ダッシュボードに「10型」を埋め込めるの?
スズキ・ジムニーに大画面ナビを装着したいなら、注目しておきたいアイテムが登場する。
【画像】9型と10型のジムニー専用BIG X、どのくらい違う?【ジムニー専用新製品をチェック】 全26枚
純正アクセサリーの中から選ぼうとすると、ナビは最大で9型……。
視界を妨げないサイズとなれば、これ以上の大きさは難しいか……、そんな風に尻込みしている方も多いだろう。
アルパインが9月に発売する「ジムニー」「ジムニー・シエラ」専用の10型ナビは、そんな悩みに切り込むこだわりの逸品だ。
ジムニーのユーザーには「フローティング構造のナビでは前方視界が狭くなる」と感じる方が意外に多い。
悪路も走るジムニーだから、カーナビは“埋め込み型”にして、ダッシュボードをスッキリとしておきたいのだろう。
そこでアルパインは、10型大画面でインダッシュ式のBIG Xを開発することにした。
10型を埋め込むことができたのは、ジムニーのコンソールから“純正パーツを外してしまうアイデア”の賜物。
カーナビの装着位置と、すぐ下にあるエアコンの吹出し口との間には、わずかな隙間が残されていた。
その隙間を覆うパネルを外すと、部分的に使えそうな空間が見つかったという。
物理キーをそこに配置するジムニー専用設計としたことで、埋め込み型の10型大画面ナビ、BIG X「EX10NX2-JI-64」を実現できたわけだ。
始動画面のフォント 専用仕上げでいいぞ
デザインで目を引くのは外観へのこだわり。
ジムニーの無骨なイメージを強調するように、10型画面を囲む専用パネルは4隅にボルトが埋め込まれている(化粧ネジではない)。なんとも力強いルックスではないか。
その専用パネルはピアノブラックに塗装され、くびれのある絞り込まれた意匠となっており質感は高い。
前述の物理キーが並ぶゾーンは、化粧パネルをマットブラックに色付けした。
実はこれ、ジムニーのインパネと同じ配色なのが分かるだろうか?
メーター周りのピアノブラック塗装、ステアリングスイッチ周辺のマットブラックと対になるカラーリングなのだ。
また、イグニッションONで現れる専用のオープニング映像が好デザイン。ローマ字版とカタカナ版を選択でき、そのフォントがまたエモい。
このあたり、専用デザインで市場を掘り起こすことが得意なアルパインならではの作り込みと言えるだろう。
機能面では、Apple CarPlay(ワイヤレス)/Android Auto/Amazon Alexaといった「スマホ連携」に対応。声でナビの基本操作ができる「ボイスタッチ」など、見どころも多いカーナビとなっている。
ジムニー/ジムニー・シエラ専用のBIG X「EX10NX2-JI-64」はオープン価格で9月発売の予定だ。
もう1つの注目アイテムは、ジムニー用にわざわざ改良された10型デジタルミラー。
ミラー⇔ナビを広く デジタルミラー改良
ジムニーの純正ルームミラーを、ドライブレコーダー搭載型のデジタルミラーに変えたい……。
そんな方の懸念は「やっぱり視界が狭くなるのでは?」というもの。
そこでアルパインが、既存の10型デジタルミラーのアーム部分に手を加えた改良型パッケージを発表したのでご紹介しよう。
これまでのものより上下・奥行きともに25mmのクリアランスが確保され、大画面ナビと一緒に使っても「ルームミラー⇔ナビ」の間隔を広く取れるというのだ。
ミラー本体は美しいカーブ形状で、画面の大きさを感じさせないスリムなデザイン。
それに、前後2カメラのドライブレコーダーが搭載され、衝撃録画・手動録画・駐車録画の3モードを標準装備。HDR/STARVISを採用しているから夜のドライブでも鮮明に記録できる。
個人的には、フロントカメラが独立型なので、ミラーの角度に影響されない位置に固定できるのが喜ばしい。
こちらもエンジンONでジムニーの名前とフロントビューが浮かびあがる専用オープニングが用意されていて、改良型のための新映像も加わっているという。
ジムニー/ジムニー・シエラ専用のドライブレコーダー搭載デジタルミラー「DVR-DM1000A-IC(10型/取付けキット改良版)」はオープン価格で9月発売だ。
「メティオサウンド」発進! 11車種に登場
最後に、ジムニーの音響面を強化するためのシステムアップが登場するのでチェックしておこう。
「メティオサウンド(MetioSound)」という取組みを、アルパインがスタートしたのだ。
これは、ルーフからサウンドが降り注ぎ、ドアから重低音が響くという発想の車種専用スピーカーである。
対象はハイエース、デリカ・ミニなど11車種で、その中にジムニーも含まれている。
例えば「ジムニー」「ジムニー・シエラ」の場合、5cmルーフスピーカーを頭に近い天井に装着。頭上からサウンドが降り注ぐような感覚で音楽を楽しめる。
なにしろ純正のドアスピーカーだけでは足元から全ての音が出るわけで、遮音性を追求していない車種だけに、どうしてもサウンドがぼんやりとしてしまう。
今回デモカーを体験してみたが、頭の上からクリアな中高域が広がっていく感覚で、ルーフスピーカーの有り難みを痛感した。
専用のドアウーファー(装着用スペーサー付属)は16.5cm のもの。車室のスペースを犠牲にすることなく重低音を轟かせる。ルーフスピーカーの音量調整ができる専用ネットワークも付属されていた。
ジムニー/ジムニー・シエラ専用の「メティオサウンド」は7万4800円で9月発売。取付け時間は1.5h~2.0hを想定している。
いまだに納車待ち1年という人気のジムニー。10型のBIG X、改良型デジタルミラー、メティオサウンドが登場し、アフターパーツの選択肢がさらに増えてきた。自分好みのカスタムをするなら頼もしいラインナップの登場である。
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みんなのコメント
それは構造のせいではなくてモニターを上のほうにして装着したせいだね。
自分は4年前から同じアルパインのフローティング9型ディスプレイオーディオを使ってるけど、ちゃんと取説通りの推奨位置で装着すればインパネの上にせり出すなんてことはない。
フローティングなんだから取り付け位置はある程度自由になる。ということは便利にするのも不便にするのも自分次第。
結局7インチにしたけど不満はない。
後ろのシートは人が乗ることがないので前席が見れればいいので7か8インチで十分だと思うよ。