特性がリアタイヤにそのまま現れるからです。アクセルを踏んだ時のトラクションの手応えがドライバーに伝わりやすいつくりと言えるでしょう。
 そんなこんなで、先日タイヤをミシュラン・パイロットスポーツのNタイヤに換えました。N4(997用の意味)です。ミシュランは今年パイロットスポーツ5がリリースされ話題となったのは記憶に新しいですよね。ハイパフォーマンスマシンに合う高性能タイヤの王道と言えます。


ポルシェが認証したタイヤには「N」のマークが入る
 ところで“N”タイヤのことはご存知でしょうか? ポルシェが入念にテストを繰り返し、彼らが承認したタイヤのことです。“N”はドイツにあるテストサーキット、「ニュルブルクリンク」の頭文字。世界一過酷なサーキットと呼ばれる場所だけに説得力があります。路面が一般道に似ているのもここでテストする要因の一つです。
 ポルシェとミシュランはほぼ半世紀に渡り共同開発を繰り返してきました。911がモデルチェンジするのはもちろん、ターボやGT2、GT3といったハイパフォーマンスモデルを開発する度にそれは繰り返されます。2002年以降はグローバルパートナーとなったことで、車両開発の段階から苦楽を共にしているそうです。最近はコーナリング性能だけでなく、ウェット性能や耐久性なども要求されますから大変ですよね。パワーアップされるほど制動性も高めなくてはなりませんし……。
 ということで、新品になったタイヤはクルマ本来のパフォーマンスをキレイに引き出してくれます。コーナリングでのグリップ力は確実に上がりましたし、精神的にも安心です。コンパウンドが少し柔らかいのでしょうかね。熱を帯びるといい感じに踏ん張ります。それに乗り心地もグッド。首都高のつなぎ目にある鉄板の当たりはソフトで、ショックがそのまま腰にくることはありません。中速域ではジェントルな走りが楽しめます。
 タイヤ交換はディーラーでもいいですが、信頼できるショップで行うのもあり。タイヤのプロですから、バランスよく組んでくれます。それにアドバイスも。今回は以前から面倒を見てもらっているシノハラタイヤさんにお願いしました。バッチリです。信頼って大切ですよね。精神的にも安心だし、助かります。プロの仕事に間違いはありませんからね。

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