ドラッグレースを楽しむ最速ステーションワゴン
2024年9月15日に東京のA PIT オートバックス東雲で「第56回モーニングミーティング」が開催されました。今回のテーマは日産「スカイライン」で、ハコスカからV37型まで幅広い車両が集まりました。そんな歴代スカイラインの中から、今回はステーションワゴンタイプで赤黒2トーンのR31型「スカイライン」を紹介します。
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R33 GT-R用のRB26DETTをスワップ
当日の会場となるA PIT オートバックス東雲の駐車場にはハコスカから最新のV37型まで新旧さまざまなスカイラインが集まったが、中でも群を抜いて目立っていたのが、日産R31型「スカイライン」のステーションワゴンだ。全体から醸し出される異様な雰囲気はもちろん、独特のカラーリングなど、見ているだけで疑問符がたくさん湧いてくる。そこでオーナーの刀根さんに話を伺ってみた。
「じつはこのクルマ、R33型スカイラインGT-R用のRB26DETT型エンジンを移植してあるんです」
ボンネットを開けてもらうと、まるで純正のように整然と収まるRB26DETTユニットが目に入ってきた。たしかにR31型はRB20ユニットを搭載しているため物理的にエンジンが収まることは納得できるのだが、なんとも驚きの光景だ。
刀根さんはこれまでR31型スカイライン セダン、R31型スカイライン ハードトップ、R34型スカイライン、AE86と、スカイラインを中心にさまざまな車両に乗ってきた大のクルマ好き。このR31型スカイライン ステーションワゴンは今から7年ほど前にすでにRB26DETT型エンジンが搭載された、ATトランスミッションの状態で入手したそうだ。
もともとD1グランプリへの参戦を目論んで制作された車両だったそうで、サンルーフ付きだったのは購入してから気がついたそう。ボディは全体が赤一色だったが、トミカ仕様のシルエットフォーミュラをオマージュして赤と黒の2トーンカラーに変更している。またトランスミッションも刀根さんの手もとにあったというR33型スカイラインのタイプM用の5速マニュアルに換装し、現在のスタイルになっている。
ブレーキやサスペンションなど見えない部分にも手が入った本気仕様
足まわりにもしっかりと手が入っており、リアはR34型スカイラインのマルチリンクを移植し、ブレーキもラージローター&ビッグキャリパーに交換してストッピングパワーを強化。ホイールはWORK製のマイスターM1Rの18インチで、右側がゴールド、左側はシルバーとあえて異なるカラーをチョイスしている。
と、ここまでモディファイの内容を紹介してきたため、多くの人はイベント向けのショーカーか、サーキットの専用のマシンなのかと思うだろう。しかしこの車両はナンバーを取得し、しっかりと公道を走行できるようになっているのだ。
「今後はこの状態を維持しつつ、タービンを交換して楽しくサーキットを走りたいです」
と、刀根さんは話してくれた。
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)
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